CA125

出典: meddic

糖鎖抗原125 carbohydrateantigen 125, CA-125
肺癌腫瘍マーカー

概念

  • 肺の腺癌で陽性率が約50%。CA125は漿膜細胞からも産生されるので、漿水診断で良性・悪性を判断できない (SPU.327)
  • 子宮内膜症で陽性となることがある。Re-AFS分類による陽性率は1-2期:30%, 3期:50%, 4期:約75%。(NGY.196)


  • CA125:卵巣癌(漿液性嚢胞腺癌、粘液性嚢胞腺癌)、子宮頚癌、子宮体癌
  • ヒト培養卵巣癌細胞に見いだされた抗原
  • 卵巣癌の腫瘍マーカーとして用いられる(陽性率60-80%)
  • 組織型によって陽性率が異なる(漿液性嚢胞腺癌 > 粘液性嚢胞腺癌)
  • 診断、治療効果の評価、再発のモニターなどに有用


CA125が陽性となりうる疾患

基準値

HIM.A-4

  • 0-35 U/ml

基準値の本

  • 男性、閉経後女性:<25 U/ml
  • 閉経前女性:<40 U/ml



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UpToDate Contents

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英文文献

  • Detection of circulating Bmi-1 mRNA in plasma and its potential diagnostic and prognostic value for uterine cervical cancer.
  • Zhang X, Wang C, Wang L, Du L, Wang S, Zheng G, Li W, Zhuang X, Zhang X, Dong Z.SourceDepartment of Clinical Laboratory, Qilu Hospital, Shandong University, Jinan China.
  • International journal of cancer. Journal international du cancer.Int J Cancer.2012 Jul 1;131(1):165-72. doi: 10.1002/ijc.26360. Epub 2011 Aug 30.
  • Bmi-1 is overexpressed in uterine cervical cancer (UCC) and is found to be associated with adverse clinical characteristics and poor prognosis. However, little information is available on the status of circulating Bmi-1 mRNA in UCC. Because circulating cell-free nucleic acids have emerged as a novel
  • PMID 21858805
  • Combination of squamous cell carcinoma-antigen, carcinoembryonic antigen, and carbohydrate antigen 19-9 predicts positive pelvic lymph nodes and parametrial involvement in early stage squamous cell carcinoma of the uterine cervix.
  • Ikeda SI, Yoshimura K, Onda T, Kasamatsu T, Kato T, Ishikawa M, Sasajima Y, Tsuda H.SourceDivisions of Gynecology Diagnostic Pathology, National Cancer Center Hospital, Tokyo Translational Research Center, Kyoto University Hospital, Kyoto, Japan.
  • The journal of obstetrics and gynaecology research.J Obstet Gynaecol Res.2012 May 8. doi: 10.1111/j.1447-0756.2012.01862.x. [Epub ahead of print]
  • Aim:  We examined the correlations between the pretreatment values of four tumor markers (squamous cell carcinoma [SCC]-antigen, carcinoembryonic antigen [CEA], carbohydrate antigen [CA]19-9, and CA125) and postsurgical high-risk factors (parametrial involvement and positive pelvic lymph nodes) in
  • PMID 22563932
  • Performance of peripheral (serum and molecular) blood markers for diagnosis of endometriosis.
  • Mabrouk M, Elmakky A, Caramelli E, Farina A, Mignemi G, Venturoli S, Villa G, Guerrini M, Manuzzi L, Montanari G, De Sanctis P, Valvassori L, Zucchini C, Seracchioli R.SourceReproductive Medicine Unit, S. Orsola-Malpighi Hospital, via Massarenti 9, 40138, Bologna, Italy.
  • Archives of gynecology and obstetrics.Arch Gynecol Obstet.2012 May;285(5):1307-12. Epub 2011 Nov 8.
  • PURPOSE: To quantify the mRNA levels of MMP-3, MMP-9, VEGF and Survivin in peripheral blood and the serum levels of CA-125 and Ca19-9 in women with and without endometriosis and to investigate the performance of these markers to differentiate between deep and ovarian endometriosis.METHODS: A case co
  • PMID 22065163

和文文献

  • 嚢胞変性により悪性腫瘍との鑑別に苦慮した富細胞平滑筋腫の1例
  • 梶本 めぐみ,原田 直哉,延原 一郎,春田 典子
  • 産婦人科の進歩 63(1), 24-28, 2011
  • … よび腹部膨満感を主訴に近医内科を受診.骨盤内の腫瘤およびCA125の高値(111 U/ml)を指摘され,婦人科疾患を疑われ当院へ紹介受診となった.骨盤内には子宮または付属器と思われる可動性のやや不良な超新生児頭大の腫瘤を触知し,両側子宮傍組織は軟であった.初診時の採血結果は,Hb 9.7g/dl,Ht 31.5%,plt 40.9×104/μl,LDH 182IU/l,CA125 235.8U/ml,CA19-9 5.4U/ml,CEA 0.8ng/ml.MRIでは骨盤内を占拠する15cm大 …
  • NAID 130000670769
  • CA19-9とCA125が高値を呈した処女膜閉鎖症の1例
  • 浅井 陽,池田 太郎,南郷 容子,井上 幹也,杉藤 公信,萩原 紀嗣,越永 従道,草深 竹志
  • 日本小児外科学会雑誌 46(6), 956-961, 2010-10-20
  • … 症例は11歳女児.排尿困難を主訴に近医受診.導尿にて改善するも再び同様の症状を認めたため,当院泌尿器科に紹介となった.骨盤内腫瘤を認め,CA19-9,CA125が高値であったため,卵巣腫瘍を疑い当科紹介となる.下腹部全体に軽度の膨隆を認め,超音波検査では8×8×12cm大の骨盤内腫瘤を,CT・MRI検査では子宮・腟内腔の拡張を認めた.外陰部の診察の結果,処女膜閉鎖症による子宮・腟溜血腫と診断した.治療は処女膜十字切開と貯留 …
  • NAID 110007817470
  • Pseudo-Meigs 症候群を呈したS状結腸癌両側卵巣転移の1例
  • 村上 英嗣,緒方 裕,藤吉 学,赤木 由人,笹冨 輝男,山口 圭三,五反田 幸人,白水 和雄
  • 日本大腸肛門病学会雑誌 63(8), 526-530, 2010-08-01
  • … 症例は45歳,女性.S状結腸癌術後の補助療法中に腹部膨満を主訴に近医受診し,卵巣腫瘍を疑われ紹介となった.諸検査にて右胸水,腹水,骨盤内腫瘤を認め,CEA,CA125高値を示し,卵巣腫瘍によるpseudo-Meigs症候群の可能性を考え両側付属器摘出術を施行した.組織学的には左右共にcytokeratin 7陰性,cytokeratin 20陽性であり,転移性卵巣腫瘍の診断であった.術後,胸腹水は速やかに消失し再貯留を認めず,S状結腸癌両側 …
  • NAID 10026524814

関連リンク

CA125は卵巣がんにとくに鋭敏に反応するため、そのスクリーニング検査や経過観察、 治療効果判定の目安とされています。
CA125というのは、本来は腫瘍マーカー、特に卵巣癌において比較的特異的に高値を 示す腫瘍マーカーです。漿液性癌、類内膜癌などでかなり高値を示し、癌の縮小とともに 数値が低下するので、癌の診断だけでなく治療効果判定にも用いられるものです。

関連画像

 cells in urine and ca125 elevated relatedCA-125 - Cancer antigen (tumor and blood)CA1252011 Freightliner Cascadia CA125 Cascadia CA125 StockNum: BFT1182010 Freightliner Cascadia CA125 Cascadia CA125 StockNum: Z09792Honda CA 125 Rebel 1999 photo


★リンクテーブル★
リンク元子宮体癌」「明細胞腺癌

子宮体癌」

  [★]

uterine corpus cancer, carcinoma of uterine corpus, cancer of the uterine body
carcinoma corporis uteri
子宮内膜癌 endometrial carcinoma endometrial cancer
子宮腫瘍産婦人科学子宮内膜増殖症(前癌病変)
  • G9M.157(進行期分類)

定義

  • 子宮体部内膜に発生する上皮性悪性腫瘍。

疫学

  • 発生頻度は欧米に多く、日本では少ない(女性人口10万当たり4)→高齢化、生活習慣との関連
  • 発症年齢は50歳代が最も多く、閉経後が7割を占める。40歳以下の婦人は5%程度。
  • 妊娠中および分娩後5年以内に体癌が発見されることはほとんどない。
  • 日本では近年増加傾向。子宮癌全体の30%を占める(みえる9.150)

リスクファクター

プロゲステロンに拮抗されずに、エストロゲンに長期暴露されることによる
  • 典型像:60歳くらいの太った未産の女性
  • 未婚不妊、閉経後、高い初婚・初妊年齢、少ない妊娠・出産回数、卵胞ホルモン服用歴、肥満
  • 卵巣機能異常(無排卵周期症PCOSなどの既往) → 正常量のエストロゲンが存在するものの、これに拮抗するプロゲステロンが欠乏する
出典不明

症状

  • ほとんどの場合に症状がある。
  • 9割で不正性器出血がみられる。そのほか過多月経、異常帯下、下腹部痛など。

子宮体癌の組織的分類

()内の頻度はG9M.155
  • 子宮内膜癌
  • 腺癌:ほとんどが腺癌

G9M.155

  • 腺癌(95%以上)
  • 類内膜癌(80-90%) → 類内膜腺癌(60-70%)、扁平上皮への分化を伴う類内膜腺癌(20-30%)
細胞異型が強い場合にはGradeを上げる。
  • Grade1(高分化型)充実増殖の占める割合が腺癌成分の5%以下。プロゲステロン受容体陽性率高。予後良好
  • Grade2(中分化型)充実増殖の占める割合が腺癌成分の6-50%。プロゲステロン受容体陽性率中。予後中等度
  • Grade3(低分化型)充実増殖の占める割合が腺癌成分の50%超。プロゲステロン受容体陽性率低。予後不良
  • その他(扁平上皮癌など(5%以下))

発生機序による分類

  • type I:エストロゲン依存性。発症は遺伝子変異とエストロゲンの長期持続刺激による子宮内膜細胞の異常増殖
  • type II:エストロゲン非依存性。子宮内膜異型増殖症を介さないで癌化する
  I型子宮体癌 II型子宮体癌
発生機序 エストロゲンへの長期暴露 de novo癌
好発年齢 閉経前-閉経早期  
頻度 80-90% 10-20%
病巣周辺の
子宮内膜異型増殖症
あり なし
組織型 類内膜腺癌 漿液性腺癌
明細胞腺癌
分化度 高分化型 低分化型
筋層浸潤 軽度 高度
予後 比較的良好 不良
遺伝子変異 K-ras, PTEN p53

検査

超音波エコー(経膣超音波)

腫瘍マーカー

  • 進行例でCA125CA19-9の上昇

MRI

  • T2画像が有用。
  • junctional zoneの菲薄化・欠損
  • 子宮内膜>腫瘍>筋層>junctional zone

診断

  • スクリーニング:細胞診
  • 子宮腔内の吸引あるいは擦過細胞診による検出率:90%以上
  • 子宮頚・腟部からの細胞採取による検出率:50%以下
  • 確定診断:子宮内膜の試験掻爬組織診

手術進行期分類 (日産婦 1995,FIGO1998)

原則として手術進行期分類を用い、手術を行っていない例では臨床進行期分類を用いる
体 → 頚 → 骨盤内 → 骨盤外
0期: 子宮内膜異型増殖症
I期: 子宮体部に限局
Ia期: 子宮内膜に限局
Ib期: 浸潤が子宮筋層1/2以内
Ic期: 浸潤が子宮筋層1/2を越える
II期: 子宮頸部に及ぶ
IIa期: 頸管腺のみ
IIb期: 頸部間質浸潤
III期: 子宮外に広がるが小骨盤腔を越えない、または所属リンパ節転移
IIIa期: 漿膜浸潤、付属器浸潤、腹膜細胞診陽性
IIIb期: 膣転移
IIIc期: 所属リンパ節転移(骨盤リンパ節傍大動脈リンパ節)
IV期: 小骨盤腔を越える、または明らかな膀胱または腸粘膜を侵す
IVa期: 膀胱、腸粘膜へ浸潤
IVb期: 遠隔転移(腹腔内リンパ節、鼠径リンパ節転移を含む)


転移

  • 直接浸潤
  • リンパ行性転移

症状

  • 不正性器出血、腹痛

治療

  • 手術療法、放射線療法、薬物療法(抗ガン剤、ホルモン療法)
  • 治療法の基本は手術療法(単純子宮全摘術、準広汎子宮全摘術、広汎子宮全摘術)。
  • 補助的に摘出術を追加することがある:両側付属器切除術、リンパ節郭清、部分大網切除術
  • 薬物療法・放射線療法:手術不能例、再発例、術後の補助療法

薬物療法

抗悪性腫瘍薬

  • シスプラチン、アドリアマイシン、タキサン系の多剤併用療法
化学療法のレジメン
参考:http://medical.nikkeibp.co.jp/leaf/all/nmk/cr/report/200702/502818.htm

ガイドライン的には「アンスラサイクリン系とプラチナ製剤を含む薬剤の選択が薦められている(グレードB)。タキサン系製剤も併用さているが、その十分な根拠は得られていない(グレードC)。(子宮体癌の治療ガイドライン2006年)

一般的な抗腫瘍薬による副作用

ホルモン療法

  • ホルモン療法単体:挙児希望のGrade1のIa期:高用量MPA
  • 術後補助療法:再発リスクの低い場合、高用量黄体ホルモン療法は非推奨(グレードD)(参考2)

手術療法

  • 1. 子宮摘出術
  • 単純子宮全摘術
  • 子宮体部に限局しているとき
  • 準広汎子宮全摘術
  • 子宮体部に限局しているとき
  • 広汎子宮全摘術
  • MRIや肉眼で明らかな頸部間質浸潤が認められるとき。
  • 2. 両側付属器切除術
  • 3. リンパ節郭清
  • 骨盤リンパ節郭清:基本的に施行。省略するのは、類内膜癌Grade1で、画像診断で病変が子宮内膜に限局すると推定される場合のみ。
  • 傍大動脈リンパ節郭清
  • 鼠径リンパ節郭清
  • 4. 部分大網切除術

傍大動脈リンパ節郭清術と部分大網切除術の適応

転移リスクが高いため
  • 1. 骨盤リンパ節転移例
  • 2. 付属器転移例
  • 3. 筋層浸潤が1/2を超す例
  • 4. 予後不良例(組織型が類内膜癌Grade3、漿液性腺癌明細胞腺癌、癌肉腫など)。太字の物は特に大網転移率が高い。

放射線療法

  • 子宮頚癌(扁平上皮癌)より放射線は有効ではない。 → 放射線療法は腺癌に奏効しづらい!!!

子宮温存を希望する若年性子宮体癌

  • 根治治療ではなく、いずれは子宮全摘が必要。
  • 再発例では子宮全摘

適応

  • 画像診断上Ia期(内膜限局)
  • G1の類内膜腺癌

治療

  • 子宮内膜全面掻爬
  • 高用量黄体ホルモン療法

予後

予後規定因子

  • 筋層浸潤の深さ、頚部浸潤、子宮外進展、リンパ節転移、病理組織型、組織学的分化度、血管・リンパ管侵襲

5年生存率

臨床進行期 5年生存率(%)
出典不明(相対) NGY.229
I 86 79
II 68 66.8
III 42 37.5
IV 16 8.5

国試


症例

  • 55歳の女性。不正性器出血を主訴に来院した。未経妊、閉経51歳。不妊治療をした経験がある。子宮は鶏卵大で卵巣は両側とも触知しない。経膣超音波で子宮内膜の肥厚が見られる。

子宮体癌治療ガイドライン(2006年)

  • FIGOは子宮体癌の手術進行期分類を採用。
  • 1)進行期決定のために手術術式の選択が必要である。
  • 2)子宮体癌は放射線感受性が低く、抗ガン剤の標準治療の確立が遅れている。
  • このことから子宮体癌では手術療法が第一選択。高齢や内科的合併症などの理由で、放射線療法が選択される場合もある。

参考

  • 1.
[display]http://tyama7.blog.ocn.ne.jp/obgyn/2006/10/post_d2b6.html
  • 2. 子宮体がん治療ガイドライン2009年版:(金原出版)
http://www.jsgo.gr.jp/guideline/taigan.html
  • 3. ガイドライン
http://minds.jcqhc.or.jp/stc/0050/1/0050_G0000135_GL.html



明細胞腺癌」

  [★]

clear cell adenocarcinoma
  • 卵巣、子宮内膜、子宮頚部、腟に発生する。

病理

[show details]
  • 充実性、管状嚢胞性、乳頭状の組織像を示す。

卵巣腫瘍

  • 妊娠時の子宮内膜を模倣
  • 卵巣腫瘍の25%を占める(漿液性腺癌45%に次いで多い)
  • 子宮内膜症(チョコレート嚢胞)の1%の例で明細胞腺癌や類内膜腺癌が見られる。
  • 進行速度は中間であり、リンパ節転移すること多く、化学療法抵抗性のために手術で根治できなければ予後不良である。
  • CA724(ムチン母核糖鎖を認識)が上昇 (G9M.171)
  • CA125が上昇しにくいらしい。



参考

  • 1.
http://www.gfmer.ch/selected_images_v2/detail_list.php?cat1=5&cat3=316&stype=d
  • 2.
http://www.bioscience.org/atlases/tumpath/freprod/uterus/3/micro.htm
  • 3.
http://www.byouri.com/case/entry-100.html
  • 4. Clear Cell Adenocarcinoma of Vagina: many hobnail-shaped cells, some of which have dark atypical nuclei. Differential diagnosis is with microglandular adenosis and Arias-Stella reaction
http://www.webpathology.com/image.asp?n=17&Case=543

国試


"http://meddic.jp/CA125" より作成


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