- 英
- bunyavirus
- 同
- ブニアウイルス
- 関
- ウイルス
WordNet
- an animal virus belonging to the family Bunyaviridae; can be used as a bioweapon
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出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2013/03/05 21:42:04」(JST)
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ブニヤウイルス科 |
ハンタウイルスの電子顕微鏡写真
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分類(ウイルス) |
群 |
: |
第5群(1本鎖RNA -鎖) |
科 |
: |
ブニヤウイルス科
Bunyaviridae |
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属 |
本文参照
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ブニヤウイルス科(ぶにやういるすか、Family Bunyaviridae)とはウイルスの分類における一科。そのビリオンは92~105nmであり、エンベロープを有する。ゲノムは3分節のマイナス鎖RNA。フレボウイルス属およびトスポウイルス属のRNAの一部はプラス鎖で機能する。細胞質内で増殖する。節足動物内で増殖することができる。トスポウイルス属のみ植物ウイルスであり、その他の属は人畜に感染する。
分類
- オルトブニヤウイルス属 Orthobunyavirus
- アカバネウイルス(Akabene virus)
- シュマレンベルクウイルス(Schmallenberg virus)
- ハンタウイルス属 Hantavirus
- ナイロウイルス属 Nairovirus
- クリミア・コンゴ出血熱ウイルス(Crimean-Congo hemorrhagic fever virus)
- フレボウイルス属 Phlebovirus
- リフトバレー熱ウイルス(Rift Valley fever virus)
- トスポウイルス属 Tospovirus
- トマト黄化えそウイルス(Tomato spotted wilt virus)
関連項目
- クリミア・コンゴ出血熱・・感染症法の1類感染症、致死率15-30%
- ハンタウイルス・・感染症法の4類感染症、良好~致死率65%
- アカバネ病・・家畜伝染病予防法の届出伝染病
- リフトバレー熱・・家畜伝染病予防法の法定伝染病
- アイノウイルス感染症・・家畜伝染病予防法の届出伝染病
- 重症熱性血小板減少症候群・・新種のブニヤウイルスに因るもので、マダニを媒介として感染。中国では少なくとも4年間で33人以上死亡、日本でも感染者や死者が報告されている。
- アルボウイルス・・ブニヤウイルス科はアルボウイルスの一種
参考文献
- 大里外誉郎 『医科ウイルス学 改訂第2版』 南江堂 2000年 ISBN 4524214488
- 原澤亮 「動物ウイルスの新しい分類(2005)」 『獣医畜産新報』 58号 921-931頁 2005年
ウイルスの分類(ボルティモア分類) |
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DNA |
I: 2本鎖DNAウイルス (dsDNA) |
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カウドウイルス目
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マイオウイルス科 - サイフォウイルス科 - ポドウイルス科
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有エンベロープ: ヘルペスウイルス科 - ポックスウイルス科 無エンベロープ: アデノウイルス科 - パピローマウイルス科 - ポリオーマウイルス科
未分類: アスコウイルス科 - アスファウイルス科 - バキュロウイルス科 - コッコリスウイルス科 - コルチコウイルス科 - フセロウイルス科 - グッタウイルス科 - イリドウイルス科 - リポスリクスウイルス科 - ニマウイルス科 - フィコドナウイルス科 - プラズマウイルス科 - ルディウイルス科 - テクティウイルス科
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II: 1本鎖DNAウイルス (ssDNA) |
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有エンベロープ: パルボウイルス科(パルボウイルスB19)
未分類: サーコウイルス科 - ジェミニウイルス科 - イノウイルス科 - ミクロウイルス科 - ナノウイルス科
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RNA |
III: 2本鎖RNAウイルス (dsRNA) |
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レオウイルス科(ロタウイルス) - ビルナウイルス科 - クリソウイルス科 - シストウイルス科 - ハイポウイルス科 - パルティティウイルス科 - トティウイルス科
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IV: 1本鎖RNA+鎖 ((+)ssRNA) |
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ニドウイルス目
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コロナウイルス科 - アルテリウイルス科 - ロニウイルス科
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トガウイルス科(風疹ウイルス) - フラビウイルス科 - ピコルナウイルス科(エンテロウイルス, ライノウイルス) - カリシウイルス科 - アストロウイルス科 - へペウイルス科 - バルナウイルス科 - ブロモウイルス科 - カルシウイルス科 - クロステロウイルス科 - コモウイルス科 - ディシストロウイルス科 - フレキシウイルス科 - レビウイルス科 - ルテオウイルス科 - マルナウイルス科 - ナルナウイルス科 - ノダウイルス科 - ポティウイルス科 - セキウイルス科 - テトラウイルス科 - トンブスウイルス科 - ティモウイルス科
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V: 1本鎖RNA-鎖 ((−)ssRNA) |
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モノネガウイルス目
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パラミクソウイルス科 - ラブドウイルス科 - フィロウイルス科 - ボルナウイルス科
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オルトミクソウイルス科 - アレナウイルス科 - ブニヤウイルス科
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逆転写 |
VI: 1本鎖RNA逆転写ウイルス(ssRNA-RT) |
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レトロウイルス科 - メタウイルス科 - シュードウイルス科
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VII: 2本鎖DNA逆転写ウイルス (dsDNA-RT) |
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ヘパドナウイルス科 - カリモウイルス科
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UpToDate Contents
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Japanese Journal
- ブニヤウイルスとその生態 (特集 Negative Strand RNA Virusのウイルス学)
- 6 Rapid determination of RNA viral sequence(RDV)法の改良によるネッタイシマカ幼虫からの新しいブニヤウイルスの検出(第58日本衛生動物学会南日本支部大会講演要旨)
- 山尾 卓也,江下 優樹,佐藤 朝光,木原 悠希,西村 美保,Yupha Rongsriyam,Narumon Komalamisra,Raweewan Srisawat,鹿志毛 信広,見明 史雄,森川 茂,水谷 哲也
- 衞生動物 60(2), 164, 2009-06-15
- NAID 110007337910
- ミカンキイロアザミウマによるトマト黄化えそウイルス獲得源としての各種雑草の評価
- 岡崎 真一郎,奥田 充,櫻井 民人
- 日本応用動物昆虫学会誌 53(4), 181-184, 2009
- … トマト黄化えそウイルス(TSWV)(ブニヤウイルス科;トスポウイルス属)は野菜類および花き類の重要病害の一つである。 …
- NAID 130000145763
Related Links
- 重症熱性血小板減少症候群( SFTS )とは SFTSは2011年に中国の研究者らによって発表されたブニヤウイルス科フレボウイルス属に分類される新しいウイルスによるダニ媒介性感染症である。2013年1月に国内で海外渡航歴のない方がSFTS ...
- ブニヤウイルス,ブニヤウイルス(Bunia virus)は具球形、包膜と分節段マイナス鎖RNAウイルスのいち科。から、まずウガンダ西部のブニア韦拉分離本科のため名声を得。代表種——ブニア韦拉ウイルス由来し。直径きゅうじゅう~ひゃく ...
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★リンクテーブル★
[★]
- 英
- Bunyaviridae infection
[★]
- 英
- virus
- 同
- ウイルス粒子 virus particle、ビリオン virion
- 関
- 微生物学、抗ウイルス薬、国試に出がちなウイルス
感染経路による分類 SMB.374
学名
目(order, -virales), 科(family, -viridae), 亜科(subfamily, -virinae), 属(genus, -virus), 種(species)
増殖過程
- 吸着 absorption
- 侵入 penetration
- 脱殻 uncoating
- ゲノムの複製 replication、遺伝子発現 transcription
- ウイルス粒子の組み立て assembly
- 放出 release
感染の分類
持続時間
ゲノム
- 一本鎖RNA(-)をゲノムとするウイルスはウイルス粒子内にRNA依存性RNA合成酵素を有する。