-ゲンチアナバイオレット
Wikipedia preview
出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2013/12/07 15:03:22」(JST)
[Wiki ja表示]
クリスタルバイオレット |
|
IUPAC名
[4‐{ビス(4‐ジメチルアミノフェニル)メチレン}‐2,5‐シクロヘキサジエン‐1‐イリデン]ジメチルアンモニウムクロリド
|
識別情報 |
CAS登録番号 |
548-62-9 |
KEGG |
D01046 |
特性 |
化学式 |
C25H30ClN3(塩化物) |
モル質量 |
407.99 |
外観 |
固体・金属光沢あり・深緑(塩化物) |
相対蒸気密度 |
14.06(塩化物) |
出典 |
[1][2] |
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。 |
クリスタルバイオレット (Crystal violet) 及び、ゲンチアナバイオレット (gentian violet)は、トリフェニルメタン色素の一種である。ベーシックバイオレット3、塩化メチルロザニリン(ピオクタニン)ともいう。IUPAC名は [4‐{ビス(4‐ジメチルアミノフェニル)メチレン}‐2,5‐シクロヘキサジエン‐1‐イリデン]ジメチルアンモニウムクロリド。
クリスタルバイオレットはpH指示薬や染色液としてよく用いられる。また殺菌消毒効果もあるため微生物培養検査における発育阻止剤や、褥瘡の治療[3]にも用いられる事がある。
その他内視鏡検査検査時にポリープなどの病変部を確認しやすくするための色素散布の色素としても用いられる事がある[4]。
蟯虫の治療薬して用いられていた[3]。
目次
- 1 危険性情報など
- 2 染色での用い方
- 3 脚注
- 4 関連項目
危険性情報など[編集]
[2]
- 飲み込むと有害
- 発がんのおそれの疑い
- 生殖能又は胎児への悪影響のおそれの疑い
- 長期にわたる又は反復ばく露による消化器、全身の障害のおそれ
応急措置[編集]
- 吸入した場合
- 被災者を新鮮な空気のある場所に移動し、呼吸しやすい姿勢で休息させること。医師の診断、手当てを受けること。
- 皮膚に付着した場合
- 化学物質が除去されるまで、多量の水と石鹸で洗うこと。医師の診断、手当てを受けること。皮膚刺激が生じた場合、医師の診断、手当てを受けること。
- 目に入った場合
- 水で数分間注意深く洗うこと。次に、コンタクトレンズを着用していて容易に外せる場合は外すこと。その後も洗浄を続けること。眼の刺激が続く場合は、医師の診断、手当てを受けること。
- 飲み込んだ場合
- 口をすすぐこと。 医師の診断、手当てを受けること。
- 予想される急性症状及び遅発性症状
- 発がんのおそれの疑い、生殖能または胎児への悪影響のおそれの疑い。
- 最も重要な兆候及び症状 (データなし)
染色での用い方[編集]
クリスタルバイオレットは適正な媒染剤を用いることにより、グラム染色でのグラム陽性を染色する色素として用いられる。 媒染剤には、ヨウ素ヨウ化カリウム溶液(ルゴール液)が用いられることが多い。
脚注[編集]
- ^ Merck Chemicals JAPAN (n.d.). “101408 クリスタルバイオレット (C.I. 42555)” (日本語). Merck Chemicals JAPAN. 2010年5月5日閲覧。
- ^ a b 安全衛生情報センター (2008年3月31日). “GHSモデル [4‐{ビス(4‐ジメチルアミノフェニル)メチレン}‐2,5‐シクロヘキサジエン‐1‐イリデン]ジメチルアンモニウムクロリド” (日本語). 中央労働災害防止協会. 2010年5月5日閲覧。
- ^ a b 浅利誠志 (n.d.). “ピオクタニンと褥瘡への効果について” (日本語). 臨床微生物迅速診断研究会. 2010年5月5日閲覧。
- ^ 味の素 (n.d.). “IBD NAVI 内視鏡専門医に聞く大腸内視鏡検査の実践テクニック” (日本語). 味の素. 2010年5月5日閲覧。
関連項目[編集]
UpToDate Contents
全文を閲覧するには購読必要です。 To read the full text you will need to subscribe.
Japanese Journal
- 大網充填後栄養状態の改善により軽快した気管支断端瘻の1例
- 齋藤 学,砥石 政幸,椎名 隆之,近藤 竜一,高砂 敬一郎,吉田 和夫
- 日本呼吸器外科学会雑誌 25(6), 662-666, 2011
- … ,開窓術を行った.開窓術の10ヵ月後,有茎大網弁を用いて気管支断端瘻の閉鎖術を施行した.しかし,再び断端瘻によるMethicillin-resistant Staphylococcus Aureus(以下MRSA)膿胸となり,再度開窓術を施行した.その後外来にて塩化メチルロザニリンを併用した洗浄を続けたところ,栄養状態の改善とともに膿胸腔の縮小と気管支断端瘻の改善がみられ,開窓部は陥凹を認めるものの上皮化し,現在も再燃なく経過している. …
- NAID 130001292623
- 塩化メチルロザニリン(ピオクタニン^【○!R】)を用いた結膜嚢胞摘出術
- 木下 慎介,新里 越史,雑喉 正泰,岩城 正佳
- あたらしい眼科 = Journal of the eye 27(3), 357-360, 2010-03-30
- NAID 10026924403
Related Links
- ピオクタニンと褥瘡への効果について 【質問】潰瘍部, 褥瘡部にピオクタニンが有効であるとの話を聞きましたが, その効果と文献について教えて下さい。 【回答】 1. ピオクタニンとは ピオクタニンは, 化学名: 塩化メチルロザニリンという ...
- 塩化メチルロザニリン クリスタルバイオレット C25H30ClN3 : 407.98 本品はヘキサメチルパラロザニリン塩化物で,通例,ペンタメチルパラロザニリン塩化物及びテトラメチルパラロザニリン塩化物を含む.本品は定量するとき,換算した乾燥物に ...
- ピオクタニン(塩化メチルロザニリン)はグラム陽性菌に対して殺菌作用、真菌に対して発育阻止作用があり、膿痂疹(のうかしん)などの化膿性皮膚疾患や鵞口瘡(がこうそう)の古典的な治療薬として1~2%水溶液が塗布剤として ...
Related Pictures
Japan Pharmaceutical Reference
薬効分類名
販売名
ベンクロジドVエタノール液(0.5%)
効能または効果
効能・効果 |
用法・用量 |
手術部位(手術野)の皮膚の消毒 |
本剤をそのまま消毒部位(着色または脱脂等を必要とする部位)に用いる |
医療機器の消毒 |
本剤をそのまま用いる |
慎重投与
(次の患者には慎重に使用すること)
- 薬物過敏症の既往歴のある患者
- 喘息等のアレルギー疾患の既往歴、家族歴のある患者
重大な副作用
ショック(頻度不明)
ショックがあらわれることがあるので観察を十分に行い、悪心・不快感・冷汗・眩暈・胸内苦悶・呼吸困難・発赤等があらわれた場合には、直ちに使用を中止し、適切な処置を行うこと。
薬効薬理
- クロルヘキシジングルコン酸塩はグラム陽性菌・陰性菌に有効であるが、Opportunistc Pathogen(例えばPseudomonas、Serratia、Candida等)の中には、本剤に抵抗性を示すものがある。また、抗酸性菌、真菌に対する抗菌力は弱く、芽胞形成菌の芽胞には無効である。
有効成分に関する理化学的知見
一般名
〔日局〕クロルヘキシジングルコン酸塩液
〔日局別名〕グルコン酸クロルヘキシジン液
(Chlorhexidine Gluconate Solution)
分子式
分子量
性状
本品は無色?微黄色の澄明な液で、においはなく、味は苦い。
本品は水又は酢酸(100)と混和する。
本品1mLはエタノール(99.5)5mL以下又はアセトン3mL以下と混和するが、溶媒の量を増加するとき白濁する。
本品は光によって徐々に着色する。
比重d20/20: 1.06?1.07
★リンクテーブル★
[★]
- 英
- gentian violet
- 関
- クリスタルバイオレット、塩化メチルロザニリン
[★]
- 英
- pyoktanin blue
- 関
- 塩化メチルロザニリン
[★]
- 英
- phosphorus P
- 関
- serum phosphorus level
分子量
- 30.973762 u (wikipedia)
- 単体で化合物としてはP4、淡黄色を帯びた半透明の固体、所謂黄リンで毒性が高い。分子量124.08。
基準値
- 血清中のリンおよびリン化合物(リン酸イオンなどとして存在)を無機リン(P)として定量した値。
- (serum)phosphorus, inorganic 2.5–4.3 mg/dL(HIM.Appendix)
- 2.5-4.5 mg/dL (QB)
代謝
- リンは経口的に摂取され、小腸から吸収され、細胞内に取り込まれる。
- 骨形成とともに骨に取り込まれる。
- 腎より排泄される。
尿細管での分泌・再吸収
- 排泄:10%
尿細管における再吸収の調節要素
臨床検査
- 無機リンとして定量される。
基準範囲
血清
- 小児:4-7mg/dL
- 閉経後女性は一般集団より0.3mg/dL高値となる
尿
測定値に影響を与える要因
臨床関連
参考
- http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AA%E3%83%B3
[★]
- 英
- chloride、chloro
- 関
- 塩化物、塩素イオン、クロライド、クロリド、クロロ、クロール