- 英
- chloride、chloro
- 関
- 塩化物、塩素イオン、クロライド、クロリド、クロロ、クロール
WordNet
- any compound containing a chlorine atom
- any salt of hydrochloric acid (containing the chloride ion)
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- 塩化物
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出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2016/11/25 16:29:00」(JST)
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塩化物(えんかぶつ、英: chloride)とは、塩素がそれより陽性な元素または原子団と形成する化合物である[1]。塩素 (Cl2) は第18族元素以外のほとんどの元素と反応し塩化物を形成する。
塩素の結合がイオン結合性の場合、容易に塩素の陰イオン (Cl-) を遊離するのでこのイオンは塩化物イオン(えんかぶつイオン、英: chloride ion)または塩素イオン(えんそイオン、現在この呼び方は推奨されていない)と称する。また命名法において後置せずに前置する場合は塩化 (— chloride) と称する[2]。いずれも陰性の塩素原子を意味する名称である。
目次
- 1 無機塩化物
- 2 有機塩化物
- 3 関連項目
- 4 脚注
- 5 参考文献
無機塩化物
金属塩化物はたいていイオン結合性が高く(例:塩化ナトリウム)水中でも単純に塩化物イオン(アニオン)と金属イオン(カチオン)とに乖離(電離)し水に対して溶解性が高い。ただし、1価の銀、銅、金、タリウムの塩化物および2価の鉛、白金の塩化物は水に難溶である。
また、高酸化数の遷移金属や非金属元素の塩化物は共有結合性が支配的であり気体または揮発性が高い固体ないしは液体である。これらの塩化物は水中では加水分解してオキソ酸と塩酸を生じる。
イオン結合性が高い金属塩化物(例:塩化ナトリウム)に不揮発性である濃硫酸を加えると、塩化水素がガスとして遊離する。
金属塩化物に類似するものとして、アンモニウムや、第四級アンモニウムなどの有機物と塩化物イオンにより形成された塩、またアミンなど塩基性有機化合物と塩酸により形成された塩(塩酸塩)もある。
有機塩化物
sp3 炭素の塩化物は安定な共有結合化合物を形成する。この様な低分子の炭素塩化物は揮発性が高く、かつては広く溶媒として利用された(揮発性有機塩素化合物を参照)。
クロロ基
化合物命名法では有機塩化物が持つ Cl- は一価の官能基として取り扱われ、クロロ基 (chloro group) と呼ばれる。また、いくつかの有機反応では脱離基としてはたらく。sp3 炭素ないし sp2 炭素に置換したクロロ基は脱離しやすく、この様な有機塩化物は脱離反応の基質として有用である。ウィリアムソン合成などの求核置換反応でも、sp3 炭素上のクロロ基が脱離基となる。合成・反応については ハロゲン化アルキル、ハロゲン化アリールも参照。
関連項目
- 有機塩素化合物
- 塩素
- 塩酸
- フッ化物
- 臭化物
- ヨウ化物
脚注
- ^ 塩素よりも電気陰性度が高いフッ素と反応した塩素化合物、例えばClFは一フッ化塩素と称し塩化物ではない。
- ^ 二分命名法の陰性要素を意味する後置辞を前置するのは日本語表記特有の言い回しである。例)塩化ナトリウム (sodium chloride) 英語表記で前置詞の場合はクロロ— (chloro—)(配位子の場合はクロリド) と称するし(例:テトラクロリド白金(II)酸カリウム)、後置したままの場合もある。(例:酢酸クロリド、カルボン酸塩化物)
参考文献
- 長倉三郎 ほか(編)「塩化物」『岩波理化学辞典』第5版 CD-ROM版、岩波書店、1998年。
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Japan Pharmaceutical Reference
薬効分類名
販売名
禁忌
効能または効果
- 慢性肝疾患における肝機能の改善
- 下記疾患のうちビタミンB2の欠乏又は代謝障害が関与すると推定される場合
湿疹・皮膚炎群、口唇炎・口角炎・口内炎、びまん性表層角膜炎
- ビタミンB2の需要が増大し、食事からの摂取が不十分な際の補給(消耗性疾患、妊産婦、授乳婦など)
- 通常成人1日1〜2mLを1〜2回に分けて皮下、筋肉内又は静脈内注射する。なお、年齢、症状により適宜増減する。
重大な副作用
- (頻度不明)
- ショック:ショックがあらわれることがあるので、観察を十分に行い、胸内苦悶、急激な血圧低下、呼吸困難等の異常が認められた場合には、直ちに投与を中止し、適切な処置を行うこと。
薬効薬理
- 活性型ビタミンB2であるFADをはじめ、リボフラビン(V.B2)、FMNを含有し、ビタミンB2としての作用をあらわす。
- 四塩化炭素ラット肝障害モデルにおいて、肝障害におけるAST(GOT)、ALT(GPT)、Al-Pの上昇を有意に抑制し、蛋白合成を促進した。また、ビタミンB2欠乏症ラットでは、ビタミンB2欠乏による体重増加抑制に対して有意な回復作用が認められた。2)
有効成分に関する理化学的知見
フラビンアデニンジヌクレオチドナトリウム
一般名
- フラビンアデニンジヌクレオチドナトリウム
(Flavin Adenine Dinucleotide Sodium)
化学式
- Disodium adenosine 5´-[(2R,3S,4S)-5-(7,8-dimethyl-2,4-dioxo-3,4-dihydrobenzo[g]pteridin-10(2H)-yl)-2,3,4-trihydroxypentyl diphosphate]
分子式
分子量
性状
- フラビンアデニンジヌクレオチドナトリウムはだいだい黄色〜淡黄褐色の粉末で、においはないか、又はわずかに特異なにおいがあり、味はわずかに苦い。水に溶けやすく、メタノール、エタノール(95)、エチレングリコール又はジエチルエーテルにほとんど溶けない。吸湿性である。光によって分解する。
肝臓エキス
性状
- 肝臓エキスは、赤褐色の澄明な液体で、特異なにおいを有する。
★リンクテーブル★
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- 英
- chloride、Cl-
- 関
- 塩化、塩化物、塩素イオン、クロリド、クロール
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- chloride
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- 塩化、塩素イオン、クロライド、クロリド、クロール
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クロロ、塩化
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