- 英
- chloride
- 関
- 塩化、塩素イオン、クロライド、クロリド、クロール
WordNet
- any compound containing a chlorine atom
- any salt of hydrochloric acid (containing the chloride ion)
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- 塩化物
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出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2017/11/19 12:17:01」(JST)
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塩化物(えんかぶつ、英: chloride)とは、塩素がそれより陽性な元素または原子団と形成する化合物である[1]。塩素 (Cl2) は第18族元素以外のほとんどの元素と反応し塩化物を形成する。
塩素の結合がイオン結合性の場合、容易に塩素の陰イオン (Cl−) を遊離するのでこのイオンは塩化物イオン(えんかぶつイオン、英: chloride ion)または塩素イオン(えんそイオン、現在この呼び方は推奨されていない)と称する。また命名法において後置せずに前置する場合は塩化 (— chloride) と称する[2]。いずれも陰性の塩素原子を意味する名称である。
目次
- 1 無機塩化物
- 2 有機塩化物
- 3 関連項目
- 4 脚注
- 5 参考文献
無機塩化物
金属塩化物はたいていイオン結合性が高く(例:塩化ナトリウム)水中でも単純に塩化物イオン(アニオン)と金属イオン(カチオン)とに乖離(電離)し水に対して溶解性が高い。ただし、1価の銀、銅、金、タリウムの塩化物および2価の鉛、白金の塩化物は水に難溶である。
また、高酸化数の遷移金属や非金属元素の塩化物は共有結合性が支配的であり気体または揮発性が高い固体ないしは液体である。これらの塩化物は水中では加水分解してオキソ酸と塩酸を生じる。
イオン結合性が高い金属塩化物(例:塩化ナトリウム)に不揮発性である濃硫酸を加えると、塩化水素がガスとして遊離する。
金属塩化物に類似するものとして、アンモニウムや、第四級アンモニウムなどの有機物と塩化物イオンにより形成された塩、またアミンなど塩基性有機化合物と塩酸により形成された塩(塩酸塩)もある。
有機塩化物
sp3 炭素の塩化物は安定な共有結合化合物を形成する。この様な低分子の炭素塩化物は揮発性が高く、かつては広く溶媒として利用された(揮発性有機塩素化合物を参照)。
クロロ基
化合物命名法では有機塩化物が持つ Cl− は一価の官能基として取り扱われ、クロロ基 (chloro group) と呼ばれる。また、いくつかの有機反応では脱離基としてはたらく。sp3 炭素ないし sp2 炭素に置換したクロロ基は脱離しやすく、この様な有機塩化物は脱離反応の基質として有用である。ウィリアムソン合成などの求核置換反応でも、sp3 炭素上のクロロ基が脱離基となる。合成・反応については ハロゲン化アルキル、ハロゲン化アリールも参照。
関連項目
- 有機塩素化合物
- 塩素
- 塩酸
- フッ化物
- 臭化物
- ヨウ化物
脚注
- ^ 塩素よりも電気陰性度が高いフッ素と反応した塩素化合物、例えばClFは一フッ化塩素と称し塩化物ではない。
- ^ 二分命名法の陰性要素を意味する後置辞を前置するのは日本語表記特有の言い回しである。例)塩化ナトリウム (sodium chloride) 英語表記で前置詞の場合はクロロ— (chloro—)(配位子の場合はクロリド) と称するし(例:テトラクロリド白金(II)酸カリウム)、後置したままの場合もある。(例:酢酸クロリド、カルボン酸塩化物)
参考文献
- 長倉三郎 ほか(編)「塩化物」『岩波理化学辞典』第5版 CD-ROM版、岩波書店、1998年。
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Japan Pharmaceutical Reference
薬効分類名
販売名
エスロンB注(200mL)
禁忌
- 高カリウム血症、乏尿、アジソン病、重症熱傷、高窒素血症のある患者[本剤はカリウムを含有するので血清カリウム値を上昇させることがある。]
- 高リン血症、低カルシウム血症、副甲状腺機能低下症の患者[本剤はリンを含有するので血清リン値を上昇させることがある。]
- 高マグネシウム血症、甲状腺機能低下症の患者[本剤はマグネシウムを含有するので血清マグネシウム値を上昇させることがある。]
効能または効果
効能又は効果
- 経口摂取が不能又は不充分な場合の水分・電解質の補給・維持、エネルギーの補給。
用法及び用量
- 通常、成人には1回500〜1,000mLを徐々に静脈内に点滴注入する。投与速度は通常成人ではマルトースとして1時間当たり0.5g/kg体重以下とする。
なお、年齢・症状に応じて適宜増減する。
慎重投与
- 高カリウム血症を伴わない腎不全のある患者[酸塩基平衡の異常、電解質異常が起こることがある。]
- 心不全のある患者[体液量の過剰により心負荷となることがある。]
- 閉塞性尿路疾患により尿量が減少している患者[体液量が過剰となることがある。]
重大な副作用
アナフィラキシーショック(頻度不明):
- アナフィラキシーショックを起こすことがあるので、観察を十分に行い、呼吸困難、血圧低下、頻脈、蕁麻疹、潮紅等の症状が認められた場合には投与を直ちに中止し、適切な処置を行うこと。
薬効薬理
マルトース
- 静脈内投与された二糖類のマルトースは、ブドウ糖と比べ生体内でゆっくり代謝され、エネルギー源として有効に利用される。2)CO2への酸化率はブドウ糖と同様である。2)3)
酢酸ナトリウム
- 酢酸ナトリウムは、肝臓以外でも容易に代謝されるため、重篤な肝疾患でも重炭酸への転換が阻害されない。4)
★リンクテーブル★
[★]
- 英
- chloride、Cl-
- 関
- 塩化、塩化物、塩素イオン、クロリド、クロール
[★]
- 英
- chloride
- 関
- 塩化、塩化物、塩素イオン、クロライド、クロール
[★]
- 英
- chloride
- 関
- 塩化、塩化物、塩素イオン、クロライド、クロリド
[★]
- 同
- Cl-
- 関
- 環境基本法、水質汚濁防止法、水質汚濁防止法施行令、水質汚濁防止法施行規則
参考
[★]
- 英
- tetrachloride
- 関
- 四塩化
[★]
- 英
- trichloride
- 関
- 三塩化
[★]
- 英
- chloride、chloro
- 関
- 塩化物、塩素イオン、クロライド、クロリド、クロロ、クロール