- 英
- amobarbital、amobarbital sodium
- ラ
- amobarbitalum
- 同
- アミロバルビトン amylobarbitone
- 商
- イソミタール、イソミタールソーダ
- 関
- アモバルビタールナトリウム。アミタール
WordNet
- a barbiturate with sedative and hypnotic effects; used to relieve insomnia and as an anticonvulsant
Wikipedia preview
出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2013/12/12 13:35:33」(JST)
[Wiki ja表示]
アモバルビタール
|
|
臨床データ |
胎児危険度分類 |
? |
法的規制 |
? |
識別 |
ATCコード |
N05CA02 |
KEGG |
D00555 |
化学的データ |
化学式 |
C11H18N2O3 |
アモバルビタールは、催眠、重度の不眠症治療、鎮静、けいれんや麻酔前投薬に用いるバルビツール酸系の催眠鎮静剤である。アミタールとも呼ばれる。商品名はイソミタール等。また、アモバルビタール「イソミタール」とブロムワレリル尿素「ブロバリン」を配合した、通称イソブロと呼ばれる同種の睡眠薬が存在する。
中枢神経を全体的に抑制する作用を示す。
アモバルビタール塩(Sodium Amytal)は、自白薬としての使用を行った人により、全く起こらなかった出来事を思い出させる作用があるとして悪評がもたらされた。アモバルビタール塩はマイケル・ジャクソンの1993年の訴訟でも用いられ話題となった[1]。
目次
- 1 特徴と作用
- 2 用法
- 3 副作用
- 4 出典
- 5 関連項目
特徴と作用[編集]
通常、不眠症の治療に用いられる。また精神病患者の鎮静を目的としても使われることがある。最高血中濃度到達時間は2~4時間、消失半減期は16~24時間の中間時間作用型である。
バルビツール酸系睡眠薬の特徴として、飲み始めてから比較的速やかに耐性が形成されるため(通常2 - 3日から1ヶ月)、通常の服用量では同等の効果が得られなくなり、服用量がどんどん増えてゆく。そのため、服用量が増えるに従って中毒症状が強く出てくる危険性がある(依存性)。また、急激な減薬により、禁断症状(不眠、イラ立ち、不安感など)が出やすい。
睡眠薬としては一般的ではなく、ひどい不眠や、ベンゾジアゼピン系など他の睡眠薬でよい効果がえられないときに使われることがある。
脳全体の神経を鎮める作用があるため、鎮静・催眠作用のほか抗けいれん作用もある他、レム睡眠を抑制する働きもあることが知られた。レム睡眠を抑制する働きは、悪夢などの症状を減らしたり、より深い睡眠を得ることができる。
用法[編集]
不眠症には、アモバルビタールとして、通常成人1日0.1 - 0.3gを就寝前に経口服用する。不安緊張状態の鎮静には、アモバルビタールとして、通常成人1日0.1 - 0.2gを2 - 3回に分割経口服用する。なお、年齢、症状により適宜増減する(2008年1月現在、すでに錠剤型[イソミタール錠]は廃止されており、粉剤のみが存在している)。
副作用[編集]
最も一般的なのは服用直後のふらつきやめまい、健忘や翌日への持ち越し(眠気、倦怠感)、依存性の形成である。非常に稀であるが、重い皮膚症状を起こす可能性があることが報告されている。
出典[編集]
- ^ “Seeking the truth about false memory”. Times Online (2004年1月8日). 2011年9月25日閲覧。
関連項目[編集]
睡眠導入剤と鎮静剤 (N05C) |
|
GABAA受容体 |
バルビツール酸系
|
超短時間作用型
|
Methohexital Thiamylal チオペンタール
|
|
短時間作用型
|
Allobarbital アモバルビタール Aprobarbital Butobarbital ペントバルビタール Secobarbital Talbutal
|
|
長時間作用型
|
バルビタール Mephobarbital フェノバルビタール
|
|
その他
|
Cyclobarbital Ethallobarbital Heptabarbital Hexobarbital Proxibarbal Reposal Vinylbital Vinbarbital
|
|
|
ベンゾジアゼピン
|
超短時間作用型
|
トリアゾラム
|
|
短時間作用型
|
ブロチゾラム Cinolazepam Doxefazepam Loprazolam ミダゾラム
|
|
中時間作用型
|
エスタゾラム フルニトラゼパム ロルメタゼパム ニメタゼパム Temazepam
|
|
長時間作用型
|
フルラゼパム フルトプラゼパム ニトラゼパム クアゼパム
|
|
|
Dialkylphenols
|
Fospropofol プロポフォール チモール
|
|
非ベンゾジアゼピン系
|
CL-218,872 Indiplon Necopidem Pazinaclone ROD-188 Saripidem Suproclone Suriclone SX-3228 U-89843A U-90042 Zaleplon ゾルピデム ゾピクロン エスゾピクロン
|
|
Piperidinediones
|
Glutethimide Methyprylon Pyrithyldione Piperidione
|
|
Quinazolinones
|
Afloqualone Cloroqualone Diproqualone Etaqualone Mebroqualone Mecloqualone Methaqualone Methylmethaqualone
|
|
Neuroactive
steroids
|
Acebrochol Allopregnanolone Alphadolone Alphaxolone Eltanolone Ganaxolone Hydroxydione Minaxolone Org 20599 Org 21465 Tetrahydrodeoxycorticosterone
|
|
|
Alpha-2アドレナリン受容体 |
Alpha-adrenergic agonists
|
4-NEMD クロニジン Dexmedetomidine Lofexidine メデトミジン Romifidine Tizanidine キシラジン
|
|
|
メラトニン受容体 |
メラトニン
|
Agomelatine メラトニン ラメルテオン Tasimelteon
|
|
|
ヒスタミン受容体 &
アセチルコリン受容体 |
抗ヒスタミン薬 &
抗コリン薬
|
アミトリプチリン Dimenhydrinate ドキシラミン Hydroxyzine ジフェンヒドラミン Bromodiphenhydramine Carbinoxamine Doxepin Orphenadrine ミアンセリン ミルタザピン Nefazodone Niaprazine Phenyltoloxamine Propiomazine Pyrilamine スコポラミン トラゾドン
|
|
|
GABAB受容体 /
GHB 受容体 |
GHB Type
|
1,4-ブタンジオール Aceburic acid GABOB γ-ヒドロキシ酪酸 GBL gamma-Valerolactone
|
|
|
オレキシン受容体 |
Orexin antagonists
|
Almorexant SB-334,867 SB-408,124 SB-649,868 TCS-OX2-29
|
|
|
その他受容体/
グループ外 |
アルデヒド
|
Acetylglycinamide chloral hydrate 抱水クロラール Chloralodol Dichloralphenazone Paraldehyde Petrichloral
|
|
アルキン
|
ウレタン Ethchlorvynol Ethinamate Hexapropymate Methylpentynol
|
|
Carbamates
|
Meprobamate Carisoprodol Tybamate メトカルバモール Procymate
|
|
その他
|
2-Methyl-2-butanol Acecarbromal アセトフェノン Apronal 臭化物 ブロムワレリル尿素 Carbromal Chloralose Clomethiazole Embutramide エトミデート Evoxine Fenadiazole Gaboxadol Loreclezole Mephenoxalone Sulfonmethane Trichloroethanol Triclofos セイヨウカノコソウ バルノクタミド
|
|
|
UpToDate Contents
全文を閲覧するには購読必要です。 To read the full text you will need to subscribe.
Japanese Journal
- 結晶性医薬品の結晶形態と晶癖の研究(第2報)アモバルビタール, バルビタール及び塩酸エフェドリン
- 渡辺 厚,大沼 惟子
- 藥學雜誌 113(2), 159-166, 1993-02-25
- Crystal morphology, habit and refractive indices necessary for the analyses of amobarbital, barbital, phase III and ephedrine hydrochloride were studied using a polarizing microscope and partly using …
- NAID 110003649387
- 薬物により誘発される眼球運動に関する研究 : アモバルビタール
- 馬塲完仁,飯田祐起子,半田由紀,坂田英治,井上鐵三
- Equilibrium Research 48(3), 241-245, 1989
- Eight healthy adults were examined electro-nystagmographically to evaluate the influence of sodium amobarbital on the human vestibular system. Seven of them showed direction-changing positional nystag …
- NAID 130000854395
Related Links
- アモバルビタールは、催眠、重度の不眠症治療、鎮静、けいれんや麻酔前投薬に用いる バルビツール酸系の催眠鎮静剤である。アミタールとも呼ばれる。商品名はイソミタール 等。また、アモバルビタール「イソミタール」とブロムワレリル尿素「ブロバリン」を配合 ...
- イソミタールとは?アモバルビタールの効能,副作用等を説明,ジェネリックや薬価も調べ られる(おくすり110番:薬事典版)
Related Pictures
Japan Pharmaceutical Reference
薬効分類名
販売名
組成
組成
禁忌
効能または効果
- 不眠症には、アモバルビタールとして、通常成人1日0.1〜0.3gを就寝前に経口投与する。
不安緊張状態の鎮静には、アモバルビタールとして、通常成人1日0.1〜0.2gを2〜3回に分割経口投与する。
なお、年齢、症状により適宜増減する。
- 不眠症には、就寝の直前に服用させること。また、服用して就寝した後、睡眠途中において一時的に起床して仕事等をする可能性があるときは服用させないこと。
慎重投与
- 幼小児、高齢者、虚弱者
[呼吸抑制を起こすことがある。]
- 頭部外傷後遺症又は進行した動脈硬化症等の脳の器質障害のある患者
[脳血流量の低下により、脳障害が悪化するおそれがある。]
重大な副作用
皮膚粘膜眼症候群(Stevens-Johnson 症候群)
- 皮膚粘膜眼症候群(Stevens-Johnson 症候群)(頻度不明)があらわれることがあるので、観察を十分に行い、このような症状があらわれた場合には、投与を中止すること。
薬効薬理
催眠・鎮静作用
- アモバルビタールはバルビタールに比し強い催眠作用を示し、作用発現は早く、持続時間は短い(マウス3)、イヌ4))。また低用量で鎮静作用を示す(マウス5))。
その他
- 抗痙攣作用(ウサギ6))、血圧低下作用(ウサギ3),5))を示し、呼吸(マウス3)、ウサギ3),5))及び心機能(ネコ7))を抑制する。
有効成分に関する理化学的知見
融点
性状
- 本品は白色の結晶又は結晶性の粉末で、においはなく、味はわずかに苦い。
本品はエタノール(95)、アセトン又はジエチルエーテルに溶けやすく、クロロホルムにやや溶けにくく、水にほとんど溶けない。
本品は水酸化ナトリウム試液又は炭酸ナトリウム試液に溶ける。
本品の飽和水溶液のpHは5.0〜5.6である。
★リンクテーブル★
[★]
- 英
- electron transport chain, electron transport system, electron-transport system, electron-transfer system
- 関
- 電子
電子伝達系
分子
還元力のキャリアー
酵素複合体
- CoQによるNADHの酸化を触媒
- シトクロムcによるCoQの酸化を触媒
- 電子受容体O2による還元型シトクロムcの酸化を触媒
- CoQによるFADH2の酸化を触媒
反応
- NAD+ + 2H+ + 2e- ⇔ NADH ΔE = -0.315V
- 反応は左に進む
- 1/2O2 + 2H+ + 2e- ⇔ H2O ΔE = 0.815V
- 反応は右に進む
- NADH + 1/2O2 + H+ ⇔ H2O + H2O ΔE = 1.130V
- ΔG゚'=-nFΔE゚' ゆえに ΔG゚' = -218kJ/mol。ATP合成には30.5kJ/mol必要
- 1モルのNADHの酸化により約3ATPを合成できる
阻害薬 (FB.337)
[★]
- 英
- Amytal-interview
- 関
- アモバルビタール、イソミタール・インタビュー
[★]
- 英
- amytal
- 関
- アモバルビタール
[★]
アモバルビタール
[★]
- 英
- intracarotid amobarbital injection test
- 同
- 和田試験 Wada test
[★]
- 英
- amobarbital sodium
- 関
- アモバルビタール