抗CCP抗体
Wikipedia preview
出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2016/03/30 04:43:57」(JST)
[Wiki ja表示]
抗環状シトルリン化ペプチド抗体(こうかんじょうシトルリンかペプチドこうたい、英: Anti-cyclic citrullinated peptide antibody; anti-CCP, ACPA)とは、シトルリン化フィラグリンユニットにシスチン残基を導入して、ヨウ素酸化で人工的に環状化した分子である、環状シトルリン化ペプチド(CCP:cyclic citrullinated peptide)を抗原とした自己抗体測定法のこと。関節リウマチの診断の一助として用いられる血液検査のひとつ。略して抗CCP抗体と呼ばれることが多い。
適応
日本での健康保険では、関節リウマチと確定診断できない者に対して、診断の補助として検査を行った場合に、原則として1回を限度として算定できる。
特徴
感度は59%~79%、特異度は80%~84%との報告があり[1]、共にリウマチ因子 (RF), IgM-RF, IgG-RF, 抗ガラクトース欠損IgGなどよりもすぐれている。 米国リウマチ学会年次学術集会(ACR2009)で発表された新RA診断基準としてリウマチ因子(RF)と同様に用いられることとなった。
参考文献
- ^ T. B. Niewold, S. A. Paget et al., Anti-CCP antibody testing as a diagnostic and prognostic tool in rheumatoid arthritis., Q. J. Med. 100, 193-201 (2007)
外部リンク
|
この項目は、医学に関連した書きかけの項目です。この項目を加筆・訂正などしてくださる協力者を求めています(プロジェクト:医学/Portal:医学と医療)。 |
UpToDate Contents
全文を閲覧するには購読必要です。 To read the full text you will need to subscribe.
Japanese Journal
- 経験と考察 抗環状シトルリン化ペプチド抗体陰性患者の臨床的特徴
- 桃山 現,伊藤 勝己,松本 卓巳 [他]
- 整形外科 = Orthopedic surgery 65(4), 323-327, 2014-04
- NAID 40020027676
- 9種類の第2世代および第3世代抗環状シトルリン化ペプチド抗体(抗CCP抗体)試薬の比較検討
- 林 伸英,熊谷 俊一,大沼 健一郎,生戸 健一,杉山 大典,三枝 淳,河野 誠司
- 日本臨床免疫学会会誌 36(2), 104-114, 2013
- 本邦に導入されている第2世代および第3世代抗CCP抗体試薬9種類について,関節リウマチ(RA)89例,RA以外の膠原病(非RA)121例,変形性関節症(OA)47例,慢性炎症性疾患142例および健常人168例を対象とし,精度および抗体価の相関や判定一致率を比較検討した.9種類試薬の同時再現性は変動係数(CV)0.7~8.5%,日差再現性はCV 0.6~8.3%であった.第3世代試薬のカットオフ …
- NAID 130003364161
- 乾癬性関節炎を伴い抗環状シトルリン化ペプチド抗体が陽性であった汎発性膿疱性乾癬の1例 (特集 角化症・炎症性角化症)
Related Links
- 関節リウマチ(rheumatoid arthritis:RA)は関節滑膜の増殖により骨軟骨を破壊する慢性多発性関節炎を特徴とする炎症性疾患である。RA患者の関節滑膜には多くのシトルリン化蛋白が発現しており、血清中にはシトルリン化抗原に対する ...
- 408 1浜松医科大学第三内科,2金沢医科大学血液免疫制 御学 Jpn. J. Clin. Immunol., 30(5) 408~413 (2007) 2007 The Japan Society for Clinical Immunology 原著 リウマチ膠原病診療における抗環状シトルリン化ペプチド抗体(抗CCP ...
Related Pictures
★リンクテーブル★
[★]
- 英
- anti-cyclic citrullinated peptide antibody
- 同
- 抗シトルリン化ペプチド抗体、抗環状シトルリン化ペプチド抗体
- 関
- リウマチ因子、関節リウマチ
[★]
- 英
- phosphorus P
- 関
- serum phosphorus level
分子量
- 30.973762 u (wikipedia)
- 単体で化合物としてはP4、淡黄色を帯びた半透明の固体、所謂黄リンで毒性が高い。分子量124.08。
基準値
- 血清中のリンおよびリン化合物(リン酸イオンなどとして存在)を無機リン(P)として定量した値。
- (serum)phosphorus, inorganic 2.5–4.3 mg/dL(HIM.Appendix)
- 2.5-4.5 mg/dL (QB)
代謝
- リンは経口的に摂取され、小腸から吸収され、細胞内に取り込まれる。
- 骨形成とともに骨に取り込まれる。
- 腎より排泄される。
尿細管での分泌・再吸収
- 排泄:10%
尿細管における再吸収の調節要素
臨床検査
- 無機リンとして定量される。
基準範囲
血清
- 小児:4-7mg/dL
- 閉経後女性は一般集団より0.3mg/dL高値となる
尿
測定値に影響を与える要因
臨床関連
参考
- http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AA%E3%83%B3
[★]
- 英
- antibody, Ab
- 関
- γ-globline、免疫グロブリン
- 抗原を特異的に認識する糖蛋白質である免疫グロブリンの一種。
- 血液・リンパ液中で抗原と非結合状態のものを指す
- 液性免疫に関与
[★]
- 英
- Torr
- 関
- 圧力
1 torr ≒ 1 mmHg
(1) 760 mmHg = 101325.0144354 Pa
(2)
1 torr = 1 atm(1気圧(標準大気圧)) / 760
1 atm = 101325 Pa = 760 torr
∴ (1)と(2)はわずかに異なる。
[★]
- 英
- cyclic、circular、annular、cyclo
- 関
- 円形、環式、サイクリック、サイクロ、シクロ、周期性、循環式、輪状、回覧物
[★]
- 英
- citrulline
- 関
- アルギニン残基がペプチジルある銀・デイミナーゼによって変換されたアミノ酸。