- 英
- malonate, malonic acid
- 同
- プロパン二酸 propanedioic acid
- 関
- ジカルボン酸、コハク酸。メチルマロン酸
- コハク酸の構造に類似 → コハク酸脱水素酵素の働きを競合的に阻害 → ミトコンドリアの呼吸阻害薬
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出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2015/11/10 23:22:37」(JST)
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マロン酸 |
|
一般情報 |
IUPAC名 |
プロパン二酸 (propandioic acid) |
分子式 |
C3H4O4 |
分子量 |
104.1 g/mol |
形状 |
無色の固体 |
CAS登録番号 |
141-82-2 |
性質 |
密度と相 |
1.6 g/cm3, 固体 |
水への溶解度 |
139.0 g/100 mL (22 ℃) [1] |
融点 |
135 °C |
出典 |
ICSC |
マロン酸(マロンさん、Malonic acid)は、構造式 HOOC–CH2–COOH で表されるジカルボン酸の一種。常温常圧で無色の固体。融点より少し高温に熱すると熱分解して酢酸と二酸化炭素になる。塩の場合、マロナートもしくはマロネートと呼ぶ(malonates)。
マロンの名称はギリシア語のリンゴに由来する。酢酸マロン酸経路を構成する物質の1つ。水などの極性溶媒によく溶ける。
マロン酸は構造がコハク酸 HOOC–(CH2)2–COOHによく似ているため、生物体内のクエン酸回路においてコハク酸デヒドロゲナーゼの活性部位に(誤って)結合してしまう。そのため本来の基質であるコハク酸の代謝を阻害し(競争阻害)、細胞呼吸を妨害する。
マロン酸のジエステルは活性メチレン化合物で、塩基によってメチレンプロトンを引き抜き、簡単にカルバニオンを発生させることができるため、炭素炭素結合の形成に使用される。詳しくはアセト酢酸エステル合成を参照のこと。
脚注
- ^ Record in the GESTIS Substance Database from the Institute for Occupational Safety and Health (IFA)
関連項目
Japanese Journal
- 有機酸代謝疾患 (特集 私の処方2015) -- (内分泌・代謝疾患の処方)
- 症例報告 母親の慢性萎縮性胃炎が原因となったビタミンB12欠乏症の乳児例
- 林 泰平,岩井 和之,津田 英夫 [他]
- 日本小児科学会雑誌 = The journal of the Japan Pediatric Society 119(3), 589-594, 2015-03
- NAID 40020403921
- 反応-拡散-駆動系として理解する細胞の形態変化(最近の研究から)
- 石原 秀至,澤井 哲
- 日本物理學會誌 70(1), 25-30, 2015-01-05
- … 果として振動や自発的なパターンが自己組織化的に現れる.構成要素が全く異なるものの,その背後には共通したメカニズムが働いていることも多い.例えば,ベルーゾフ・ジャボティンスキー反応(BZ反応)では,マロン酸などの反応基質が臭素酸イオンによって一過的に酸化される反応が拡散によって空間的に伝播し,同心円状やらせん状の進行波パターンが現れる.同様なパターンはPt表面上のCOの酸化反応でも現れ,こうした …
- NAID 110009900504
Related Links
- マロン酸(マロンさん、Malonic acid)は、構造式HOOC-CH2-COOHで表される ジカルボン酸の一種。常温常圧で無色の固体。融点より少し高温に熱すると熱分解して 酢酸と二酸化炭素になる。塩の場合、マロナートもしくはマロネートと呼ぶ(malonates)。
- ヒドロキシマロン酸デヒドロゲナーゼ(hydroxymalonate dehydrogenase)は、次の化学 反応を触媒する酸化還元酵素である。 Hydroxymalonate ... 反応式の通り、この酵素の 基質はヒドロキシマロン酸とNAD、生成物はオキソマロン酸とNADHとH+である。
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★リンクテーブル★
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マロン酸、マロン酸塩、マロン酸エステル
- 関
- malonic acid
[★]
- 英
- malonate
- 関
- マロン酸、マロン酸エステル
[★]
マロン酸
- 関
- malonate
[★]
- 英
- methylmalonic acid MMA
- 関
- メチルマロン酸尿症、メチルマロニルCoA
- http://en.wikipedia.org/wiki/Methylmalonic_acid
- Increased methylmalonic acid levels may indicate a vitamin B12 deficiency. However, it is sensitive without being specific. *MMA is elevated in 90-98% of patients with B12 deficiency. This test may be overly sensitive, as 25-20% of patients over the age of 70 have elevated levels of MMA, but 25-33% of them do not have B12 deficiency. For this reason, MMA is not routinely recommended in the elderly.
臨床関連
[★]
- 英
- vitamin B12-dependent methylmalonic acidemia
- 同
- ビタミンB12反応性メチルマロン酸血症
[★]
- 英
- methylmalonic aciduria
- 関
- ビタミンB12欠乏症
[★]
- 英
- malonate
- 関
- マロン酸、マロン酸塩
[★]
- 英
- acid
- 関
- 塩基
ブランステッド-ローリーの定義
ルイスの定義