網膜電図

出典: meddic

electroretinogram ,ERG
網膜常存電位


  • 概念:光刺激により網膜から発生する網膜活動電流を記録することで網膜機能を評価する検査。


  • 方法:角膜上にコンタクトレンズ電極(関電極)、前額部に不関電極、耳朶に接地電極をつけ、計測された電流を増幅して記録する。順応条件、光刺激の条件、色波長、持続時間、背景光を一定にし、閃光刺激により電位を記録する。(SOP.21)
  • 臨床的意義:
  • 網膜全体としての機能の評価  →  × 網膜のみで視神経は評価できない。網膜の局所的な病変は評価できない。
  • 網脈絡膜変性疾患、網膜虚血性病変の機能評価・病態把握  例えば、網膜色素変性症、糖尿病網膜症など
  • 中間透光体(眼底が観察できない場合)に問題があってもある程度は網膜機能を評価できる


  • また、眼底の透見不能な白内障や硝子体出血において、網膜の状態をこの検査法によってある程度知ることが可能である。


  • 網膜活動電流の起源:
  • ミュラー細胞はK+チャネルを多く持ち、K+濃度調節などの細胞外環境維持に働いていると考えられる。また、網膜電図の起源に関係していると考えられる(SP.276)
  • 網膜常存電位に重なって種々の電位変化が重なり網膜電図が記録される。



国試


UpToDate Contents

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和文文献

  • F-3 メラノプシン網膜神経節細胞と錐体の網膜電図における光応答性の違い(日本生理人類学会第64回大会発表要旨,学会記事)
  • 緑内障の網膜電図異常
  • 町田 繁樹,金子 宗義
  • 臨床眼科 65(8), 1205-1211, 2011-08
  • NAID 40018967326
  • 抗網膜双極細胞抗体陽性の悪性黒色腫関連網膜症の1例
  • 花谷 淳子,中村 ヤス子,子島 良平,宮田 和典,米良 健太郎,大黒 浩,山本 修一
  • 日本眼科學会雜誌 115(6), 541-546, 2011-06-10
  • NAID 10029368089

関連リンク

網膜電図は光刺激に伴って生ずる感覚網膜および網膜色素上皮の電気的活動を眼底 の広い範囲から集めて得られる電位である. ... 角膜側が後極側に対して陽性(+)と なる電位が上向きの振れとなるよう,変動を記録したものが網膜電図 ERG である.
心電図のように電位変化を記録して、その波形から網膜剥離や網膜色素変性症、黄斑 変性症など網膜の異常を発見します。角膜や網膜の病気の場合、手術をして視力が 回復するかどうかを判定する際にも非常に有効です。

関連画像

 網膜電図の研究がされています網膜電図多 局所 網膜 電 図 multifocal 網膜電図多局所網膜電図 (multifocal 波形 の 意味 記録 波形 の 評価 杆体応答 rod response 少なく


★リンクテーブル★
国試過去問102I066」「104E060」「101H039」「095C015」「099H028」「107G049」「102A048」「108E029」「095B014」「103E006」「107F007
リンク元網膜色素変性症」「網膜常存電位」「electroretinogram」「ERG
拡張検索網膜電図検査
関連記事網膜」「

102I066」

  [★]

  • 47歳の男性。両眼のかすみを主訴に来院した。42歳の時に人間ドックの胸部エックス線写真で異常所見を指摘されたが、症状はなく精密検査は受けていなかった。矯正視力は右眼0.8、左眼0.9。眼圧は右眼28mmHg、左眼29mmHg、後嚢下の白内障を両眼に認める。左眼の眼底写真と蛍光眼底写真とを以下に示す。血液検査では血清ACEの上昇がみられる。ツベルクリン反応陰性。
  • 眼科検査として有用なのはどれか。


[正答]


※国試ナビ4※ 102I065]←[国試_102]→[102I067

104E060」

  [★]

  • 75歳の女性。視力低下を主訴に来院した。数年前から両眼の視力低下を自覚していたが、数日前から右眼がほとんど見えなくなった。視力は、右手動弁(矯正不能)、左O.1(矯正不能)。眼圧は、右8mmHg、左12mmHg。細隙灯顕微鏡検査で両眼水晶体の混濁を認める。散瞳下で眼底検査を行ったが両眼とも詳細な観察が困難である。
  • まず行う検査はどれか。
[正答]


※国試ナビ4※ 104E059]←[国試_104]→[104E061

101H039」

  [★]

  • 27歳の男性。夕方歩いていると人にぶつかることが多いことを主訴に来院した。中学生のころから夕方になるとクラブ活動でやっていた野球のボールが見にくいことに気付いていた。両眼とも矯正視力1.0である。前眼部検査では眼瞼、角膜および結膜に異常所見はみられないが、眼底に異常を認める。
  • 診断の確定に必要な検査はどれか。2つ選べ。
[正答]


※国試ナビ4※ 101H038]←[国試_101]→[101H040

095C015」

  [★]

  • 38歳の男性。両眼の視力障害と視野異常とを訴えて来院した。視力は右0.3(矯正不能)、左0.8(矯正不能)。眼圧は右12mmHg、左13mmHg。眼底検査で両眼の視神経乳頭の蒼白化がみられる。視野を以下に示す。
  • 診断に有用な検査はどれか。
  • a. 光覚(暗順応)
  • b. 蛍光眼底造影
  • c. 網膜電図(ERG)
  • d. 頭部単純MRI
  • e. 脳脊髄液検査


[正答]
※国試ナビ4※ 095C014]←[国試_095]→[095C016

099H028」

  [★]

  • 56歳の女性。昨夜から右眼にゴミのようなものが動いて見えるので来院した。5年前からロ渇があったが、健康診査は受けていなかった。視力は右0.3(矯正不能)、左1.0(矯正不能)。右眼底写真を以下に示す。診断に有用でないのはどれか。2つ選べ。
  • a. 蛍光眼底造影
  • b. 血清生化学検査
  • c. 頭部MRI撮影
  • d. 網膜電図 ERG
  • e. 尿検査


[正答]
※国試ナビ4※ 099H027]←[国試_099]→[099H029

107G049」

  [★]

  • 42歳の男性。物が二重に見えることを主訴に来院した。1か月前に交通事故に遭い、その後、複視が出現した。前眼部、中間透光体および眼底に異常を認めない。視力は右1.0(矯正不能)、左1.0(矯正不能)。
  • 診断に有用な検査はどれか。


[正答]


※国試ナビ4※ 107G048]←[国試_107]→[107G050

102A048」

  [★]

  • 15歳の男子。上方を見たときの複視を主訴に来院した。サッカーの試合中にボールが右眼部に当たった後、症状が出現した。正面視で眼位の異常は認めない。視力は右1.2(矯正不能)、左1.2(矯正不能)。両眼底に異常を認めない。次に行うのはどれか。
  • a. 脳波
  • b. 網膜電図
  • c. 眼球運動検査
  • d. 外眼筋筋電図
  • e. 眼球超音波検査
[正答]


※国試ナビ4※ 102A047]←[国試_102]→[102A049

108E029」

  [★]

  • 夜になると物が見えにくいと訴える患者の両眼の眼底写真 (別冊 No.5A、B)を別に示す。
  • 必要な検査はどれか。



[正答]


※国試ナビ4※ 108E028]←[国試_108]→[108E030

095B014」

  [★]

  • 疾患と検査の組合せで正しいのはどれか。
[正答]


※国試ナビ4※ 095B013]←[国試_095]→[095B015

103E006」

  [★]

  • 暗室で行う眼科検査の写真を以下に示す。この検査で得られる情報はどれか。


[正答]
※国試ナビ4※ 103E005]←[国試_103]→[103E007

107F007」

  [★]

  • 眼底を立体的に観察することが可能なのはどれか。
  • a 暗順応検査
  • b 直像鏡検査
  • c 眼軸長検査
  • d 双眼倒像鏡検査
  • e 網膜電図(ERG)


[正答]


※国試ナビ4※ 107F006]←[国試_107]→[107F008

網膜色素変性症」

  [★]

pigmentary degeneration of the retina
degeneratio pigmentosa retinae, retinitis pigmentosa
網膜色素変性色素性網膜症色素性網膜炎桿体錐体ジストロフィー色素上皮網膜変性夜盲症難病
[show details]

概念

  • 特定疾患治療研究事業の対象疾患である難病である。

遺伝形式

症状

症状は通常両眼性である。進行は緩徐に進行する。
  • 夜盲
  • 視野狭窄:輪状暗点(初期)、求心性視野狭窄(末期)
  • 視力低下:周辺視力低下、最終的には失明、。

検査

  • 眼底検査:網膜動脈狭細化、蝋状の視神経乳頭萎縮、骨小体様色素沈着(必ずしも見られない)
  • 傾向眼底検査
  • 暗順応検査
  • 網膜電図:(初期から見られる)振幅低下・消失
  • 視野検査:(初期)輪状暗点求心性視野狭窄

認定基準

参考1
  • 1 自覚症状
  • 1) 夜盲
  • 2) 視野狭窄
  • 3) 視力低下
  • 2 臨床検査所見
  • 1) 眼底所見
  • 網膜血管狭小
  • 粗糙胡麻塩状網膜(ごま塩眼底??)
  • 骨小体様色素沈着
  • 白点状
  • 2) 網膜電図の振幅低下又は消失
  • 3) 蛍光眼底造影所見で網膜色素上皮萎縮による過蛍光

合併症

網膜色素変性を伴う疾患


網膜色素変性の類変疾患(網脈絡膜変性疾患)

網脈絡膜ジストロフィー

参考

  • 1. 網膜色素変性症 - 難病情報センター
[display]http://www.nanbyou.or.jp/entry/337
  • 2. 難聴+網膜色素変性
[display]http://homepage1.nifty.com/jibiaka50/nantyoumoumaku.htm
  • 3. [charged] Retinitis pigmentosa: Clinical presentation and diagnosis - uptodate [1]

国試


網膜常存電位」

  [★]

standing potential of the retina
網膜電図
  • 眼球には角膜側が正、後極側が負の約6-10mVの電位差が存在する (SP.284)
  • 網膜色素上皮に由来するらしい (SP.284)


electroretinogram」

  [★] 網膜電図

ERG

WordNet   license wordnet

「a graphical recording of the electrical activity of the retina that results when light is flashed into the eye」


ERG」

  [★]

  • 網膜電図
electroretinogram


網膜電図検査」

  [★]

electroretinographyelectroretinographic


網膜」

  [★]

retina
眼球



  • 図:SP.275,

組織学

  • 10層よりなる (SP.275)
構造 細胞体
脈絡膜
網膜
1 色素上皮層   色素上皮細胞 pigment epithelium cell
2 杆体錐体層 rod and cone layer    
3 外境界膜      
4 外顆粒層 outer nuclear layer 視細胞 photoreceptor
5 外網状層 outer plexiform layer    
6 内顆粒層 inner nuclear layer 双極細胞 bipolar cell
水平細胞 horizontal cell
アマクリン細胞 amacrine cell
7 内網状層 inner plexiform layer    
8 神経節細胞層 ganglion cell layer 神経節細胞 ganglion cell
9 神経線維層 optic nerve fiber layer    
10 内境界膜      
  • 視細胞層(外顆粒層)には以下の細胞が存在


臨床関連


図」

  [★]

figureplateplotdiagramdrawingfig
シャーレ図示板状プレートプロット図表蒔くイチジク




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