- 英
- cell culture
- 関
- 細胞培養液、組織培養
Wikipedia preview
出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2014/07/30 18:32:33」(JST)
[Wiki ja表示]
細胞培養(さいぼうばいよう、英: cell culture)は、多細胞生物から細胞を分離し、体外で増殖、維持すること。生体外で培養されている細胞のことを培養細胞と呼ぶ。生体から分離し、最初の植え替えを行うまでを初代培養、既存の培養細胞を新たな培養容器へと移し替えて増殖、維持することを継代培養と呼ぶ。細胞を培養するために用いられる組織間液を模した液体を培地と呼ぶ。一般に、間葉系細胞は培養が容易であるのに対して、上皮系組織の細胞の培養は困難である。また、正常細胞に比較して癌細胞は容易に培養することができる。細胞培養における存在形態により培養細胞は接着培養系細胞と浮遊培養系細胞に分類することができる。接着培養系細胞は培養容器に付着し増殖する培養細胞であり、継代には培地交換を行う。浮遊培養系細胞は培地内で浮遊状態で増殖する培養細胞であり、継代の際には培地交換は行わず、希釈培養を行う。特殊な培養法として三次元培養がある。細胞培養において培養を目的としている生物因子以外の生物因子の混入をコンタミネーションと呼び(混入したものが細胞の場合はクロスコンタミネーションと呼ばれる)、細胞の増殖や機能、実験結果に影響を及ぼすため、細胞培養の際は無菌操作が行われる。細胞は生体の一部であるため、培養細胞の研究を介して生命現象の解析をすることができる。また、モノクローナル抗体などのようにある種の物質の生産手段としても細胞培養は利用される。
関連項目
- HeLa細胞
- 基底膜
- インスリン様成長因子
- マイコプラズマ
- イーグル最小必須培地
- Raji細胞
- 臨床培養士
- 胚培養士
参考文献
- 許南浩編 『細胞培養なるほどQ&A』 羊土社 2004年 ISBN 4897068789
UpToDate Contents
全文を閲覧するには購読必要です。 To read the full text you will need to subscribe.
Japanese Journal
- 肺炎球菌迅速診断や細菌培養検査はどんなときに行うの? (特集 Q&Aで理解する 小児によくみられる耳鼻咽喉科疾患 : 看護師に必要な知識とケアのポイント) -- (耳鼻咽喉科で行う検査)
- ヤマブドウ細胞培養により生産したレスベラトロール含有化粧品原料の特性 (特集 化粧品の新原料、原料の新機能(1)たくさんの未来)
- 多葉田 誉,臼庭 雄介
- Fragrance journal = フレグランスジャーナル 43(3), 74-77, 2015-03
- NAID 40020397831
- 政府戦略分野に係わる再生医療用途機器の国際標準化活動の現状と展望 (特集 バイオマテリアル・医療機器の実用化とレギュラトリーサイエンスの最新動向)
Related Links
- 培地添加物と関連製品 よく使われる培地、細胞培養試薬 (PDF 1.1MB) 細胞培養に用いる緩衝液 (PDF 238KB) 細胞培養に用いるアミノ酸とビタミン (PDF 636KB) 抗生物質 (PDF 553KB) 細胞培養に用いる接着因子 (PDF 576KB) サイトカイン ...
- 細胞培養基礎講座は、 培養の第一人者バイ博士のもとに弟子入りした陽助手が、 日々の細胞培養に関する疑問を博士から教わります。
Related Pictures
Japan Pharmaceutical Reference
薬効分類名
販売名
ジェービックV
組成
製法の概要
- 本剤は日本脳炎ウイルス北京株をVero細胞(アフリカミドリザル腎臓由来株化細胞)で増殖させ、得られたウイルスを採取し、ホルマリンで不活化した後、硫酸プロタミンで処理し、超遠心法で精製し、安定剤を加え充填した後、凍結乾燥したものである。
なお、本剤は製造工程で、ウシの血液由来成分(血清)、乳由来成分(エリスロマイシンラクトビオン酸塩、ラクトース)、ウシ及びヒツジの胆汁由来成分(デオキシコール酸ナトリウム)、ブタの膵臓由来成分(トリプシン)を使用している。
組成
- 本剤を添付の溶剤(日本薬局方注射用水)0.7mLで溶解した時、液剤0.5mL中に次の成分を含有する。
有効成分
- 不活化日本脳炎ウイルス北京株 参照品(力価)と同等以上
安定剤
- 乳糖水和物 17.86mg(乳糖水和物:ウシの乳由来成分。)
- ホルマリン(ホルムアルデヒド換算) 0.01mg
- L-グルタミン酸ナトリウム 3.57mg
等張化剤
- 塩化ナトリウム 0.83mg以下
- 塩化カリウム 0.02mg以下
緩衝剤
- リン酸二水素カリウム 0.02mg以下
- リン酸水素ナトリウム水和物 0.30mg以下
希釈剤
禁忌
(予防接種を受けることが適当でない者)
- 被接種者が次のいずれかに該当すると認められる場合には、接種を行ってはならない。
- 明らかな発熱を呈している者
- 重篤な急性疾患にかかっていることが明らかな者
- 本剤の成分によってアナフィラキシーを呈したことがあることが明らかな者
- 上記に掲げる者のほか、予防接種を行うことが不適当な状態にある者
効能または効果
- 本剤は、日本脳炎の予防に使用する。
- 本剤を添付の溶剤(日本薬局方注射用水)0.7mLで溶解する。
- ◎初回免疫:通常、0.5mLずつを2回、1〜4週間の間隔で皮下に注射する。ただし、3歳未
満の者には、0.25mLずつを同様の用法で注射する。
- ◎追加免疫:通常、初回免疫後おおむね1年を経過した時期に、0.5mLを1回皮下に注射する。ただし、3歳未満の者には、0.25mLを同様の用法で注射する。
基礎免疫、追加免疫及び免疫の保持
- 初回免疫として2回接種を行い、さらに第1回の追加免疫を行うことにより基礎免疫ができる。その後の追加免疫のときの接種量は第1回目の追加免疫に準ずることとし、接種間隔は地域における日本脳炎ウイルスの汚染状況などに応じて実施すること。
定期接種対象者と標準的接種年齢
- 第1期は、生後6月から90月に至るまでの間に行う。初回免疫は3歳に達した時から4歳に達するまでの期間、追加免疫は4歳に達した時から5歳に達するまでの期間を標準的な接種年齢とする。
- 第2期の予防接種は、9歳以上13歳未満の者に行う。9歳に達した時から10歳に達するまでの期間を標準的な接種年齢とする。
- 平成7年4月2日生まれから平成19年4月1日生まれの者のうち、7歳6カ月以上9歳未満の者及び13歳以上20歳未満の者についても定期の予防接種の対象とする。
- なお、本剤の定期の予防接種への使用については、予防接種実施規則によること。
他のワクチン製剤との接種間隔
- 生ワクチンの接種を受けた者は、通常、27日以上、また他の不活化ワクチンの接種を受けた者は、通常、6日以上間隔を置いて本剤を接種すること。
ただし、医師が必要と認めた場合には、同時に接種することができる(なお、本剤を他のワクチンと混合して接種してはならない)。
重大な副作用
- ショック、アナフィラキシー(0.1%未満):ショック、アナフィラキシー(蕁麻疹、呼吸困難、血管浮腫等)があらわれることがあるので、接種後は観察を十分に行い、異常が認められた場合には適切な処置を行うこと。
- 急性散在性脳脊髄炎2, 3)(0.1%未満):急性散在性脳脊髄炎(ADEM)があらわれることがある。通常、接種後数日から2週間以内に発熱、頭痛、けいれん、運動障害、意識障害等があらわれる。本症が疑われる場合には、MRI等で診断し、適切な処置を行うこと。
- けいれん(頻度不明):けいれんがあらわれることがある。通常、接種直後から数日ごろまでにけいれん症状があらわれる。本症が疑われる場合には、観察を十分に行い、適切な処置を行うこと。
- 血小板減少性紫斑病(頻度不明):血小板減少性紫斑病があらわれることがある。通常、接種後数日から3週ごろに紫斑、鼻出血、口腔粘膜出血等があらわれる。本症が疑われる場合には、血液検査等を実施し、適切な処置を行うこと。
- 脳炎・脳症(頻度不明):脳炎・脳症があらわれることがある。接種後、 発熱、四肢麻痺、けいれん、意識障害等の症状があらわれる。本症が疑われる場合には、MRI 等で診断し、適切な処置を行うこと。
薬効薬理
- 日本脳炎ウイルスは、ウイルスに感染したコガタアカイエカの穿刺により感染する。本ウイルスは局所のリンパ組織で増殖した後、ウイルス血症を起こし、血液・脳関門を通って中枢神経系に運ばれると、日本脳炎を発症すると考えられている。あらかじめ本剤の接種により、日本脳炎ウイルスに対する能動免疫、特に中和抗体による液性免疫が獲得されていると、感染したウイルスの増殖は抑制され、発症は阻止される。
参考
- 受動免疫したマウスへの感染実験では、血中に10倍の中和抗体価があれば、105MLD50(50%マウス致死量)の日本脳炎ウイルス感染を防御するとの成績が示されている。蚊の1回の穿刺により、注入されるウイルスは103〜104MLD50とされている。これらの成績から、血中に10倍の中和抗体価があると、ウイルス感染が阻止されるものと考えられている4)。
★リンクテーブル★
[★]
- 英
- tissue culture
- 同
- 細胞培養 cell culture
- 関
- 培養
[★]
- 関
- cell culture technique
[★]
- 英
- single cell culture
- 同
- 遊離細胞培養 free cell culture
[★]
- 英
- cell culture
- 関
- 細胞培養、細胞培養技術
[★]
- 英
- free cell culture
- 関
- 単細胞培養
[★]
- 英
- culture、cultivation、incubation、culture、cultivate、incubate、cultural
- 関
- インキュベーション、インキュベート、栽培、習慣、信条、培養液、培養的、保温、温置、培養物、文化、文化的、起業支援、培養組織、養殖
[★]
- 英
- cell
- ラ
- cellula
- 関