- 英
- dyskinesia, dyskinesis
- 関
- ジスキネジー
<youtube>http://www.youtube.com/watch?v=2TU2s3VxEI4</youtube>
<youtube>http://www.youtube.com/watch?v=d1jJyk_poqE</youtube>
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- abnormality in performing voluntary muscle movements
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出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2016/09/30 16:58:23」(JST)
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ジスキネジア |
分類および外部参照情報 |
ICD-10 |
G24.9 |
DiseasesDB |
17912 |
Patient UK |
ジスキネジア |
MeSH |
D020820 |
ジスキネジアまたはジスキネジー(英: dyskinesia、独: dyskinesie)は、神経学的症候のひとつであり、不随意運動の一種である。もともとは運動障害、運動異常という意味で、異なる疾患にあらわれる症候であり、その原因によって区別されている。ハロペリドールなどの抗精神病薬を長期服用している患者におきるものは遅発性ジスキネジアまたは口ジスキネジーと呼び、口唇をもぐもぐさせたり舌のねじれや前後左右への動きや歯を食いしばったりすることが見られる。パーキンソン病患者にみられるジスキネジアは痙性の強い、四肢や頭部の舞踏様の運動であることがより一般的であり、通常レボドパによる治療を開始して数年後に現れる。
また原発性線毛運動不全症(繊毛不動症、カルタゲナー症候群とも、primary ciliary dyskinesia, Kartagener syndrome)、胆道ジスキネジー (biliary dyskinesia) もジスキネジーという語が使われている。
パーキンソン病におけるジスキネジア
パーキンソン病治療におけるジスキネジアとは、長期間にわたるレボドパ (L-DOPA) 療法によって起き、時間とともに起こったり消えたりする不随意運動である。運動症状の変動 (motor fluctuationという) はレボドパ治療開始5-10年後の患者の半数以上に起こり、年数が長くなるほどジスキネジアを起こす患者の割合は高くなる[1]。ジスキネジアが最も起こりやすいのは、レボドパの血中濃度がピークに達する時間帯で、これを ピークドーズ・ジスキネジア(peak-dose dyskinesia 、定訳がない)という。より進行すると二相性ジスキネジア(diphasic dyskinesia、こちらも定訳はない)といって、血中濃度が上昇する時と低下する時の二回ジスキネジアが起こる。ブロモクリプチンなどのドーパミン受容体作動薬などの治療法に切り替えて症状を緩和しようという試みは、今のところ成功していない[2]。ジスキネジアを避けるために、若い患者ではレボドパ治療の開始を遅らせるようにする(日本神経学会のパーキンソン病治療ガイドラインでは、70歳未満で認知症を合併しないパーキンソン病患者は、ドーパミン作動薬による治療から始めることが望ましいとされている)。
高用量の抗パーキンソン薬治療によって重度のジスキネジアが起こっている患者に対しては、深部脳刺激療法 (deep brain stimulation, DBS) が有効なことがある。その理由としては、まずDBSを実施することによりレボドパの投与量を50-60%減量でき、それによってジスキネジアが起こる可能性を減らすこと、またDBS治療によって(視床下核や淡蒼球を刺激することで)ジスキネジアそのものを改善することができる[3]。
薬剤性にパーキンソン病を起こさせた霊長類を使った実験では、メチレンジオキシメタンフェタミン (MDMA) の投与がジスキネジアを減らしつつレボドパの効果を増強することが示されている[4]。
関連項目
- アカシジア
- 抗パーキンソン病薬
- ドーパミン
- 統合失調症
- セロトニン
脚注
- ^ Obeso JA, et al. The evolution and origin of motor complications in Parkinson's disease. Neurology. 2000;55 (suppl 4):S13-S20.
- ^ van Hilten J, Ramaker C, Stowe R, Ives Nj., 2007. Bromocriptine/levodopa combined versus levodopa alone for early Parkinson's disease. Cochrane Database Syst Rev. 2007 Oct 17;(4):CD003634.
- ^ Hiroki Toda, M.D., Ph.D.; Clement Hamani, M.D., Ph.D.; Andres Lozano, M.D., Ph.D., F.R.C.S.(C) 2004. Deep Brain Stimulation in the Treatment of Dyskinesia and Dystonia. Neurosurg Focus 17(1):9-13, 2004.
- ^ Iravani, M., Jackson, M., Kuoppamäki, M., Smith, L. & Jenner, P. (2003). 3,4-Methylenedioxymethamphetamine (Ecstasy) Inhibits Dyskinesia Expression and Normalizes Motor Activity in 1-Methyl-4-Phenyl-1,2,3,6-Tetrahydropyridine-Treated Primates, Journal of Neuroscience, 23, 9107–9115
UpToDate Contents
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Japanese Journal
- 不随意運動に対する脳深部刺激療法(<特集>最新のニューロモデュレーション)
- 深谷 親,小林 一太,大島 秀規,山本 隆充,片山 容一
- 脳神経外科ジャーナル 20(2), 80-86, 2011-02-20
- … たる対象疾患である.特に不随意運動症では, パーキンソン病, ジストニア, 本態性振戦に対する効果は確立しているといえる.パーキンソン病では, 運動症状の日内変動が著しい症例や激しいL-ドーパ誘発性ジスキネジアがみられる症例に高い効果が期待できる.ジストニアでは一次性の全身性ジストニアが最もよい適応である.また, 本態性振戦にも古くから用いられ即効性のあることが知られている.最近ではこうした疾患 …
- NAID 110008441004
- Controversies(誌上ディベート) パーキンソン病患者さんはジスキネジアで困っているか?
- 吉崎 崇仁,寺尾 安生
- Frontiers in Parkinson disease 4(2), 69-73, 2011-04
- NAID 40018856915
Related Links
- ジスキネジアとは 抗パーキンソン病薬の服用に伴って起きる不随意運動の総称で、自分の意志に関わりなく身体が動いてしまう症状をいう。 若年性のパーキンソン病患者では 四肢が勝手に動いてしまうことが多いが、高齢者では ...
- ジスキネジア (厚生労働省) 英語名: Dyskinesia, Tardive dyskinesia ジスキネジアとは、 自分では止めらない・または止めてもすぐに出現する 下記のようなおかしな動きをまとめた呼び名で、このような症状は ...
- ジスキネジア (dyskinesia) 大脳基底核の障害で出現すると考えられ、 自分で止められない、または 止めてもすぐに出現する おかしな動きの総称がジスキネジア。 ジスキネジアを呈する病態には 「遅発性ジスキネジア」 「一般的な ...
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- ジスキネジア、不随意運動、固定姿勢保持困難、異常運動、ヘミバリズム、バリズム
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- 同
- アステリキシス、陰性ミオクローヌス negative myoclonus
- 関
- ジスキネジア、不随意運動、羽ばたき振戦、異常運動、片側バリズム、バリズム
- 四肢を一定の姿勢に固定することができない病態の総称。
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