プロゲステロン

出典: meddic

progesterone (Z), P4
黄体ホルモン corpus luteum hormoneプロジェステロン
プロゲホルモン ルテウム プロゲストン, Crinone, Prochieve, Progestasert
エストロゲン月経周期ホルモン

分類

性状

産生組織

G10M.37

標的組織

生理作用

  エストロゲン プロゲステロン
子宮内膜 増殖期:増殖
分泌期:プロゲステロンと協調して分泌期維持

分泌期:分泌期誘導
卵巣 卵胞の成長
顆粒細胞に作用してエストロゲン受容体発現↑
エストロゲンの正のフィードバック
エストロゲンの大量分泌
 
子宮筋 オキシトシンに対する感受性↓
肥大増殖
オキシトシンに対する感受性↑
中枢神経への作用 視床下部下垂体
 少量→負のフィードバック
 多量→正のフィードバック
視床下部体温中枢
 刺激
その他 子宮頚管粘液
 量:↑、牽引性:↑、羊歯葉状結晶:↑
・膣スメアの変化
 成熟した表層細胞の出現
  角化、核濃縮、好酸性
・乳腺
 腺房発育
  • 子宮内膜:プロスタグランジンの合成を制御(増殖期には低値、月経期には高値) → 月経前症候群月経困難症との関連
  • 妊娠中には下垂体前葉に作用してLHの分泌を抑制し、排卵を抑制する。(G10M.37)
  • 乳腺組織のPRL受容体を減少させ、乳汁分泌を抑制する。(G10M.37)

作用機序

分泌調節

性周期・月経・妊娠との関連

非妊時

  • 卵胞期:低値
  • 排卵期~黄体期:高値
  • 黄体期後期:漸減

妊娠時

  • 妊娠時には0-10週にかけてなだらかに上昇してから下降するが、以降漸増する。(NGY.47)
  • 妊娠時には10週までなだらかに増加し、以降増加。(G10M.37)


LAB.724

  エストロゲン プロゲステロン
エストロン エストラジオール エストリオール  
(pg/ml) (pg/ml) (pg/ml) (ng/ml)
女性 卵胞期 10~60 10~150 0~20 0.5~1.5
排卵期 25~100 50~380 5~40 1.5~6.8
黄体期 25~80 30~300 5~40 5.0~28.0
更年期 20~80 10~50 0~20 0.3~0.4
男性 30~60 10~60 0~15 0.2~0.4








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出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2015/08/22 00:30:07」(JST)

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和文文献

  • 63. プロゲステロンおよびその生合成関連物質のLC-MS/MSによる定量分析(口頭発表,植物化学調節学会第46回大会)
  • 横田 孝雄,内田 健一,河西 美穂,瀬戸 秀春,渡辺 文太,柴田 恭美
  • 植物化学調節学会研究発表記録集 (46), 79, 2011-10-03
  • Progesterone, a human corpus luteum hormone, is widely distributed in plants and has been known to affect growth of Arabidopsis seedlings and retard antheridium formation of a fern, Lygodium japonicum …
  • NAID 110008902472
  • LAMの内科的治療 (特集 リンパ脈管筋腫症(LAM)の最前線)
  • OBSTETRIC NEWS 子宮頸管短縮妊婦に対する天然型プロゲステロン使用で,早産率を有意に減少させられる
  • LHRHアゴニストとタモキシフェン投与中に発症した異時性対側乳癌の一例
  • 大野 毅 [他]
  • 長崎醫學會雜誌 : Nagasaki Igakkai zasshi 86(2), 86-91, 2011-06-25
  • … に腫瘤を自覚し当院外科受診,乳腺超音波検査(US)で12×9mm大の乳癌に対し乳房全切除,センチネルリンパ節生検を施行,病理組織学的検査にて,硬癌,12×9mm,pT1c,pN0(SN 0/3),M0,StageI,エストロゲンレセプター(ER)陽性,プロゲステロンレセプター(PgR)陽性であった.閉経前ホルモン陽性乳癌であったため術後はLH-RHアゴニストとタモキシフェンを投与していたが,1年後の定期検査にて左B領域に10mm大の可動性良好な腫瘤を触れ,USにて7mm大の …
  • NAID 110008620344

関連リンク

プロゲステロン(progesterone)とは、ステロイドホルモンの一種。一般に黄体ホルモン、 プロゲストーゲン(progestogen)の働きをもっている物質として代表的である。 目次. 1 生成; 2 分泌; 3 作用; 4 サプリメントとしてのプロゲステロン; 5 関連; 6 参考文献 ...
エストロゲン(卵胞ホルモン)もプロゲステロン(黄体ホルモン)も女性ホルモンの一種 です。血液中のエストロゲン、プロゲステロンの量を調べることによって、卵巣や卵黄、 そして胎盤の働きがわかります。

関連画像

プロゲステロン プロゲステロン、成長ホルモンプロゲステロン (ルテウム注  ・プロゲステロン膣ジェル (プロゲステロン)が ②プロゲステロンの働きの『プロゲステロン  Lupigest, プロゲステロン 100mg

添付文書

薬効分類名

  • 持続性黄体ホルモン製剤

販売名

  • プロゲストンデポー筋注125mg

組成

有効成分

  • ヒドロキシプロゲステロンカプロン酸エステル

含量

  • 125mg

容量

  • 1mL

添加物

  • ベンジルアルコール 20mg
    安息香酸ベンジル 30% ゴマ油 70%  適量

禁忌

  • 重篤な肝障害・肝疾患のある患者[症状が増悪することがある。]
  • 妊婦または妊娠している可能性のある女性(流早産の患者に投与する場合を除く)(「妊婦、産婦、授乳婦等への投与」の項参照)
  • 妊娠ヘルペスの既往歴のある患者[妊娠ヘルペスが再発するおそれがある。]

効能または効果

  • 無月経、機能性子宮出血、黄体機能不全による不妊症、切迫流早産、習慣性流早産
  • ヒドロキシプロゲステロンカプロン酸エステルとして、通常成人1週1回65〜125mgを筋肉内注射する。


慎重投与

  • 心疾患・腎疾患またはその既往歴のある患者[ナトリウムや体液の貯留により症状が増悪するおそれがある。]

薬効薬理

  • 1回の筋注で約1週間にわたって黄体ホルモン作用を持続的にあらわす。(一般に、プロゲステロン油性剤は有効な血中濃度を長時間維持することが困難なので、長期にわたって治療を要する時は持続性のある本剤が有効である。)
  • 増殖期相の子宮内膜を分泌期相に変化させる。

有効成分に関する理化学的知見

一般名

  • ヒドロキシプロゲステロンカプロン酸エステル

(Hydroxyprogesterone Caproate)

化学名

  • 17-hydroxy-4-pregnene-3,20-dione hexanoate

分子式

  • C27H40O4

分子量

  • 428.60

性状

  • 白色〜微黄色の結晶性の粉末で、においはない。

クロロホルムに極めて溶けやすく、メタノール、アセトン、酢酸エチルまたは1,4-ジオキサンに溶けやすく、エタノール(95)にやや溶けやすく、水にほとんど溶けない。

融点

  • 120〜124℃


★リンクテーブル★
国試過去問103I057」「108I051」「098I028」「106I077」「106A040」「105B042」「107E011」「107G050」「104I075」「100I011」「079A046」「103G028」「105G003」「106E008」「090B066」「105E007」「087A078」「098H052」「079A022」「086A052
リンク元ホルモン」「エストロゲン」「副腎皮質ホルモン」「無月経」「シーハン症候群
拡張検索17α-ヒドロキシプロゲステロン誘導体」「20α-ヒドロキシプロゲステロン」「エストロゲン・プロゲステロン負荷試験」「エストロゲン/プロゲステロン比
関連記事プロ

103I057」

  [★]

  • 53歳の女性。のぼせ、著明な発汗および不眠を主訴に来院した。既往歴に特記すべきことはない。52歳で閉経して以来、のぼせと著明な発汗とが出現し、1か月前からこの症状に加えて、イライラ、不眠および全身倦怠感が強くなり、仕事をするのも嫌になっている。近医を受診し、漢方薬や向精神薬を処方されたが改善していない。
  • ホルモン療法として適切なのはどれか。
[正答]


※国試ナビ4※ 103I056]←[国試_103]→[103I058

108I051」

  [★]

  • 51歳の女性。突然の発汗のぼせを主訴に来院した。肩こり頭痛もみられるが、抑うつや不眠はない。 49歳で閉経。身長 157 cm、体重 57 kg。脈拍 72/分。血圧 138/76 mmHg。エストロゲンプロゲステロンによるホルモン補充療法を開始することにした。
  • 治療前の説明として適切なのはどれか。
  • a 「血圧が上がります」
  • b 「乳癌のリスクは下がります」
  • c 「骨粗鬆症による骨折のリスクは上がります」
  • d 「エストロゲンの貼付薬では効果がありません」
  • e 「肩こりや頭痛より発汗とのぼせによく効きます」


[正答]


※国試ナビ4※ 108I050]←[国試_108]→[108I052

098I028」

  [★]

  • 30歳の女性。下腹部痛を主訴に来院した。
  • 無排卵による不妊症のため12日前からゴナドトロピン療法を受け、基礎体温は4日前から高温相となっている。3日前から下腹部痛と腹部膨満とを認め、昨日から尿量が減っていることに気付いた。
  • 血液所見:赤血球550万、Hb17.0g/dl、Ht52%、白血球8,800、血小板42万。入院後直ちに輸液を開始した。左右卵巣の経膣超音波写真を以下に示す。
  • 次に投与する薬剤はどれか。


[正答]
※国試ナビ4※ 098I027]←[国試_098]→[098I029

106I077」

  [★]

  • 51歳の女性。 3日前に認められた少量の不正性器出血を主訴に来院した。約1年前から月経が不規則となり、のぼせ発汗とが頻繁になったという。体温36.6℃。脈拍92/分、整。血圧142/90mmHg。内診所見上、子宮は正常大で可動性は良好である。卵巣を触知しない。子宮頸部と内膜の細胞診で異常を認めない。
  • 状態を評価するために有用な血中ホルモンはどれか。 2つ選べ。


[正答]


※国試ナビ4※ 106I076]←[国試_106]→[106I078

106A040」

  [★]

  • 32歳の女性。既婚。挙児希望を主訴に来院した。 30歳時の初回妊娠で、 24週ころから羊水量が減少し、 26週で子宮内胎児死亡となった。児体重は330g、女児であり、外表奇形を認めなかった。分娩後に下肢静脈血栓症の治療を受けたという。
  • 次回妊娠のための検査として最も必要性が高いのはどれか。


[正答]


※国試ナビ4※ 106A039]←[国試_106]→[106A041

105B042」

  [★]

  • 50歳の男性。皮疹を主訴に来院した。 3か月前から両肩と胸部とに赤い皮疹が多発しているのに気付いていた。 25年の飲酒歴があり、肝機能障害を指摘されているが自覚症状はない。左肩の写真(別冊No.4)を別に示す。
  • この皮膚症状に関連するのはどれか。



[正答]


※国試ナビ4※ 105B041]←[国試_105]→[105B043

107E011」

  [★]

  • 月経開始から次の月経開始までの血中ホルモン値の変動について誤っているのはどれか。


[正答]


※国試ナビ4※ 107E010]←[国試_107]→[107E012

107G050」

  [★]

  • 30歳の既婚女性。下腹部痛を主訴に来院した。昨夜から下腹部に軽度の痛みを感じていた。少量の性器出血を伴っているという。最終月経は約7週前。月経周期は30~60日、不整。経腟超音波検査で子宮と卵巣とに異常を認めない。
  • 対応として適切なのはどれか。


[正答]


※国試ナビ4※ 107G049]←[国試_107]→[107G051

104I075」

  [★]

  • 生後0日の新生児。外性器の異常があり診察を依頼された。外性器は女性型であるが、陰核が肥大し、尿道と腟とが共通の瘻孔を形成している。鼠径部に腫瘍を触知しない。
  • 確定診断に有用な血液検査項目はどれか。
[正答]


※国試ナビ4※ 104I074]←[国試_104]→[104I076

100I011」

  [★]

  • 50歳の男性。3か月前から両肩と胸部とに赤い皮疹が多発しているのに気付き来院した。長年の飲酒歴がある。自覚症状はない。左肩の写真を以下に示す。
  • この皮膚症状に関連するのはどれか。


[正答]
※国試ナビ4※ 100I010]←[国試_100]→[100I012

079A046」

  [★]

  • 治療薬との組み合わせについて適切でないもの
[正答]

103G028」

  [★]

  • プロゲステロンの作用で正しいのはどれか。
[正答]


※国試ナビ4※ 103G027]←[国試_103]→[103G029

105G003」

  [★]

  • ブドウ糖負荷によって血中濃度が影響を受けるのはどれか。


[正答]


※国試ナビ4※ 105G002]←[国試_105]→[105G004

106E008」

  [★]


[正答]


※国試ナビ4※ 106E007]←[国試_106]→[106E009

090B066」

  [★]

  • 卵巣腫瘍と産生されるホルモンとの組み合わせで正しいのはどれか?
  • a. (1)(2)
  • b. (1)(5)
  • c. (2)(3)
  • d. (3)(4)
  • e. (4)(5)

105E007」

  [★]

  • 正常卵巣から分泌されないホルモンはどれか。


[正答]


※国試ナビ4※ 105E006]←[国試_105]→[105E008

087A078」

  [★]

  • 卵巣腫瘍で血中に増加する物質について正しい組み合わせはどれか
  • a. (1)(2)
  • b. (1)(5)
  • c. (2)(3)
  • d. (3)(4)
  • e. (4)(5)

098H052」

  [★]

  • 早発閉経患者の血中で高値を示すのはどれか。
[正答]


※国試ナビ4※ 098H051]←[国試_098]→[098H053

079A022」

  [★]

  • 正常妊娠について正しいのはどれか
  • (1) LHは7週頃まで高値を持続する
  • (2) hCGは10週頃に最高値となる
  • (3) プロゲステロンの主な産生部位は12週頃から胎盤となる
  • (4) hPLは20週頃に最高値となる
  • (5) 尿中エストロゲン分画E2は30週頃に最高値となる
  • a. (1)(2)
  • b. (1)(5)
  • c. (2)(3)
  • d. (3)(4)
  • e. (4)(5)

086A052」

  [★]

  • a. (1)(2)(3)
  • b. (1)(2)(5)
  • c. (1)(4)(5)
  • d. (2)(3)(4)
  • e. (3)(4)(5)

ホルモン」

  [★]

hormone

古典的な定義

  • 特定の内分泌腺から分泌され、血行によって運ばれ、遠隔部の特定の標的器官に作用して特異的効果を現す物質(PT.403)

例外

  • 腺構造を持たない組織から分泌されるホルモンがある
消化管ホルモン (PT.403)
視床下部ホルモン (PT.403)
甲状腺濾胞ホルモン?
カルシトニン?

ホルモンの一覧表

日本語 放出器官/細胞 作用器官/細胞 働き
メラトニン 松果体    
成長ホルモン放出ホルモン 視床下部 下垂体前葉 GH放出
プロラクチン放出ホルモン 視床下部 下垂体前葉 PRL放出
副腎皮質刺激ホルモン放出ホルモン 視床下部 下垂体前葉 ATCH放出
ゴナドトロピン放出ホルモン 視床下部 下垂体前葉 FSH/LH放出
甲状腺刺激ホルモン放出ホルモン 視床下部 下垂体前葉 TSH放出
ソマトスタチン 視床下部 下垂体前葉 GH放出抑制
ドーパミン 視床下部 下垂体前葉 PRL放出抑制
成長ホルモン 下垂体前葉 全身/肝細胞 タンパク質同化, 抗インスリン, 脂肪異化/IGF-I合成促進
プロラクチン 下垂体前葉 乳腺 乳汁分泌促進
副腎皮質刺激ホルモン 下垂体前葉 副腎皮質  
卵胞刺激ホルモン 下垂体前葉 卵胞  
黄体形成ホルモン 下垂体前葉 黄体  
間細胞刺激ホルモン 下垂体前葉 精巣の間細胞  
甲状腺刺激ホルモン 下垂体前葉 甲状腺  
オキシトシン 下垂体後葉 子宮平滑筋/乳腺 子宮収縮/射乳促進
バソプレシン 下垂体後葉 腎臓集合管 水の再吸
甲状腺ホルモン - トリヨードサイロニン 甲状腺   代謝亢進
甲状腺ホルモン - サイロキシン 甲状腺   代謝亢進
カルシトニン 甲状腺   Ca2+濃度低下
副甲状腺ホルモン 甲状腺 /腎臓 破骨細胞活性化/腎細尿管Ca2+取り込み↑/腎ビタミンD活性化/血清Ca2+↑
心房性ナトリウム利尿ペプチド 心臓   Na利尿
脳ナトリウム利尿ペプチド 心臓   Na利尿
Cタイプナトリウム利尿ペプチド     Na利尿
エンドセリン 血管   血管収縮
アンジオテンシンII 血管   血管収縮
ガストリン 酸分泌
セレクチン 十二指腸    
インスリン様成長因子 肝臓    
アンジオテンシノジェン 肝臓   昇圧
コルチゾール 副腎皮質    
アルドステロン 副腎皮質    
デヒドロイソアンドロステロン 副腎皮質    
アドレナリン 副腎髄質   軽微な昇圧、血糖上昇
ノルアドレナリン 副腎髄質   昇圧(寄与は20%程度)、血糖上昇
インスリン 膵臓 - β細胞 全身 グルコース取り込み亢進
グルカゴン 膵臓 - α細胞 全身 糖新生
ソマトスタチン 膵臓 - δ細胞   ホルモン分泌抑制(インスリングルカゴンガストリン)
レニン 腎臓 - 傍糸球体細胞   昇圧(angiotensin Iを産生, 血管内皮アンジオテンシン転換酵素によりangiotensin IIに転換)
エリスロポエチン 腎臓 造血器官 赤血球産生刺激
エストロゲン 卵巣    
プロゲステロン 卵巣    
インヒビン 卵巣    
テストステロン 精巣    
インヒビン 精巣    
レプチン 脂肪    
アディポネクチン 脂肪    



エストロゲン」

  [★]

estrogen ES, estrogens, E2?
ethinyl estradiolエストロゲン補充療法月経周期

分類

性状

  • ステロイド

産生組織

  • 卵巣の顆粒膜細胞
  • 月経周期の1-14日の間に卵胞が発育していくが、この間FSHは月経周期の初期にピークをつけたあとLHの増加と裏腹に減少していく。そして顆粒膜細胞からはエストロゲン(エストラジオール17β)の放出が徐々に高まってくる。(NGY.27,月経周期)

標的組織

  • 乳腺、子宮(頚管、内膜、平滑筋)、膣粘膜

受容体

作用

G9M.9 参考2
  • 卵胞の発育期:エストロゲンはLH, FSHの分泌にたいしnegative feedback作用を及ぼす
  • 排卵期の高濃度で急増加する時期:positive feedback作用を及ぼす
  • 生殖器以外に対する作用
  • 肝臓   :LDL受容体増加
  • 血管・血液:血管拡張作用、凝固能亢進(経口避妊薬による血栓症につながる)、血管保護作用(LDLコレステロール低下、HDLコレステロール増加)
  • 骨    :骨量の維持、コラーゲンの合成促進
  • (1)副甲状腺ホルモンの骨に対する感受性を抑制  (カルシトニンと協同作用)
  • (2)腎近位尿細管での活性化ビタミンDの合成促進  (ビタミンDと協同作用)
  • (3)腸管からのカルシウム吸収の促進  (ビタミンDと協同作用)
  • (4)破骨細胞、骨芽細胞に直接作用し、骨吸収を抑制  (詳しくは参考2)
  • 皮膚   :皮脂腺の分泌抑制、コラーゲンの合成促進
  • その他

G9M.8

  エストロゲン プロゲステロン
乳房 思春期 乳管の発育
非妊娠時 乳腺の発育
妊娠時 乳管上皮の増殖 乳腺腺房の増殖
乳汁分泌抑制 乳汁分泌抑制
子宮 非妊娠時 子宮内膜の増殖・肥厚 子宮内膜の分泌期様変化
頚管粘液 頚管粘液
 分泌亢進  分泌低下
 粘稠度低下  粘稠度上昇
 牽糸性上昇  牽糸性低下
妊娠時 子宮筋の発育・増大 子宮内膜の脱落膜様変化
頚管熟化 子宮筋の収縮抑制
  子宮筋層内の毛細血管の増加
卵巣 排卵抑制
膣粘膜の角化・肥厚 膣粘膜の菲薄化
その他 LDLコレステロールの低下 基礎体温の上昇
基礎体温の低下  
骨量維持  

分泌の調整

  • ネガティブフィードバック:エストロゲンは間脳下垂体系(視床下部・下垂体)に対して抑制的に作用。
  • ポジティブフィードバック:エストロゲンがあるレベル以上となると、ポジティブフィードバックにより間脳下垂体系(視床下部・下垂体)に対して促進的に作用する。エストロゲンのピークはLHサージの1-2日前?である。

「二細胞説 two-cell theory」

  • LH刺激により莢膜細胞は主にアンドロゲンを合成し、このアンドロゲンは一部卵巣静脈に流出するが、残りは基底膜を通り卵胞内に流入する。グラーフ卵胞内の顆粒膜細胞は高い芳香化活性を持ち、莢膜細胞由来のアンドロゲンからエストロゲンを合成する。このため卵胞には多量のエストロゲンが含まれる。この芳香化酵素の活性はFSHにより刺激される。卵胞には血中の1000倍ものエストロゲンが含まれ、このエストロゲンは局所的に作用して卵胞の発育を促進する。(NGY.27)

生合成

臨床関連

  • 女性新生児の性器出血:生後4-8日から性器出血が一週間持続。胎生期中に移行した胎盤ホルモン(エストロゲンの減少)の消失による。
  • 老人性膣炎:エストロゲンの消失により膣上皮が萎縮し、粘膜下出血を来す。

性周期・月経との関連

  • 卵胞期:漸増。排卵期に先立ってピーク
  • 排卵期以降漸減
  • 黄体期:漸減後、再び増加して高値で経過。プロゲステロンと並行して月経期に向かって漸減   ←  月経一週間前あたりがピーク。

LAB.724

  エストロゲン プロゲステロン
エストロン エストラジオール エストリオール  
(pg/ml) (pg/ml) (pg/ml) (ng/ml)
女性 卵胞期 10~60 10~150 0~20 0.5~1.5
排卵期 25~100 50~380 5~40 1.5~6.8
黄体期 25~80 30~300 5~40 5.0~28.0
更年期 20~80 10~50 0~20 0.3~0.4
男性 30~60 10~60 0~15 0.2~0.4

添付文書

  • プレマリン錠0.625mg
[display]http://www.info.pmda.go.jp/go/pack/2479004F1033_3_01/2479004F1033_3_01?view=body

参考

  • 1. [charged] Molecular biology and physiology of estrogen action - uptodate [1]
  • 2. 〔閉経シリーズ〕 閉経と骨代謝の変化および管理 - 日産婦誌52巻10号
http://www.jsog.or.jp/PDF/52/5210-355.pdf






副腎皮質ホルモン」

  [★]

adrenocortical hormone
副腎皮質ステロイド adrenocorticoids
副腎皮質刺激ホルモン放出ホルモン副腎皮質刺激ホルモン
ステロイド
副腎副腎皮質ステロイドコルチコステロイドステロイドホルモンコルチコイド副腎皮質ホルモン剤

種類(主要なもののみ)

球状層から分泌される。アルドステロン
索状層から分泌される。コルチゾール
網状層から分泌される。アンドロステンジオン
コレステロール
cholesterol
       
 ↓CYP11A1        
プレグネノロン
pregnenolone
--→
CYP17
17α-hydroxylase
17α-ヒドロキシプレグネノロン
17α-hydroxypregnenolone
--→
CYP17
17α-hydroxylase
デヒドロエピアンドロステロン
dehydroepiandrosterone
DHEA
 ↓3β-HSD 3β-hydroxysteroid dehydrogenase    ↓3β-HSD    ↓3β-HSD
プロゲステロン
progesterone
--→
CYP17
17α-hydroxylase
17α-ヒドロキシプロゲステロン
17α-hydroxyprogesterone
--→
CYP17
17α-hydroxylase
アンドロステンジオン
androstenedione
Δ4androstene-3,17-dion
 ↓CYP21 21-hydroxylase    ↓CYP21 21-hydroxylase    
デオキシコルチコステロン
deoxycorticosterone
  11-デオキシコルチゾール
11-deoxycortisol
   
 ↓CYP11B2 11β-hydroxylase    ↓CYP11B1 11β-hydroxylase    
コルチコステロン
corticosterone
  コルチゾール
cortisol
   
 ↓CYP11B2 18-hydroxylase        
18-ヒドロキシコルチコステロン
18-hydroxycorticosterone
       
 ↓CYP11B2 18-hydroxydehydrogenase        
アルドステロン
aldosterone
       
         
球状増
zona glomerulosa
  索状層
zona fasciculata
  網状層
zona reticularis

臨床関連

21-hydroxylaseが正常に機能しないことにより生じる (L.320)

薬理学

副腎皮質から分泌されるホルモン (SP.895)

名称 血漿濃度
(ng/ml)
1日分泌量
(mg/day)
糖質コルチコイド コルチゾール 40~180 15~20
コルチコステロン 2~6 2~5
鉱質コルチコイド アルドステロン 0.05~0.20 0.05~0.15
11-DOC 0.05~0.30 0.10~0.20
副腎アンドロジェン DHEA 2~8 7~15
DHEA-S 1~4  
アンドロステンジオン 1~2 2~3



無月経」

  [★]

amenorrhea
月経 menorrhea、月経異常


発症時期による分類

原因による分類

  原発性無月経 続発性無月経
視床下部性無月経 カルマン症候群 視床下部の機能障害
フレーリッヒ症候群 神経性食思不振症
ローレンス・ムーン・ビードル症候群 体重減少性無月経
プラダー・ウィリー症候群 高プロラクチン血症
  Chiari-Frommel症候群
  Argonz-del Castillo症候群
下垂体性無月経 先天性ゴナドトロピン欠損症 Sheehan症候群
empty sella症候群 下垂体腺腫
  Forbes-Albright症候群
  Simmonds病
卵巣性無月経 性腺形成不全 早発卵巣機能不全
ターナー症候群 多嚢胞性卵巣症候群
  卵巣摘出
  卵巣の放射線障害
子宮性無月経 ロキタンスキー・キュスター・ハウザー症候群 アッシャーマン症候群
子宮奇形 子宮内膜炎
処女膜閉鎖 子宮摘出術後
膣性無月経 処女膜閉鎖症  
膣閉鎖症  
その他 半陰陽(先天性副腎過形成アンドロゲン不応症) Cushing症候群
  Addison病
  Basedow病
  甲状腺機能低下症
  糖尿病
生理的   妊娠、産褥、授乳、閉経

Kupperman方式による分類

検査

無月経と基礎体温


シーハン症候群」

  [★]

Sheehan syndrome, Sheehan's syndrome
分娩後下垂体機能低下症 postpartum hypopituitarism
下垂体梗塞 pituitary necrosis
下垂体機能低下症ホルモン


概念

  • 分娩時の大出血またはショックにより、下垂体血管に攣縮および二次的血栓が生じて下垂体の梗塞、壊死が起こり、これにより下垂体前葉機能低下症を呈した病態。

症状

  • (軽症)乳汁分泌不全、腋毛・恥毛の脱落、無月経 (NGY.157)
  • (重症例)甲状腺・副腎機能の障害による無気力・易疲労感 (NGY.157)
  • 低血糖(GH低値による)
G9M.34
  • 第2度無月経、性器・乳腺萎縮、やせ、乳汁分泌低下、恥毛・腋毛の脱落、無力感、低血糖症状
ACTH易疲労感、低血糖、低ナトリウム血症、低血圧、恥毛・腋毛の脱落
PRL乳汁分泌低下
TSH耐寒性の低下、不活発、便秘、皮膚の乾燥
GH筋力低下、体脂肪増加
FSHLHエストロゲン第2度無月経、性欲低下、乳房・内外性器の萎縮、骨粗鬆症
プロゲステロン基礎体温:低温1相

検査

MRI

G9M.34

治療

  • 副腎皮質ホルモン、甲状腺ホルモンの補充療法:ヒドロコルチゾン、サイロキシン(T4)
  • 無月経・更年期症状:Kaufmann療法
  • 挙児希望:ゴナドトロピン療法による排卵誘発

鑑別疾患

症例

  • 35歳女性。無月経を主訴に来院した。1回経産婦で、分娩時弛緩出血のためショックとなり緊急輸血を施行した。妊娠前の月経周期は28日型の整手有り、分娩後5年が経過したが月経の発来はなかった。軽度のるいそうを認める。
  • 48歳女性。易疲労感の増悪を訴え来院。30歳の時、第2子分娩後、大量出血し、その後月経が消失していた。数年前より、易疲労感、耐寒性の低下を自覚し、近医を受診。甲状腺機能低下症と診断され、甲状腺ホルモン薬が処方され、服用していたが改善せず、むしろ増悪傾向にあった。


17α-ヒドロキシプロゲステロン誘導体」

  [★]

17α-hydroxyprogesterone derivative
ヒドロキシプロゲステロン誘導体


20α-ヒドロキシプロゲステロン」

  [★]

20α-hydroxyprogesterone
20α-ヒドロオキシプロジェステロン


エストロゲン・プロゲステロン負荷試験」

  [★]

estrogen-progesterone challenge test EP test



エストロゲン/プロゲステロン比」

  [★]

エストロゲン プロゲステロン


プロ」

  [★]

pro




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