- 英
- malate dehydrogenase
- 関
- リンゴ酸デヒドロゲナーゼ
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出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2015/05/31 23:19:47」(JST)
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リンゴ酸デヒドロゲナーゼ |
識別子 |
EC番号 |
1.1.1.37 |
CAS登録番号 |
9001-64-3 |
データベース |
IntEnz |
IntEnz view |
BRENDA |
BRENDA entry |
ExPASy |
NiceZyme view |
KEGG |
KEGG entry |
MetaCyc |
metabolic pathway |
PRIAM |
profile |
PDB構造 |
RCSB PDB PDBe PDBj PDBsum |
検索 |
PMC |
articles |
PubMed |
articles |
NCBI |
proteins |
|
リンゴ酸デヒドロゲナーゼまたはリンゴ酸脱水素酵素(malate dehydrogenase, MDH)は、クエン酸回路でリンゴ酸をオキサロ酢酸へ、またはその逆の化学反応を触媒する酸化還元酵素である。リンゴ酸脱水素酵素とリンゴ酸酵素(malic enzyme)は混同されやすいが、リンゴ酸酵素はリンゴ酸を脱炭酸してピルビン酸にする酸化還元酵素である。
- (S)-リンゴ酸 + NAD+ オキサロ酢酸 + NADH + H+
リンゴ酸デヒドロゲナーゼは糖新生にも関わっている。ミトコンドリア内ではピルビン酸カルボキシラーゼがピルビン酸に作用してオキサロ酢酸となりクエン酸回路の中間体となる。そして、オキサロ酢酸がミトコンドリアから出るためにリンゴ酸デヒドロゲナーゼによってリンゴ酸に還元される。ミトコンドリア外で再びリンゴ酸デヒドロゲナーゼによってオキサロ酢酸に酸化され、最終的にはホスホエノールピルビン酸カルボキシキナーゼ(PEPCK)によってホスホエノールピルビン酸に変換される。
アイソザイム
ヒトや他の多くの哺乳動物は以下の2種のリンゴ酸デヒドロゲナーゼを持つ。
リンゴ酸デヒドロゲナーゼ1, NAD (水溶性) |
識別子 |
略号 |
MDH1 |
Entrez |
4190 |
HUGO |
6970 |
OMIM |
154200 |
RefSeq |
NM_005917 |
UniProt |
P40925 |
他のデータ |
EC番号 |
1.1.1.37 |
遺伝子座 |
Chr. 2 p23 |
|
リンゴ酸デヒドロゲナーゼ2, NAD (ミトコンドリア) |
識別子 |
略号 |
MDH2 |
Entrez |
4191 |
HUGO |
6971 |
OMIM |
154100 |
RefSeq |
NM_005918 |
UniProt |
P40926 |
他のデータ |
EC番号 |
1.1.1.37 |
遺伝子座 |
Chr. 7 cen-q22 |
|
参考文献
- Banaszak, LJ, Bradshaw RA (1975). “Malate dehydrogenase”. In Boyer PD. The Enzymes. 11 (3rd ed.). New York: Academic Press. pp. 369–396.
- Guha A, Englard S, Listowsky I (February 1968). "Beef heart malic dehydrogenases. VII. Reactivity of sulfhydryl groups and conformation of the supernatant enzyme". J. Biol. Chem. 243 (3): 609–15. PMID 5637713.
- McReynolds MS, Kitto GB (February 1970). "Purification and properties of Drosophila malate dehydrogenases". Biochim. Biophys. Acta 198 (2): 165–75. PMID 4313528.
- Wolfe RG, Nielands JB (July 1956). "Some molecular and kinetic properties of heart malic dehydrogenase". J. Biol. Chem. 221 (1): 61–9. PMID 13345798.
外部リンク
- 糖新生の経路
- Malate dehydrogenase - the US National Library of Medicine Medical Subject Headings (MeSH)
代謝: クエン酸回路の酵素 |
|
回路 |
クエン酸シンターゼ(EC 2.3.3.1) - アコニット酸ヒドラターゼ(EC 4.2.1.3) - イソクエン酸デヒドロゲナーゼ(EC 1.1.1.41, EC 1.1.1.42) - オキソグルタル酸デヒドロゲナーゼ (スクシニル基転位)(EC 1.2.4.2) - スクシニルCoAシンターゼ(EC 6.2.1.4, EC 6.2.1.5) - コハク酸デヒドロゲナーゼ (ユビキノン)(EC 1.3.5.1, EC 1.3.99.1) - フマル酸ヒドラターゼ(EC 4.2.1.2) - リンゴ酸デヒドロゲナーゼ(EC 1.1.1.37)
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炭酸固定補充 |
ピルビン酸カルボキシラーゼ - アスパラギン酸トランスアミナーゼ - グルタミン酸デヒドロゲナーゼ - メチルマロニルCoAムターゼ - ピルビン酸デヒドロゲナーゼ複合体
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UpToDate Contents
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Japanese Journal
- 酵素関係(アイソザイムを含む) リンゴ酸脱水素酵素(MDH) (広範囲 血液・尿化学検査,免疫学的検査(第7版・1)その数値をどう読むか) -- (生化学的検査(1))
- 4.リンゴ酸脱水素酵素における補酵素特異性変換の構造生物学(第410回研究協議会研究発表要旨,ビタミンB研究委員会)
Related Links
- 栄養・生化学辞典 - リンゴ酸脱水素酵素の用語解説 - クレブス回路(クエン酸回路)の酵素で,リンゴ酸をオキサロ酢酸にする反応を触媒する.脂肪合成においても重要.
- 目的3については,オキサロ酢酸,α-ケトグルタル酸,スクシニル-CoA,フマル酸,リンゴ酸が種々の代謝経路と密接に関連している(個々の代謝経路を参照)。解糖と異なり, TCA回路ではATPはつくられないという点に注意せよ。ここで ...
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★リンクテーブル★
[★]
- 英
- malate dehydrogenase
- 同
- リンゴ酸酵素
- 関
- リンゴ酸脱水素酵素
[★]
リンゴ酸脱水素酵素、リンゴ酸デヒドロゲナーゼ
[★]
- 英
- 3-isopropylmalate dehydrogenase
- 関
- 3-イソプロピルリンゴ酸デヒドロゲナーゼ
[★]
- 英
- phosphorus P
- 関
- serum phosphorus level
分子量
- 30.973762 u (wikipedia)
- 単体で化合物としてはP4、淡黄色を帯びた半透明の固体、所謂黄リンで毒性が高い。分子量124.08。
基準値
- 血清中のリンおよびリン化合物(リン酸イオンなどとして存在)を無機リン(P)として定量した値。
- (serum)phosphorus, inorganic 2.5–4.3 mg/dL(HIM.Appendix)
- 2.5-4.5 mg/dL (QB)
代謝
- リンは経口的に摂取され、小腸から吸収され、細胞内に取り込まれる。
- 骨形成とともに骨に取り込まれる。
- 腎より排泄される。
尿細管での分泌・再吸収
- 排泄:10%
尿細管における再吸収の調節要素
臨床検査
- 無機リンとして定量される。
基準範囲
血清
- 小児:4-7mg/dL
- 閉経後女性は一般集団より0.3mg/dL高値となる
尿
測定値に影響を与える要因
臨床関連
参考
- http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AA%E3%83%B3
[★]
- 英
- enzyme, ferment
- 関
- 酵素反応
酵素の分類
- (a)酸化還元酵素(oxydoreductase) EC1:ある物質を酸化したり、還元したりします。脱水素酵素、ペルオキシダーゼなどを含みます。
- (b)転移酵素(transferase) EC2: アミノ基やリン酸基などをある物質から別の物質に転移する酵素です。アミノ基を転移する酵素はアミノトランスフェラーゼと呼ばれます。
- (c)加水分解酵素(hydrolase) EC3:ある物質(基質)に水(H2OのうちHとOH)を加えることにより、2つに分解します。多くの蛋白分解酵素が含まれます。
- (d)リアーゼ(lyase) EC4:ある物質を2つに分解します。
- (e)イソメラーゼ(isomerase) EC5:ある基質を異性体に変換します。
- (f)リガーゼ(ligase) EC6;ATPのエネルギーを使って2つの物質を結合します。
[★]
- 英
- dehydrogenase
- 同
- デヒドロゲナーゼ