胎盤遺残
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Japanese Journal
- 何がわかる? どう使う? 画像でみる産科学(第50回)胎盤残留
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- 【胎盤遺残とはどんな病気か】 経腟(けいちつ)分娩後の異常出血のうち、胎盤や卵膜の残存物によるものは5〜10%とされています。分娩後、胎盤の大半は5〜6分で娩出されますが、胎盤が完全に娩出されずに子宮内に残留する状態が ...
- 今年の三月に出産した妻の夫です。出産後、一ヶ月経った頃妻が大量に出血し、出産した病院へ受診したところ医師から「胎盤が残っていることが原因」と言われました。その時、医師は「胎盤が残っていても問題はない。
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★リンクテーブル★
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- 英
- postpartum hemorrhage
- 関
- 分娩後出血
概念
- 産褥期に見られる出血。
- 多くみられるの産褥出血は弛緩出血、胎盤残留
- 弛緩出血は全分娩の5%に見られる。(参考1)
分類
- 1) 胎盤や卵膜の遺残
- 2) 子宮収縮不全
- 3) 血栓脱落による出血
- 4) 産道損傷
出血量
- 分娩第3期に出血量が500mlを超えれば異常と考えられる。
参考
- 1. クリニカルカンファレンス(周産期領域);2.分娩時出血への対策を考える 2)弛緩出血への対応 - 日産婦誌59巻9号
- http://www.jsog.or.jp/PDF/59/5909-393.pdf
[★]
- 英
- retained placenta, retention of the placenta
- ラ
- retentio placentae
- 同
- 遺残胎盤、胎盤残留
- 関
- 胎盤圧出法
[show details]
参考
- 1. D.産科疾患の診断・治療・管理 10.異常分娩の管理と処置 - 日産婦誌61巻3号
- http://www.jsog.or.jp/PDF/61/6103-062.pdf
[★]
- 英
- placenta (Z)
発生
- G10M.30 NGY.287
- 妊娠7週から形成が始まり、妊娠4ヶ月末(妊娠15週末,妊娠前期末)に完成。妊娠10ヶ月末まで増大し続ける。
解剖
- NGY.287
- 正期産では500g、直径20cm、厚さは中央部で2cmの扁平な円盤状構造物である。
Henry Gray (1825-1861). Anatomy of the Human Body. 1918.
機能
ガス・物質交換と代謝
単純核酸
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酸素、二酸化炭素、遊離脂肪酸、脂溶性ビタミン、ナトリウム、カリウム、尿素、尿酸、薬剤の大部分、麻酔学
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促進拡散
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グルコース。GLUT1とGLUT3による
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能動輸送
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アミノ酸、水溶性ビタミン、カルシウム、リン酸塩、鉄、ヨード
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エンドサイトーシス
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IgG, LDLコレステロール
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薬物・毒物・感染性物質の胎盤通過性
- 脂溶性・非イオン性薬剤、分子量≧600、非抱合型ステロイドホルモン、脂質
- 水溶性・イオン性薬剤、分子量<1000、血清蛋白結合能の強い薬剤、ポリペプチドホルモン、抱合型ステロイドホルモン
ホルモン産生
[★]
- 英
- residual
- 関
- 残渣、剰余