出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2015/11/28 00:30:46」(JST)
神経細胞: 嗅覚受容神経 | |
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ラベルは独逸語 "Zellen" = "細胞","riech" = "におい", "Riechnerv" = 嗅神経, "cillien" = 軸索
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嗅神経の図面
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場所 | 鼻にある嗅上皮(英語版) |
機能 | 吸入された空気の化学物質の特定 (嗅覚) |
神経伝達物質 | グルタミン酸ナトリウム |
形態 | 双極性神経 |
シナプス前 | 無し |
シナプス後 | 嗅球 |
グレイの解剖学 | 書籍中の説明(英語) |
NeuroLex ID | nifext_116 |
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嗅覚受容神経(きゅうかくじゅようしんけい)あるいは嗅神経は、嗅覚系において主要な変換細胞である。
ヒトにはおよそ4000万個の嗅覚受容神経がある。脊椎動物では嗅覚受容神経は鼻腔の嗅上皮上に位置する。双極神経であり、鼻腔内腔に面する樹状突起と、嗅神経に沿って嗅球に伸びる軸索を持つ。
多くの小さな繊毛が嗅覚受容細胞の樹状突起から嗅上皮表面を覆う粘膜に向かって突き出ている。これらの繊毛は、Gタンパク共役受容体の一種である嗅覚受容体を有する。各々の嗅覚受容細胞は1種類の嗅覚受容体しか持たないが、多くの隔たった嗅覚受容細胞は同じ種類の嗅覚受容体を持つ。同種類の嗅覚受容細胞の軸索が集中し嗅球の糸球体を形成している。
嗅覚受容体は多様なにおい分子に結合出来る。活性化された嗅覚受容体は次々と細胞内のGタンパク質GOLFを活性化し、アデニル酸シクラーゼとサイクリンAMPの産生物が細胞膜のイオンチャネルを開ける。それによりナトリウムイオンとカリウムイオンが細胞内に流入するが、この陽イオンの流入によって神経が脱分極化し、活動電位が発生するのである。
個々の嗅覚受容体は嗅上皮にある神経幹細胞によって、およそ40日ごとに置き換えられる。嗅覚受容細胞の再生は中枢神経系の成熟神経細胞における稀な例の一つとして、多大な興味を引き起こし成熟個体の神経の発生と分化経路分析の対象となるのである。
昆虫では嗅覚受容神経は通例触角に位置する。脊椎動物とよく似て、感覚神経からの軸索は触角葉にある糸球体に集中する。
ネズミの嗅覚細胞を遺伝子操作で取り除いた結果ネコを怖がらなくなる[1]。
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リンク元 | 「呼吸器の上皮の移行」「嗅毛」「嗅受容細胞」 |
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区分 | 部位 | 構造を支持する組織 | 単層扁平上皮 | 単層立方上皮 | 単層円柱上皮 | 角化重層扁平上皮 | 非角化重層扁平上皮 | 呼吸上皮 | 嗅上皮 | 表皮 | 基底細胞 | 杯細胞 | 線毛細胞 | 刷子細胞 | 漿液細胞 | DNES細胞 | 嗅細胞 | 支持細胞 | クララ細胞 | 線毛立方細胞 | I型肺胞上皮細胞 | Ⅱ型肺胞上皮細胞 | 組織 | 腺 | そのほかの特徴 | ||||
肺外気道 | 鼻前庭 | 硝子軟骨 | ○ | ○ | - | 脂腺と汗腺 | 鼻毛 | ||||||||||||||||||||||
鼻腔:呼吸部 | 硝子軟骨と骨 | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | 鼻甲介と鼻中隔前部に動脈叢と静脈洞。リンパ小節、肥満細胞、形質細胞 | 粘漿混合腺 | |||||||||||||||||||
鼻腔:嗅部 | 骨(篩骨) | ○ | ○ | ○ | ○ | ボウマン腺(漿液性) | |||||||||||||||||||||||
肺外気道 | 咽頭鼻部 | 骨格筋 | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | リンパ成分 | 粘漿混合腺 | 咽頭扁桃、耳管 | |||||||||||||||||
咽頭口部 | 骨格筋 | ○← | ←○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | リンパ成分 | 粘漿混合腺 | 口蓋扁桃 | |||||||||||||||||
咽頭喉頭部 | 硝子軟骨 弾性軟骨(喉頭蓋軟骨、楔状軟骨) |
△ (喉頭蓋の上面,声帯ヒダ) |
○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | リンパ成分 | 粘液腺と粘漿混合腺 | 咽頭扁桃、咽頭蓋、声帯ヒダ、前庭ヒダ | |||||||||||||||||
器官と主気管支 | 硝子軟骨と密性結合組織 | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | 粘液腺と粘漿混合腺 | 外膜にC字型の器官軟骨と器官筋(平滑筋) | |||||||||||||||||||
肺内気道 | 二次気管支 | 硝子軟骨と平滑筋 | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | 粘漿混合腺 | 硝子軟骨の板とラセン状の2層の平滑筋層 | ||||||||||||||||||
細気管支 | bronchiole | 平滑筋 | ○ | ○ | △ | ○ | ○ | なし | 直径1mm以下。商用に空気を送る。ラセン状の2本の平滑筋束 | ||||||||||||||||||||
終末細気管支 | terminal bronchiole | 平滑筋 | ○ | ○ | ○ | なし | 直径0.5mm以下。呼吸部に空気を送る。平滑筋少々。 | ||||||||||||||||||||||
呼吸部 | 呼吸細気管支 | respiratory bronchiole | 平滑筋と膠原繊維 | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | なし | 壁に肺胞あり。肺胞の入り口には平滑筋の括約筋あり。 | ||||||||||||||||||
肺胞管 | alveolus duct | 細網繊維(III型コラーゲン)と肺胞の平滑筋性括約筋 | ○ | ○ | ○ | なし | それ自体の壁はなく肺胞が並ぶ | ||||||||||||||||||||||
肺胞嚢 | alveolar sac | III型コラーゲンと弾性繊維 | ○ | ○ | ○ | なし | 肺胞の集合 | ||||||||||||||||||||||
肺胞 | alveolus | III型コラーゲンと弾性繊維 | ○ | ○ | ○ | なし | 直径200um。肺胞大食細胞あり |
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