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- potassium nitrate
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- 硝酸ガリウム
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出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2016/12/25 21:21:23」(JST)
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硝酸カリウム |
|
IUPAC名 |
硝酸カリウム |
別名 |
硝石 |
組成式 |
KNO3 |
式量 |
101.10 g/mol |
形状 |
無色結晶 |
結晶構造 |
斜方晶系 |
CAS登録番号 |
7757-79-1 |
密度と相 |
2.1 g/cm3, 固体 |
水への溶解度 |
35.7 g/100 mL (25 ℃) |
融点 |
333–334 ℃(酸素を放出し亜硝酸カリウムとなる) |
沸点 |
400 ℃(分解) |
出典 |
ICSC |
硝酸カリウム(しょうさんカリウム)は化学式KNO3で表される硝酸塩の一種であり、天然には硝石として産出する。可燃物と混合し燃焼させるとカリウムの炎色反応によりピンクから紫の炎を上げる。
英語では potassium nitrate、または saltpetre とも呼ばれ、これは石の塩、もしくはペトラの塩を意味するラテン語 sal petrae に由来する。アメリカでは salt peter、nitrate of potash、あるいは単に nitre とも称される。硝酸ナトリウムが salt peter と呼ばれることもある。
黒色火薬に酸化剤(酸素の供給源)として配合されるが、硝酸カリウム自体は燃えない。ハーバー・ボッシュ法によって窒素の固定化法が確立されるまでは、洞窟の壁面に堆積した結晶から、または有機物を分解・乾燥することによって得ていた。特に人畜の屎尿が一般的な供給源で、尿素の分解によって生成するアンモニアなどの窒素化合物が亜硝酸菌、硝酸菌の二段階の微生物による酸化を受け、硝酸塩となる。肥料としても用いられ、そのNPK比(窒素・リン・カリウムの重量比)は13-0-44である。
目次
- 1 製造
- 2 用途
- 3 書物にみられる硝酸カリウム
- 4 関連項目
- 5 脚注
- 6 外部リンク
製造
歴史的には以下のようにして作られていた。まず、厩肥、漆喰か木灰、藁などの有機物を混ぜ、およそ高さ1.5メートル、幅2メートル、長さ5メートルほどの塊を作る。覆いをして雨などで濡れるのを避けながら尿を掛け、分解を促進させるために度々かき混ぜる。およそ1年後に水で溶かして液状化する。その液体には様々な硝酸塩が含まれるが、木灰をカリウム源とし、硝酸カリウムが 温度による溶解度の変化が大きいことを利用し加熱後、冷却をすると 結晶化によって析出出来る。その後火薬原料として使用に供される。
戦国時代の日本の一部では、便所の床下の地面に堆積した物を採掘したり、枯れ草に尿をかけ発酵させて生成させたりして入手していた。
イングランドでは1588年以前から、記録家として知られるジョン・イヴリンの一家に爆薬製造を独占する特権が王家から与えられていた。
今日では、チリの砂漠に莫大な埋蔵量を有する硝酸ナトリウム結晶石(チリ硝石)を原料として製造されている。硝酸ナトリウムを精製したのち塩化カリウム (KCl) と反応させると、より溶解度の低い塩化ナトリウムが析出し、硝酸カリウム水溶液が得られる。
用途
かつては硝酸の製造に使われていた。硝酸カリウムに硫酸を加えることによって硝酸と硫酸カリウムが得られ、これを蒸留によって精製する。
肥料、試作ロケットの推進剤、発煙筒などの発火剤としても用いられる。糖との混合物は元の600倍の体積の煙を作り出す。スクロースの場合硝酸カリウムと40:60の比で、混合物をそのままか、ホットプレートで注意深く加熱・融解して使用される。
保存食の製造過程において、塩漬けされた肉への添加物として使われる。心臓病の患者はその摂取には注意する必要がある。防腐剤として番号E249が与えられている。
切り株除去剤 (stump remover) の主成分であり、一般的な切り株除去剤は純度約98%の硝酸カリウムである[1]。
アイスクリームの製造、および過敏になった歯の歯磨剤にも使われる。近年、歯磨剤としての利用が増加しているが、歯痛の過敏症に有効であると言う結論は得られていない[2]。太陽熱発電等の蓄熱媒体にも使用される。
広く流布している誤解として、硝酸カリウムは禁欲剤として作用し、男子校などで食事に添加されている、というものがある。実際にはヒトに対してそのような効果を及ぼすことはない[3]。
書物にみられる硝酸カリウム
- エドガー・アラン・ポーの短編「アモンティラアドの樽」の中で nitre として登場し、モンストレソー (Monstresor) がフォートゥナトー (Fortunato) を生き埋めにした地下堂はこれで満たされていた。
- アルベルトゥス・マグヌスの作とされる『秘密の本 (Book of Secrets)』で、"Stony Salt" として触れられている。
- 井上堅二の「バカとテストと召喚獣」の中で防腐剤として登場した。
関連項目
- 硝酸
- 硝石
- 火薬
- 硝酸ナトリウム
- 亜硝酸カリウム
- シュミテクト (知覚過敏の抑制に利用)
脚注
- ^ 切り株除去剤としての硝酸カリウムは、切り株を溶かしたり、切り株の燃焼を促進するために用いる。具体的には切り株に多数の穴を穿ち、そこに硝酸カリウムの水溶液を注ぎ込み、浸透させる。これを十分時間をかけて乾燥させた後、灯油等をかけて焼却するという使い方をする。常温の硝酸カリウムに木質を分解する性質はない。
- ^ Poulsen, S.; Errboe, M.; Lescay Mevil, Y.; Glenny, A. M. (2006). "Potassium containing toothpastes for dentine hypersensitivity". Cochrane Database Syst Rev. 3: CD001476. doi:10.1002/14651858.CD001476.pub2 PMID 16855970
- ^ en:Cecil Adams (1989年6月6日). “A Straight Dope Classic from Cecil's Storehouse of Human Knowledge - Does saltpeter suppress male ardor?”. The Straight Dope. 2016年5月15日閲覧。
外部リンク
- 硝酸カリウム 理科ねっとわーく(一般公開版) - 科学技術振興機構
カリウムのオキソ酸塩 |
正塩 |
AlK(SO4)2 · KAlO2 · K3AsO4 · KBrO3 · KClO · KClO2 · KClO3 · KClO4 · K2CO3 · K2CrO4 · K2Cr2O7 · K3Cr(O2)4 · KCuO2 · K2FeO4 · KIO3 · KIO4 · KMnO4 · K2MnO4 · K3MnO4 · K2MoO4 · KNO2 · KNO3 · K3PO4 · KReO4 · K2SeO4 · K2SiO3 · K2SO3 · K2SO4 · K2S2O3 · K2S2O5 · K2S2O6 · K2S2O7 · K2S2O8
|
水素塩 |
KH2AsO4 · K2HAsO4 · KHCO3 · KH2PO4 · K2HPO4 · KHSeO4 · KHSO3 · KHSO4 · KHSO5
|
カリウムの化合物 - カリウムのオキソ酸塩 |
|
UpToDate Contents
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Japanese Journal
- ステアリン酸亜鉛配合歯磨剤の象牙質知覚過敏症に対する有効性
- ポリマーを含有した硝酸アンモニウム/硝酸カリウム微粒子の相安定性および熱分解特性(高エネルギー物質研究会 平成25年度研究成果報告書)
Related Links
- 硝酸カリウム(KNO3)は、無色の結晶や白色の粉末。水溶液は中性。 水の温度によってとける量が大きく変化し、熱水にはよくとけるが、温度が下がるにつれてとけにくくなる。約450 に熱せられると、分解して酸素を発生する。
- 硝酸カリウム(しょうさんカリウム)は化学式KNO 3 で表される硝酸塩の一種であり、天然には硝石として産出する。可燃物と混合し燃焼させるとカリウムの炎色反応によりピンクから紫の炎を上げる。 英語では potassium nitrate、または ...
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★リンクテーブル★
[★]
- 英
- gallium nitrate
- 関
- 硝酸カリウム
[★]
硝酸カリウム
- 関
- gallium nitrate
[★]
- 英
- potassium
- 同
- K+
- 関
- 高カリウム血症、低カリウム血症、腎 Kと酸塩基平衡の異常
- 植物の灰(pot-ash)が由来らしい
- アルカリ金属
- 原子番号:19
- 原子量:39.10
カリウム濃度を調節する要素
- PT.481-482
-
- 血中K+が細胞内、細胞内H+が細胞外へ移動→低カリウム血症、K排泄↑
- 血中H+が細胞内、細胞内K+が細胞外へ移動→高カリウム血症、K排泄↓
-
- レニン・アンジオテンシン系の亢進 or 細胞外K+濃度の上昇 のいずれかにより副腎皮質からアルドステロンが放出される
- Na/H交換体、Na-K-2Cl共輸送体、Na/K-ATPaseを活性化。
- β2受容体を介してKの取り込みを促進。Na-Kポンプの活性化による。
例外
- 水・電解質と酸塩基平衡 改訂第2版 p.153
- 水素イオンと共に投与される陰イオンが細胞内に移行しうる場合、電気的中性は保たれるのでカリウムイオンは細胞外に移動しない。
- (細胞内に移行する)乳酸イオン、酢酸イオン ⇔ (細胞内に移行しない)塩素イオン
基準値
- LAB
- 出典不明
尿細管での再吸収・分泌
- QB.E-128
- 再吸収 :近位尿細管、ヘンレループ
- 分泌・吸収:集合管(QB.E-128)、遠位尿細管(QB.E-130)、皮質集合管の主細胞(参考1)
調節するファクター
- 1. アルドステロン
- 2. 集合管に到達するナトリウムイオン:集合管では能動的にナトリウムが再吸収されるが、電気的中性を保つために受動的にカリウムが管腔側に移動する。(参考1)
臨床関連
-
- 尿中カリウム < 20mEq/L:腎外性喪失
- 尿中カリウム > 40mEq/L:腎性喪失
参考1
- 1. [charged] Pathophysiology of renal tubular acidosis and the effect on potassium balance - uptodate [1]
[★]
- 英
- nitric acid, nitrate
- 関
- 硝酸塩、亜硝酸 nitrous acid、亜硝酸塩 nitrite
[★]
- 英
- acid
- 関
- 塩基
ブランステッド-ローリーの定義
ルイスの定義