子宮内胎児発育遅延

出典: meddic

intrauterine growth retardation, IUGR, intrauterine growth restriction???
胎児発育遅延, 子宮内発育遅延, 胎内発育遅延, 子宮内胎児発育不全
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定義

  • 胎児の推定体重、妊娠週数に相当する推定体重の10%タイル未満、あるいは-1.5SD未満の時にIUGRと診断する(G10M.124)

分類

NGY.491
  • 均衡型子宮内胎児発育遅延 均衡型IUGR, symmetrical IUGR, type I IUGR。胎児障害型
  • 体重、身長、頭囲が一様に在胎週数相当の発育をしていない。妊娠20週以前から発生。細胞自体の大きさは正常であるが、細胞数が少ない。
  • 原因:妊娠初期の器官形成期の放射線照射、多量の薬剤、感染(風疹ウイルスmヘルペスウイルス、サイトメガロウイルス、トキソプラズマ、梅毒など)、染色体異常、先天奇形、嗜好品(タバコ、アルコール、麻薬)
  • 頭囲は在胎週数の範囲内であるが体重は小さい。
  • 妊娠中期までは正常であるが、後期から発育が遅延。細胞数は減少していないが、細胞の大きさが減少。
  • 原因:胎盤機能の低下。異常妊娠や母体合併症 ← 妊娠高血圧症候群、心疾患・腎疾患、甲状腺機能亢進症、高度の貧血

管理

  • 胎児の成長の評価と胎児well-beingの評価を行う。
  • 不均衡型IUGRでは低酸素血症により血流再分配により腎血流が減少し乏尿・羊水過少を呈する事があるために、羊水量のチェックを行う。


UpToDate Contents

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和文文献

  • P1-13-11 子宮内胎児発育遅延を合併した早発型妊娠高血圧症候群に待機的管理をおこなうことは有用か(Group22 妊娠・分娩・産褥の生理・病理5 PIH,一般演題,第63回日本産科婦人科学会学術講演会)
  • 福嶋 恒太郎,諸隈 誠一,藤田 恭之,湯元 康夫,月森 清巳,和氣 徳夫
  • 日本産科婦人科學會雜誌 63(2), 528, 2011-02-01
  • NAID 110008509010
  • P1-13-10 胎盤特異的microRNAの発現は子宮内胎児発育遅延と関連する(Group21 妊娠・分娩・産褥の生理・病理4 IUGR・PIH,一般演題,第63回日本産科婦人科学会学術講演会)
  • 東島 愛,三浦 清徳,三浦 生子,城 大空,長谷川 ゆり,吉田 敦,吉村 秀一郎,増崎 英明
  • 日本産科婦人科學會雜誌 63(2), 528, 2011-02-01
  • NAID 110008509009
  • P1-12-30 子宮内胎児発育遅延を伴う妊娠高血圧症候群妊婦における胎盤の酸化的DNA障害と修復機能(Group20 妊娠・分娩・産褥の生理・病理3 IUGR,一般演題,第63回日本産科婦人科学会学術講演会)
  • 藤牧 愛,渡辺 員支,森 稔高,木村 千晴,篠原 康一,若槻 明彦
  • 日本産科婦人科學會雜誌 63(2), 524, 2011-02-01
  • NAID 110008508999

関連リンク

子宮内胎児発育遅延。子宮内胎児発育遅延とはどんな病気か 在胎週数に応じた胎児 の発育が認められず、発育が遅延していると考えられる状態です。通常は早産および 満期産の新生児体重から作成した児体重の増加曲線からみて体重(推定)が goo ヘルス ...
2004年5月15日 ... 今 37週6日の妊婦です。36週の検診時の超音波検査で-1.3SD(2310グラム) IUGRの 手前です!と言われました。37週の検診時も-1.3SD(2430グラム)と。羊水・心拍(NST 検査)は異常なしです。5月31日が予定出産日ですが、胎児はどう ...
また、出生後も低体温や低血糖・胎便吸引症候群などの発生率が高いといわれてい ます. 3タイプにわけられます. ☆体重、身長、頭囲が一様に妊娠週数に比較して小さい 胎児 (胎児発育遅延). ・・・・染色体異常・先天奇形・子宮内感染症・薬物中毒・喫煙が 原因 ...
何らかの原因で子宮内の胎児発育が遅延または停止する状態。 児の体重や身長が 小さいだけでなく、種々の臓器の機能的未熟性も問題となり、正常胎児に比べ、新生児 罹患率や死亡率が増加する。 胎児自身の障害により頭部、躯幹ともに発育遅延が おこる ...

関連画像

糖尿病の合併子 宮内 胎児 発育 遅延 在 胎 IUGR(子宮内胎児発育遅延 main.jpg子宮内胎児発育遅延の予防は  子宮内胎児発育遅延, IUGR)とは


★リンクテーブル★
国試過去問099H003
リンク元抗リン脂質抗体症候群」「妊娠糖尿病」「双胎妊娠」「胎児発育遅延」「子宮内胎児発育不全
拡張検索不均衡型子宮内胎児発育遅延」「非対称性子宮内胎児発育遅延
関連記事子宮」「胎児」「発育遅延」「発育」「遅延

099H003」

  [★]

  • 30歳の2回経産婦。分娩は2回とも児頭骨盤不均衡(CPD)のため帝王切開を受けた。妊娠30週3日で少量の性器出血があり、近医から紹介され入院した。内診所見では子宮口未開大。超音波断層検査では胎児の推定体重は1,500gである。入院直後の胎児心拍陣痛図とMRIとを以下に示す。考えられるのはどれか。


[正答]
※国試ナビ4※ 099H002]←[国試_099]→[099H004

抗リン脂質抗体症候群」

  [★]

antiphospholipid syndrome, antiphospholipid antibody syndrome, anti-phospholipid syndrome, anti-phospholipid antibody syndrome, APS
抗リン脂質症候群
[[]]

概念

病因

疫学

症状

  • 動静脈血栓症
  • 胎盤内の血栓形成→胎盤機能不全。妊娠5-6か月に多い。明らかな基礎疾患のない習慣流産患者のうちの20%を占める。3回続けて流産した場合は疑われる。

REU.188

皮膚 網状皮斑、浅在性血栓性静脈炎、爪下線状出血足潰瘍、皮膚遠位部虚血、皮膚梗塞、blue-toe syndrome
神経系 一過性脳虚血脳卒中多発梗塞性認知症舞踏病横断性脊髄炎脳症片頭痛pseudotumor cerebri、脳静脈血栓
心臓 狭心症心筋梗塞、冠状動脈症、心弁膜症疣贅、心臓内血栓
肺塞栓肺高血圧
血液 血小板減少溶血性貧血
消化器 Budd-Chiari syndrome肝梗塞
腎臓 糸球体血栓、腎不全高血圧の亢進、腎動脈血栓、腎静脈血栓
産科系 胎児喪失、子宮内胎児発育遅延HELLP症候群羊水過少
眼科 網膜静脈閉塞網膜動脈閉塞、血管閉塞性網膜症、虚血性視神経症
内分泌 副腎不全
筋骨格系 阻血性壊死(?)
  • SLE様症状(蝶形紅斑、DLE、光線過敏症など)もありうる

診断

診断基準 REU.190

臨床症状1椎上、検査基準1つ以上を満たしたとき、抗リン脂質抗体症候群と診断
  • 臨床症状
  • 1. 血栓症:動脈、静脈、小血管
  • 2. 妊娠合併症
  • a. 妊娠10週以降の胎児死亡
  • b. 重症子癇前症、子癇、あるいは重症胎盤機能不全による34週以前の早産
  • c. 3回以上続けての妊娠10週以前の自然流産
  • 検査基準

検査

→ 梅毒血清反応(STS):偽陽性
抗β2-GFI/カルジオリピン複合体抗体
→ リン脂質依存性の血液凝固反応の阻害(内因系) → APTT:延長。PT:正常
  • 血小板減少 ← 血栓症

治療

予後

予防

妊娠糖尿病」

  [★]

gestational diabetes mellitus GDM, gestational diabetes
妊娠性糖尿病
糖尿病糖代謝異常妊娠


定義

  • 妊娠により発生した妊娠中にのみ認められる糖代謝異常合併妊娠で、分娩後に改めて糖負荷試験を行うと、正常化する疾患概念
  • 妊娠中にはじめて発見または発症した糖尿病に至っていない糖代謝異常である。あきらかな糖尿病(overt diabetes)は含めない。(参考1)

危険因子

NGY.429
  • 糖尿病の家族歴の有無、巨大児の分娩の有無、先天奇形の分娩歴の有無、原因不明の流産歴・早産歴・死産歴の有無、35歳以上、肥満者、尿糖陽性者

合併症

G10M.164 参考1

母体

  • 流産、早産

胎児

新生児

妊婦の妊娠糖尿病のスクリーニング

  • 食後血糖値
  • 正常食(約400-600lcal)摂取後2-4時間の間に静脈血採取。血糖値が100 mg/dl以上であればOGTT 75gを行う。
  • 100 mg/dlであっても、尿糖(+)、肥満、糖尿病の家族歴、あるいは巨大児出産の既往のいずれかがある場合にもOGTT 75gを行う。

診断基準

新診断基準

参考1,2
  • 初診時およびインスリン抵抗性の高まる妊娠中期に随時血糖値検査を行い、100mg/dl以上の陽性者に対してOGTTを施行して診断
<OGTT判定基準>
・空腹時血糖値≧92mg/dl
・1時間値≧180mg/dl
・2時間値≧153mg/dl
の1点以上を満たした場合に妊娠糖尿病と診断する.
※但し,「臨床診断」における糖尿病と診断されるものは除く.
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治療・管理

管理

  • 合併症の定期的な評価

管理目標

  • 空腹時血糖 100mg/dl以下、食後2時間血糖値 120mg/dl以下、1日平均血糖値 100mg/dl以下、HbA1c 6%以下

食事療法

  • 分食とする
  • 摂取熱量
  • 妊娠前半:標準体重 x 30 + 150 kcal/日
  • 妊娠後半:標準体重 x 30 + 350 kcal/日

インスリン療法

経口血糖降下薬は胎盤通過性があり、胎児の安全性が確認されておらず、また乳汁中にも分泌されるため、妊娠から授乳がおわるまでは禁忌

分娩後の管理

  • 分娩後6-12週に75g OGTTをおこない、糖尿病の評価を行う。

参考

  • 1. クリニカルカンファレンス1 母体合併症 3)糖代謝異常合併妊娠 - 日産婦誌62巻9号
http://www.jsog.or.jp/PDF/62/6209-114.pdf
  • 2.
[display]http://d.hatena.ne.jp/bonbokorin/20100608/p1


双胎妊娠」

  [★]

twin pregnancy
双胎膜性診断

分類

診断

  • 妊娠10週までに1絨毛膜双胎と2絨毛膜双胎の診断を行うことが望ましい。1絨毛膜双胎と診断された場合、妊娠14週までに1絨毛膜2羊膜双胎か1絨毛膜1羊膜双胎の診断を行う。(参考1)

合併症

G10M.121 NGY.413
貧血:循環血漿量の増加が優位になるため
妊娠高血圧症候群:循環血液量の増加による。双胎妊娠により頻度は2-3倍上昇。

分娩

G10M.123
  • 頭位-頭位 :45%:経腟分娩
  • 頭位-骨盤位:25%:経腟分娩 or 帝王切開
  • 骨盤位-頭位:10%:帝王切開(懸鉤のリスクあり)

参考

  • 1. 卒後研修プログラム4 産婦人科診療ガイドライン(産科編)の注意点 4)双胎管理について - 日産婦誌60巻9号
http://www.jsog.or.jp/PDF/60/6009-412.pdf

国試


胎児発育遅延」

  [★]

fetal growth retardationsmall-for-gestational-age
超低出生体重子宮内胎児発育遅延子宮内胎児発育不全胎児発育遅滞胎児成長遅滞

子宮内胎児発育不全」

  [★]

intrauterine growth retardationIUGR
胎児発育遅延子宮内胎児発育遅延子宮内発育遅延胎内発育遅延


不均衡型子宮内胎児発育遅延」

  [★]

asymmetrical intrauterine growth retardation, asymmetrical IUGR
不均衡型IUGR, II型IUGR, type II IUGR非対称型IUGR非対称性子宮内胎児発育遅延胎児栄養失調 fetal malnutrition
子宮内胎児発育遅延
[show details]
  • 頭囲は在胎週数の範囲内であるが体重は小さい。
  • 妊娠中期までは正常であるが、後期から発育が遅延。細胞数は減少していないが、細胞の大きさが減少。
  • 原因:胎盤機能の低下。異常妊娠や母体合併症 ← 妊娠高血圧症候群、心疾患・腎疾患、甲状腺機能亢進症、高度の貧血



非対称性子宮内胎児発育遅延」

  [★] 不均衡型子宮内胎児発育遅延


子宮」

  [★]

uterus (Z), womb, metra
内性器

発生学的由来

解剖

支持構造

組織

子宮

子宮の大きさ

  • 鶏卵大。(非妊娠時)逆位の前後にやや扁平な西洋梨状で長さ約7cm、幅約4cm、厚さ約2.5cm、重さ30~40g。

妊娠と子宮の大きさ、子宮底の高さ、恥骨結合上縁から子宮底までの長さ

妊娠月数 子宮の大きさ 子宮底の高さ 恥骨結合上縁から子宮底までの長さ
第1月末 鶏卵大      
第2月末 鵞卵大      
第3月末 手拳大      
第4月末 小児頭大 恥骨結合上2-3横指 12cm (妊娠月数x3)
第5月末 成人頭大 恥骨結合と臍との中央 15cm
第6月末   臍高 21cm (妊娠月数x3+3)
第7月末   臍上2-3横指 24cm
第8月末   剣状突起と臍との中央 27cm
第9月末   剣状突起下2-3横指 30cm
第10月末   剣状突起と臍との中央 33cm
 
産褥0日分娩直後   臍下3横指 11cm  
産褥0日12時間後   臍高(右に傾く) 15cm  
産褥1-2日   臍下1-2横指 12cm  
産褥3日   臍下3横指 10cm  
産褥5日   臍高と恥骨結合上縁との中間 9cm  
産褥7日(産褥1週) 手拳大 恥骨結合上縁    
産褥10日   腹壁から触れない    
(産褥6週) 鶏卵大      

臨床関連

  • 炎症疾患
  • 腫瘍、類腫瘍



胎児」

  [★]

fetus
胎児の発生
  • 産科学:妊娠8週以降の児を指す。
  • 区別すること!!

成長

およそのめやすね。正確ではない。(SPE.68)
25週: 750g
30週:1500g
35週:2000g ←だいたい2200gだけど
40週:3000g
25週から5週間で230週から10週で2

循環器

  • 胎児心拍動は妊娠6週で認められ、妊娠7週目では100%確認できる。(G10M.6 QB.P-209)

感覚系

  • 妊娠10週ごろから刺激に反応して口、指、趾、目を動かす。(NGY.285)

聴覚

  • 妊娠中期には聴覚が発達。(NGY.285)
  • 妊娠28-30週(妊娠後期の始め)には音の刺激により心拍数が増加。(QB.P-190)

胎児の成長

G10M.6改変
妊娠月数
(月)
妊娠週数
(週)
胎児のイベント
1 2 肺胞期着床(受精後6日後)
2 5 中枢神経系、心臓形成開始
6 肺形成開始
7 胚形成、胎盤形成開始
3 9 胎児心拍最速(170-180bpm)
10 躯幹と四肢の運動が超音波で測定可能
11 外陰の性差が決まる(が超音波では分からない)
4 12 排尿が超音波で観察可能、胎便形成開始。
15 胎盤完成。呼吸様運動が不規則に観察可能(10週から始まっているが観察は容易ではない)。
5 16 嚥下が超音波で観察可能。 → 胎盤完成以降に羊水量が(急に)増えるが、嚥下が観察可能になるのはこれと関係ある?
17 外陰の性差が超音波で観察可能
18 胎動を感ずる(18-20週)
6 20 肺サーファクタント産生開始
7 26 肺の構造完成
8 28 肺サーファクタント増加
9 34 胚が成熟、腎の発生完了

国試



発育遅延」

  [★]

growth retardationdevelopmental delaydevelopmental retardation
発達遅滞成長遅延発育遅滞発達遅延成長遅滞
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発育」

  [★]

developmentdevelop, (胎児・乳児の発育)growthand development
開発展開発生発達発展現像かかる
成長発達



遅延」

  [★]

delayretardationdelayretard
遅れ減速遅らせる遅滞




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