- 商
- イントロンA、オーアイエフ、スミフェロン、ペガシス、ペグイントロン
- →インターフェロンα
UpToDate Contents
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Japanese Journal
- インターロイキン28B遺伝子多型はC型肝炎ウイルス遺伝子型1型においてウイルス動態を改善し、持続的ウイルス学的反応の最も強い予測因子である
- 榎本 信幸 [訳],Thompson Alexander J.,Muir Andrew J. [他]
- Review of gastroenterology & clinical gastroenterology and hepatology 5(4), 48-52, 2011-02
- NAID 40018711328
- 症例 インターフェロンアルファコン-1 注射部位に生じた皮膚潰瘍の1例
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- インターフェロンαとβはリンパ球(T細胞、B細胞)、マクロファージ、線維芽細胞、血管 内皮細胞、骨芽細胞など多くのタイプの細胞で産生され特に抗ウイルス応答の重要な 要素である。インターフェロンαとβはマクロファージとNK細胞をともに刺激し、腫瘍細胞に ...
- インターフェロンのなかで、よく用いられてきたのが、慢性骨髄性白血病とヘアリー細胞 白血病に対するインターフェロン・アルファで、ともに以前は標準治療薬とされてきました が、前者はイマチニブの、後者はクラドリビンの登場により、使用されるケースが減っ てい ...
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Japan Pharmaceutical Reference
薬効分類名
販売名
ペガシス皮下注45μg
組成
成分(1バイアル(0.5mL)中)
有効成分・含有量
- ペグインターフェロン アルファ-2a(遺伝子組換え) 45μg※
成分(1バイアル(0.5mL)中)
添加物
- ベンジルアルコール 5.0mg
ポリソルベート80 0.025mg
酢酸ナトリウム水和物 1.309mg
氷酢酸 0.0231mg
塩化ナトリウム 4.0mg
pH調節剤
(酢酸ナトリウム水和物、氷酢酸) 適量
- ※:インターフェロン アルファ-2a(遺伝子組換え)として
禁忌
- 小柴胡湯を投与中の患者(「相互作用」の項参照)
- 間質性肺炎の既往歴のある患者[間質性肺炎が増悪又は再発することがある(「重大な副作用」の項参照)。]
- 自己免疫性肝炎の患者[肝炎が重症化することがある。]
- 本剤の成分又は他のインターフェロン製剤に対し過敏症の既往歴のある患者
- 低出生体重児、新生児、乳児、3歳未満の幼児(「小児等への投与」の項参照)
- ワクチン等生物学的製剤に対し過敏症の既往歴のある患者
効能または効果
ペガシス皮下注45μg
- リバビリンとの併用によるC型代償性肝硬変におけるウイルス血症の改善
- 使用にあたっては、HCV-RNAが陽性であることを確認したうえで行う。
通常、成人にはペグインターフェロン アルファ-2a(遺伝子組換え)1回90μg(インターフェロン アルファ-2a(遺伝子組換え)として)を週1回、皮下に投与する。
本剤の投与に際しては、患者の状態を考慮し、減量、中止等の適切な処置を行うこと。
- B型慢性活動性肝炎におけるウイルス血症の改善
- 使用にあたっては、HBV-DNA量の測定等によりウイルスの増殖を確認したうえで行う。
通常、成人にはペグインターフェロン アルファ-2a(遺伝子組換え)1回90μg(インターフェロン アルファ-2a(遺伝子組換え)として)を週1回、皮下に投与する。なお、年齢、HBV-DNA量等に応じて、1回の投与量を180μgとすることができる。
本剤の投与に際しては、患者の状態を考慮し、減量、中止等の適切な処置を行うこと。
ペガシス皮下注90μg
- 使用にあたっては、HCV-RNAが陽性であることを確認したうえで行う。
通常、成人にはペグインターフェロン アルファ-2a(遺伝子組換え)1回180μg(インターフェロン アルファ-2a(遺伝子組換え)として)を週1回、皮下に投与する。
本剤の投与に際しては、患者の状態を考慮し、減量、中止等の適切な処置を行うこと。
- リバビリンとの併用による以下のいずれかのC型慢性肝炎におけるウイルス血症の改善
- セログループ1(ジェノタイプI(1a)又はII(1b))でHCV-RNA量が高値の患者
- インターフェロン単独療法で無効又はインターフェロン単独療法後再燃した患者
- 使用にあたっては、HCV-RNAが陽性であることを確認したうえで行う。
通常、成人にはペグインターフェロン アルファ-2a(遺伝子組換え)1回180μg(インターフェロン アルファ-2a(遺伝子組換え)として)を週1回、皮下に投与する。
本剤の投与に際しては、患者の状態を考慮し、減量、中止等の適切な処置を行うこと。
- リバビリンとの併用によるC型代償性肝硬変におけるウイルス血症の改善
- 使用にあたっては、HCV-RNAが陽性であることを確認したうえで行う。
通常、成人にはペグインターフェロン アルファ-2a(遺伝子組換え)1回90μg(インターフェロン アルファ-2a(遺伝子組換え)として)を週1回、皮下に投与する。
本剤の投与に際しては、患者の状態を考慮し、減量、中止等の適切な処置を行うこと。
- B型慢性活動性肝炎におけるウイルス血症の改善
- 使用にあたっては、HBV-DNA量の測定等によりウイルスの増殖を確認したうえで行う。
通常、成人にはペグインターフェロン アルファ-2a(遺伝子組換え)1回90μg(インターフェロン アルファ-2a(遺伝子組換え)として)を週1回、皮下に投与する。なお、年齢、HBV-DNA量等に応じて、1回の投与量を180μgとすることができる。
本剤の投与に際しては、患者の状態を考慮し、減量、中止等の適切な処置を行うこと。
ペガシス皮下注180μg
- 使用にあたっては、HCV-RNAが陽性であることを確認したうえで行う。
通常、成人にはペグインターフェロン アルファ-2a(遺伝子組換え)1回180μg(インターフェロン アルファ-2a(遺伝子組換え)として)を週1回、皮下に投与する。
本剤の投与に際しては、患者の状態を考慮し、減量、中止等の適切な処置を行うこと。
- リバビリンとの併用による以下のいずれかのC型慢性肝炎におけるウイルス血症の改善
- セログループ1(ジェノタイプI(1a)又はII(1b))でHCV-RNA量が高値の患者
- インターフェロン単独療法で無効又はインターフェロン単独療法後再燃した患者
- 使用にあたっては、HCV-RNAが陽性であることを確認したうえで行う。
通常、成人にはペグインターフェロン アルファ-2a(遺伝子組換え)1回180μg(インターフェロン アルファ-2a(遺伝子組換え)として)を週1回、皮下に投与する。
本剤の投与に際しては、患者の状態を考慮し、減量、中止等の適切な処置を行うこと。
- B型慢性活動性肝炎におけるウイルス血症の改善
- 使用にあたっては、HBV-DNA量の測定等によりウイルスの増殖を確認したうえで行う。
通常、成人にはペグインターフェロン アルファ-2a(遺伝子組換え)1回90μg(インターフェロン アルファ-2a(遺伝子組換え)として)を週1回、皮下に投与する。なお、年齢、HBV-DNA量等に応じて、1回の投与量を180μgとすることができる。
本剤の投与に際しては、患者の状態を考慮し、減量、中止等の適切な処置を行うこと。
- C型慢性肝炎又はC型代償性肝硬変におけるウイルス血症の改善への本剤の使用にあたっては、HCV-RNAが陽性であること、及び組織像又は肝予備能、血小板数等により、慢性肝炎又は代償性肝硬変であることを確認すること。
- B型慢性活動性肝炎におけるウイルス血症の改善への本剤の使用にあたっては、HBV-DNA量の測定等によりウイルスの増殖を確認すること、及び組織像又は肝予備能、血小板数等により、肝硬変を伴わない慢性活動性肝炎であることを確認すること。また、ガイドライン等、最新の情報を参照し、本剤の使用が適切と判断される患者に投与すること。
C型慢性肝炎(本剤単独)又はB型慢性活動性肝炎におけるウイルス血症の改善
- C型慢性肝炎において、本剤単独の投与期間は、臨床効果及び副作用の程度を考慮しながら慎重に決定するが、投与12週で効果が認められない場合には投与を中止すること。
- B型慢性活動性肝炎において、本剤の投与期間は、臨床効果及び副作用の程度を考慮しながら慎重に決定すること。本剤による標準的な治療期間は48週間である(【臨床成績】の項参照)。
- B型慢性活動性肝炎において、本剤の投与量として180μgを選択する際には、患者の年齢、HBV-DNA量、臨床効果、副作用の程度等を考慮しながら慎重に決定すること。
- 本剤単独の投与は、下表の臨床検査値を確認してから開始すること。
- 本剤の減量又は中止を必要とする中等度から重度の副作用(臨床検査値異常を含む)が報告されているので、重度の副作用を発現する可能性の高い患者又は投与開始前の臨床検査値が上記の基準に近い患者では、投与開始から2週間は原則入院させること(「慎重投与」の項参照)。
- 本剤投与中は、定期的に血液学的検査を実施し、好中球数、血小板数、ヘモグロビン量の減少が発現した場合には、下表を参考にして用量を調整すること(「重要な基本的注意」の項参照)。ただし、血小板数が25,000/μL未満を示した場合は、本剤による治療の中止を考慮すること。
C型慢性肝炎におけるウイルス血症の改善
B型慢性活動性肝炎におけるウイルス血症の改善
リバビリンとの併用によるC型慢性肝炎又はC型代償性肝硬変におけるウイルス血症の改善
- 本剤の投与期間は、臨床効果及び副作用の程度を考慮しながら慎重に決定するが、投与24週で効果が認められない場合には投与の中止を考慮すること。
- 臨床試験の結果より、投与中止例では有効率が低下するため、減量・休薬等の処置により、可能な限り48週間投与することが望ましい。ただし、C型慢性肝炎において、セログループ1(ジェノタイプI(1a)又はII(1b))でHCV-RNA量が高値の患者以外に対しては、患者の状態や治療への反応性に応じて24週間で投与終了するなど投与期間の短縮も考慮すること。
- 通常、成人には下記の用法・用量のリバビリンを経口投与すること。
- 本剤とリバビリンの併用投与は、下表の臨床検査値を確認してから開始すること。
C型慢性肝炎におけるウイルス血症の改善
C型代償性肝硬変におけるウイルス血症の改善
- 本剤の減量又は中止を必要とする中等度から重度の副作用(臨床検査値異常を含む)が報告されているので、重度の副作用を発現する可能性の高い患者又は投与開始前の臨床検査値が上記の基準に近い患者では、投与開始から2週間は原則入院させること(「慎重投与」の項参照)。
- 本剤とリバビリンの併用投与中は、定期的に血液学的検査を実施し、好中球数、血小板数、ヘモグロビン量の減少が発現した場合には、下表を参考にして用量を調整すること(「重要な基本的注意」の項参照)。
なお、投与を再開する場合には、臨床検査値が下表の中止基準を上回ったことを確認すること。また、血小板数の減少による投与中止後の本剤の再開は、下表を参考にすること。
C型慢性肝炎におけるウイルス血症の改善
C型代償性肝硬変におけるウイルス血症の改善
慎重投与
- アレルギー素因のある患者
- 心疾患のある患者又はその既往歴のある患者[心機能が増悪することがある。]
- 重度の肝機能障害のある患者[より重篤な障害に至ることがある。]
- 重度の腎機能障害のある患者[より重篤な障害に至ることがある(【薬物動態】の項参照)。]
- 高血圧症の患者[脳出血があらわれることがある。]
- 痙攣発作のある患者[症状が増悪することがある。]
- 中枢・精神神経障害のある患者又はその既往歴のある患者[中枢・精神神経障害が増悪することがある。]
- 骨髄機能抑制のある患者[重度の白血球減少、血小板減少を起こすことがあり、感染症や出血傾向を合併しやすい(「重大な副作用」の項参照)。]
- 糖尿病の患者又はその既往歴、家族歴のある患者、耐糖能障害のある患者[糖尿病が増悪又は発症しやすい。]
- 自己免疫疾患の患者又はその素因のある患者[疾患が増悪又は顕性化することがある(「重大な副作用」の項参照)。]
- 高齢者(「高齢者への投与」の項参照)
- 体重50kg未満の患者[ヘモグロビン減少や血小板減少等の副作用が発現しやすいので、観察を十分に行うこと。]
重大な副作用
本剤単独の場合
間質性肺炎、肺浸潤、呼吸困難
(頻度不明注2))
- 発熱、咳嗽、呼吸困難等の臨床症状を十分に観察し、異常が認められた場合は、速やかに胸部X線等の検査を実施し、本剤の投与を中止し、副腎皮質ホルモン剤の投与等の適切な処置を行うこと。また、咳嗽、呼吸困難等があらわれた場合には直ちに連絡するように患者に対し注意を与えること。なお、間質性肺炎は小柴胡湯との併用例で多く報告されているため併用しないこと。
うつ病、自殺念慮、自殺企図、躁状態、攻撃的行動
(頻度不明注2))
- 観察を十分に行い、不眠、不安、焦燥、興奮、攻撃性、易刺激性等があらわれた場合には投与を中止するなど、適切な処置を行うこと。(「重要な基本的注意」の項参照)
汎血球減少、無顆粒球症、白血球減少(2,000/μL未満)、血小板減少(50,000/μL未満)、貧血、赤芽球癆
(頻度不明注2))
- 定期的に血液検査を行うなど、患者の状態を十分に観察すること。本剤の減量、中止については、<用法・用量に関連する使用上の注意>の項を参照すること。
血栓性血小板減少性紫斑病(TTP)、溶血性尿毒症症候群(HUS)
(頻度不明注2))
- 血小板減少、貧血、腎不全を主徴とする血栓性血小板減少性紫斑病(TTP)、溶血性尿毒症症候群(HUS)があらわれることがあるので、定期的に血液検査(血小板、赤血球等)及び腎機能検査を行うなど観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。
肝炎の増悪、肝機能障害
(頻度不明注2))
- 黄疸や著しいトランスアミナーゼの上昇を伴う肝機能障害が報告されているので、定期的に肝機能検査を行うなど、患者の状態を十分に観察すること。黄疸や著しいトランスアミナーゼ上昇[ALT(GPT)≧500IU/L]を伴う肝機能障害があらわれた場合には速やかに投与を中止し、適切な処置を行うこと。
自己免疫現象
(頻度不明注2))
- 自己免疫現象によると思われる症状・徴候[肝炎、溶血性貧血、特発性血小板減少性紫斑病、潰瘍性大腸炎、関節リウマチ、SLE、血管炎、フォークト・小柳・原田病、各種自己抗体の陽性化等]があらわれることがあるので、自己免疫疾患の患者又はその素因のある患者には定期的に検査を行うなど観察を十分に行い、慎重に投与すること。異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。ただし、自己免疫性肝炎の患者には投与しないこと。
心筋症、心不全、狭心症、不整脈(心室性頻脈等)、心筋梗塞、心内膜炎
(頻度不明注2))
- 心疾患のある患者又はその既往歴のある患者には慎重に投与すること。異常が認められた場合には投与を中止するなど、適切な処置を行うこと。
敗血症
(頻度不明注2))
- 易感染性となり、敗血症、肺炎があらわれることがあるので、患者の全身状態を十分に観察し、異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。
脳出血
(頻度不明注2))
- 観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。
脳梗塞、肺塞栓症
(頻度不明注2))
- 観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。
意識障害、痙攣、てんかん発作、見当識障害、昏睡、せん妄、錯乱、幻覚、認知症様症状(特に高齢者)
(頻度不明注2))
- 異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
糖尿病
(頻度不明注2))
- 糖尿病[1型及び2型]が増悪又は発症することがあり、昏睡に至ることがあるので、定期的に検査(血糖値、尿糖等)を行い、異常が認められた場合には適切な処置を行うこと。
甲状腺機能異常
(頻度不明注2))
- 甲状腺機能亢進又は低下が増悪又は発症することがあるので、定期的に検査を行うなど観察を十分に行うこと。甲状腺機能の管理が難しい場合には、投与の中止を考慮すること。なお、甲状腺機能異常等で本剤中止後もなお処置の継続を必要とした症例が報告されている。
皮膚粘膜眼症候群(Stevens-Johnson症候群)、中毒性表皮壊死融解症(Toxic Epidermal Necrolysis:TEN)、多形紅斑
(頻度不明注2))
- 皮膚粘膜眼症候群、中毒性表皮壊死融解症、多形紅斑等の皮膚障害があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。
乾癬
(頻度不明注2))
- 乾癬が増悪又は発症することがあるので、定期的に検査を行うなど観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与の中止を考慮すること。
急性腎不全、ネフローゼ症候群
(頻度不明注2))
- 定期的に検査を行うなど、患者の状態を十分に観察すること。異常が認められた場合には、投与を中止し、適切な処置を行うこと。
消化管出血(下血、血便等)、消化性潰瘍、虚血性大腸炎
(頻度不明注2))
- 観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど、適切な処置を行うこと。
ショック
(頻度不明注2))
- 観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。
網膜症
(頻度不明注2))
- 網膜症があらわれることがあるので、網膜出血や糖尿病網膜症の増悪に注意し、定期的に眼底検査を行うなど観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど、適切な処置を行うこと。また、視力低下、視野中の暗点が出現した場合は速やかに医師の診察を受けるよう患者を指導すること。
リバビリンとの併用の場合
貧血[ヘモグロビン減少(8g/dL未満)(6%未満X))、ヘモグロビン減少(8以上9.5g/dL未満)(10%以上X))、ヘモグロビン減少(9.5以上11g/dL未満)(10%以上X))、赤血球減少(250万/μL未満)(4%未満Y))]
- 定期的に血液検査を行うなど観察を十分に行い、重度の貧血を認めた場合は、投与を中止し、適切な処置を行うこと。
X)国内臨床試験及び製造販売後調査等(特定使用成績調査、製造販売後臨床試験)における頻度を算出した。
Y)国内臨床試験における頻度を算出した。
汎血球減少、無顆粒球症、白血球減少(2,000/μL未満)、血小板減少(50,000/μL未満)
(頻度不明注2))
- 定期的に血液検査を行うなど、患者の状態を十分に観察すること。本剤の減量、中止については、<用法・用量に関連する使用上の注意>の項を参照すること。
血栓性血小板減少性紫斑病(TTP)、溶血性尿毒症症候群(HUS)
(頻度不明注2))
- 血小板減少、貧血、腎不全を主徴とする血栓性血小板減少性紫斑病(TTP)、溶血性尿毒症症候群(HUS)があらわれることがあるので、定期的に血液検査(血小板、赤血球等)及び腎機能検査を行うなど観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。
再生不良性貧血、赤芽球癆
(頻度不明注2))
- 定期的に血液検査を行うなど、患者の状態を十分に観察すること。本剤の減量、中止については、<用法・用量に関連する使用上の注意>の項を参照すること。
間質性肺炎、肺浸潤、呼吸困難
(頻度不明注2))
- 発熱、咳嗽、呼吸困難等の臨床症状を十分に観察し、異常が認められた場合は、速やかに胸部X線等の検査を実施し、本剤の投与を中止し、副腎皮質ホルモン剤の投与等の適切な処置を行うこと。また、咳嗽、呼吸困難等があらわれた場合には直ちに連絡するように患者に対し注意を与えること。
うつ病、自殺念慮、自殺企図、躁状態、攻撃的行動
(頻度不明注2))
- 観察を十分に行い、不眠、不安、焦燥、興奮、攻撃性、易刺激性等があらわれた場合には投与を中止するなど、適切な処置を行うこと。(「重要な基本的注意」の項参照)
肝炎の増悪、肝機能障害
(頻度不明注2))
- 黄疸や著しいトランスアミナーゼの上昇を伴う肝機能障害が報告されているので、定期的に肝機能検査を行うなど、患者の状態を十分に観察すること。黄疸や著しいトランスアミナーゼ上昇[ALT(GPT)≧500IU/L]を伴う肝機能障害があらわれた場合には速やかに投与を中止し、適切な処置を行うこと。
自己免疫現象
(頻度不明注2))
- 自己免疫現象によると思われる症状・徴候[肝炎、溶血性貧血、特発性血小板減少性紫斑病、潰瘍性大腸炎、関節リウマチ、SLE、血管炎、フォークト・小柳・原田病、各種自己抗体の陽性化等]があらわれることがあるので、自己免疫疾患の患者又はその素因のある患者には定期的に検査を行うなど観察を十分に行い、慎重に投与すること。異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。ただし、自己免疫性肝炎の患者には投与しないこと。
心筋症、心不全、狭心症、不整脈(心室性頻脈等)、心筋梗塞、心内膜炎、心膜炎
(頻度不明注2))
- 心疾患のある患者又はその既往歴のある患者には慎重に投与すること。異常が認められた場合には投与を中止するなど、適切な処置を行うこと。
敗血症
(頻度不明注2))
- 易感染性となり、敗血症、肺炎があらわれることがあるので、患者の全身状態を十分に観察し、異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。
脳出血
(頻度不明注2))
- 観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。
脳梗塞、肺塞栓症
(頻度不明注2))
- 観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。
意識障害、痙攣、てんかん発作、見当識障害、昏睡、せん妄、錯乱、幻覚、認知症様症状(特に高齢者)
(頻度不明注2))
- 異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
糖尿病
(頻度不明注2))
- 糖尿病[1型及び2型]が増悪又は発症することがあり、昏睡に至ることがあるので、定期的に検査(血糖値、尿糖等)を行い、異常が認められた場合には適切な処置を行うこと。
甲状腺機能異常
(頻度不明注2))
- 甲状腺機能亢進又は低下が増悪又は発症することがあるので、定期的に検査を行うなど観察を十分に行うこと。甲状腺機能の管理が難しい場合には、投与の中止を考慮すること。なお、甲状腺機能異常等で本剤中止後もなお処置の継続を必要とした症例が報告されている。
皮膚粘膜眼症候群(Stevens-Johnson症候群)、中毒性表皮壊死融解症(Toxic Epidermal Necrolysis:TEN)、多形紅斑
(頻度不明注2))
- 皮膚粘膜眼症候群、中毒性表皮壊死融解症、多形紅斑等の皮膚障害があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。
乾癬
(頻度不明注2))
- 乾癬が増悪又は発症することがあるので、定期的に検査を行うなど観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与の中止を考慮すること。
急性腎不全、ネフローゼ症候群
(頻度不明注2))
- 定期的に検査を行うなど、患者の状態を十分に観察すること。異常が認められた場合には、投与を中止し、適切な処置を行うこと。
消化管出血(下血、血便等)、消化性潰瘍、虚血性大腸炎
(頻度不明注2))
- 観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど、適切な処置を行うこと。
ショック
(頻度不明注2))
- 観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。
網膜症
(頻度不明注2))
- 網膜症があらわれることがあるので、網膜出血や糖尿病網膜症の増悪に注意し、定期的に眼底検査を行うなど観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど、適切な処置を行うこと。また、視力低下、視野中の暗点が出現した場合は速やかに医師の診察を受けるよう患者を指導すること。
薬効薬理
抗ウイルス作用13-16)
- HCV-RNAサブゲノムレプリコンアッセイにおいて、HCV-RNAレプリコンの複製を阻害した。また、水疱性口内炎ウイルス及び脳心筋炎ウイルスに対し、抗ウイルス作用を示した。
in vitroにおいては、PEG-IFNの抗ウイルス作用は、インターフェロン アルファ-2a(遺伝子組換え)に比べて低下していた。
HBV感染ヒト肝細胞キメラマウスに本剤を皮下投与したところ、HBV-DNA量の減少が観察された。
腫瘍細胞増殖抑制作用17)
- バーキットリンパ腫由来細胞(Daudi)、ヒト腎癌由来細胞(A-498等)、慢性骨髄性白血病由来細胞(K562)、黒色腫由来細胞(Hs294T等)及び神経膠芽細胞腫由来細胞(T98G)に対して細胞増殖抑制作用を示した。また、ヌードマウスに移植したヒト腎癌由来細胞(A-498、ACHN及びCaki-1)の増殖を抑制した。
in vitroにおいては、PEG-IFNの腫瘍細胞増殖抑制作用は、インターフェロン アルファ-2a(遺伝子組換え)に比べて低下していたが、in vivoにおいては高い抗腫瘍効果が認められた。
作用機序18-21)
- in vitroでインターフェロンα受容体と結合し、DNA結合性の転写因子複合体(statダイマー、ISGF3複合体)の形成及びインターフェロン アルファ誘導性の遺伝子発現を誘導した。
有効成分に関する理化学的知見
一般名
- ペグインターフェロン アルファ-2a(遺伝子組換え)
[Peginterferon Alfa-2a(Genetical Recombination)]
本 質
- インターフェロン アルファ-2a(遺伝子組換え)のリジン残基の1箇所に、1分子の分枝ポリエチレングリコールが、アミド結合を介して共有結合している修飾蛋白質
分子式
- インターフェロン アルファ-2a(遺伝子組換え):
C860H1349N227O255S9
分枝ポリエチレングリコール:
リジン分子のα及びεアミノ基にカルボニル基を介して分子量約20,000ダルトンのモノメトキシポリエチレングリコール鎖が1本ずつ結合したものからなる。
分子量
- 約60,000
インターフェロン アルファ-2a(遺伝子組換え):
分子量19,236.87
分枝ポリエチレングリコール:分子量約40,000
★リンクテーブル★
[★]
- 英
- interferon-α interferon-alpha interferon alfa IFN-α
- 同
- インターフェロンアルファ、インターフェロン-α, αインターフェロン α-interferon alpha-interferon
- 商
- スミフェロン(インターフェロンアルファ(NAMALWA))、オーアイエフ(インターフェロン アルファ(BALL-1))
- 関
- インターフェロン、インターフェロンアルファコン-1(アドバフェロン)、インターフェロンα-2a、インターフェロンα-2b
- 白血球やリンパ芽球が産生する抗ウイルス性タンパク質
適応
[★]
- 関
- alpha-interferon、interferon alfa-n1、interferon-alpha
[★]
インターフェロンアルファ
[★]
インターフェロンアルファ
[★]
- 英
- peginterferon alfa-2b
- 商
- ペグイントロン
- 関
- ペグインターフェロンアルファ2b、インターフェロン
[★]
- 英
- interferon alfacon-1
- 商
- アドバフェロン
- 関
- インターフェロンα
[★]
- 英
- peginterferon alfa-2a
- 関
- ペグインターフェロンアルファ2a
[★]
- 英
- interferon alfa natural
[★]
- 英
- (Greek)alpha、(Greek)alfa
- 関
- α