- 英
- intercellular substance
- ラ
- substantia intercellularis
- 同
- セメント物質 cement substance
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出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2016/04/28 17:54:22」(JST)
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上皮細胞、内皮細胞及び結合組織に関連した
細胞外マトリックス(基底膜及び間質性組織)を表現する図、en:Epithelial cell:上皮細胞、en:Basement membrane:基底膜、en:Endothelium lining the capillary:毛細血管を被覆する血管内皮、en:Connective tissue with interstitial matrix:間質性組織による結合組織、en:Fibroblast:線維芽細胞
細胞外マトリックス(さいぼうがいマトリックス、Extracellular Matrix)とは生物において、細胞の外に存在する超分子構造体である。通常ECMと略され細胞外基質、細胞間マトリックスともいう。
目次
- 1 細胞外マトリックスの種類
- 2 マトリックス工学
- 3 細胞外マトリックスの分解
- 4 関連項目
- 5 外部リンク
細胞外マトリックスの種類
- 繊維状のタンパク質
- 構造タンパク質
- グリコサミノグリカン
多細胞生物(動物、植物)の場合、細胞外の空間を充填する物質であると同時に骨格的役割(例:動物の軟骨や骨)、細胞接着における足場の役割(例:基底膜やフィブロネクチン)、細胞増殖因子などの保持・提供する役割(例:ヘパラン硫酸に結合する細胞増殖因子FGF)などを担う。植物における代表的な細胞外マトリックス成分は、セルロースである。
わかりやすく表現すると、多細胞生物を構成する個々の細胞の多くは細胞外マトリックスのベッドあるいは巣に埋もれて生活しているとも言える。ただそれは単純なベッドではなく細胞の生き様を変化させることができる動的で機能的なものであり、細胞にとっての「微小環境microenvironment」の実体である。
脊椎動物、無脊椎動物にも細胞外マトリックスが見られる。ヒトを含めた脊椎動物に顕著な成分は、コラーゲン、プロテオグリカン、フィブロネクチン、カドヘリンやラミニンといった糖タンパク質(一部は細胞接着分子)である。
間質にはI型コラーゲン、プロテオグリカン(バーシカン、デコリンなど)、フィブロネクチンなどが顕著である。軟骨を作る細胞外マトリックスの主要成分はII型コラーゲン、プロテオグリカン(アグリカン)、ヒアルロン酸、リンクタンパク質などである。間質(結合組織)と上皮(実質)の間などに見られる基底膜には、IV型コラーゲン、ヘパラン硫酸プロテオグリカン(パールカンなど)、ラミニン、エンタクチンなどが見られる。脳の主要な細胞外マトリックス成分はコンドロイチン硫酸プロテオグリカン、ヒアルロン酸、テネイシンなどの糖タンパク質である。
- コラーゲン(哺乳類では27型(種類)のコラーゲン)
- プロテオグリカン(コンドロイチン硫酸プロテオグリカン、ヘパラン硫酸プロテオグリカン、ケラタン硫酸プロテオグリカン、デルマタン硫酸プロテオグリカン)
- ヒアルロン酸(グリコサミノグリカンの一種)
- フィブロネクチン
- ラミニン
- テネイシン
- エンタクチン
- エラスチン
- フィブリリン
昆虫(ハエ)や線虫などの動物にも同様な成分が見られるが、脊椎動物のものとはやや構造や成分に違いがある。甲殻類を含め節足動物における細胞外マトリックスで顕著なものは、キチンである。細胞外マトリックスは、カイメンやボルボックスといった単純な多細胞生物にも存在する。
マトリックス工学
細胞外マトリックスを操作することで組織や細胞を制御し再生医療などに利用する応用技術であり、1980年代に初めて提唱された。また個々の細胞外マトリックス成分やその複合体は細胞培養などに用いられ、既に医療応用も盛んである。特にブタの膀胱から抽出した細胞外マトリックスはアメリカ合衆国において実用化が進められており、ヒトにおいても事故で切断した指先を再生することに成功している[要出典]。
細胞外マトリックスの分解
胚の発生段階やがん細胞の転移などの際、基底膜などの細胞外マトリックスが特殊なプロテアーゼなどにより分解されることで細胞の移動が制御される。
関連項目
外部リンク
UpToDate Contents
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- 1. 間質性肺疾患における肺生検結果の解釈 interpretation of lung biopsy results in interstitial lung disease
- 2. 幼児および小児における間質性肺疾患分類 classification of interstitial lung disease in infants and children
- 3. 特発性間質性肺炎:臨床症状および病理 idiopathic interstitial pneumonias clinical manifestations and pathology
- 4. 肺の高分解能CT high resolution computed tomography of the lungs
- 5. 肺ランゲルハンス細胞組織球症 pulmonary langerhans cell histiocytosis
Japanese Journal
- 招請講演 体液動態から見た輸液のコツ ((社)日本麻酔科学会第57回学術集会講演特集号)
- OP-207-4 直腸癌化学放射線療法後遺残癌細胞間質におけるFibroblast activation protein-α及びCXCL 12発現に関する検討(大腸癌化療-7,一般口演,第110回日本外科学会定期学術集会)
- 三枝 晋,田中 光司,問山 裕二,横江 毅,奥川 喜永,森本 雄貴,藤川 裕之,岩田 崇,井上 靖浩,三木 誓雄,楠 正人
- 日本外科学会雑誌 111(臨時増刊号_2), 604, 2010-03-05
- NAID 110007717655
Related Links
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★リンクテーブル★
[★]
- 英
- extracellular matrix, ECM
- 同
- 細胞外基質、細胞外間質物質、細胞間マトリックス intercellular matrix
- 関
- 細胞間質
種類
- 結合組織や上皮細胞の間、血管や平滑筋の支持構造に存在
- など
- 上皮細胞と間質細胞の間にあって、それぞれの細胞が合成している。
[★]
- 英
- third space
- 関
- 体液分布
概念
参考
[★]
- 英
- cement substance
- 関
- 細胞間質
[★]
- 英
- giant cell interstitial pneumonia GIP
[★]
- 英
- interstitium, interstitial tissue, stroma
- 関
- 細胞内液、細胞外液
[★]
- 英
- intercellular、cell-to-cell
[★]
- 英
- cell
- ラ
- cellula
- 関
[★]
- 英
- quality
- 関
- 品質