コリンエステラーゼ阻害薬

出典: meddic

cholinesterase inhibitor cholinesterase inhibitors
抗コリンエステラーゼ薬 anticholinesterase
アセチルコリンアセチルコリン受容体副交感神経


コリンエステラーゼ阻害薬=

アルツハイマー病の治療薬

作用機序

  • 図:GOO.203

活性部位に結合

エドロフォニウムは四級アミンなので腎臓より速やかに排泄され、持続時間が短い。

酵素ををカルバモイル化

酵素をリン酸化

  • 有機リン化合物系

薬理作用

動態

適応

臨床応用

種類 疾患への適応
ムスカリン作動薬 緑内障、手術後の腸管麻痺、尿閉
コリンエステラーゼ阻害薬 緑内障、手術後の腸管麻痺、尿閉重症筋無力症の診断・治療、アルツハイマー病
ムスカリン受容体遮断薬 鎮痙薬(消化管、胆管、尿路など)、胃・十二指腸潰瘍、散瞳薬、パーキンソン病、麻酔前投与

注意

禁忌

副作用

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出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2015/07/17 08:48:43」(JST)

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和文文献

  • 前頭葉機能とBPSDに対するメマンチン著効例に関する報告 (特集 新しいアルツハイマー型認知症治療薬の使用経験) -- (メマンチンの使用経験)
  • 橋本 学
  • 老年精神医学雑誌 23(9), 1090-1095, 2012-09-00
  • NAID 40019439132
  • メマンチンはコリンエステラーゼ阻害薬と併用したほうが望ましいか (特集 新しいアルツハイマー型認知症治療薬の使用経験) -- (メマンチンの使用経験)
  • 甘利 雅邦
  • 老年精神医学雑誌 23(9), 1087-1089, 2012-09-00
  • NAID 40019439111
  • ガランタミンのニコチン性allosteric potentiating ligand(APL)作用を介した症状改善の経験 (特集 新しいアルツハイマー型認知症治療薬の使用経験) -- (ガラタミンの使用経験)
  • 丸木 雄一
  • 老年精神医学雑誌 23(9), 1060-1062, 2012-09-00
  • NAID 40019439021
  • ドネペジルを中止・休薬する際の注意点 (特集 新しいアルツハイマー型認知症治療薬の使用経験) -- (ドネペジルの使用経験)
  • 福井 俊哉
  • 老年精神医学雑誌 23(9), 1042-1044, 2012-09-00
  • NAID 40019438977

関連リンク

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』. 移動: 案内, 検索. コリンエステラーゼ阻害剤(コリンエステラーゼそがいざい, anticholinesterases)とは コリンエステラーゼの活性を阻害し神経末端のアセチルコリンの濃度を上昇させることで 副交感神経を ...
コリンエステラーゼ阻害剤. コリンエステラーゼ阻害剤(コリンエステラーゼそがいざい, anticholinesterases)とはコリンエステラーゼの活性を阻害し神経末端の アセチルコリンの濃度を上昇させることで副交感神経を興奮させる薬剤の一種である。

関連画像

コリンエステラーゼ阻害薬 NMDA受容体拮抗薬サリンとアセチルコリンhttp://cdn-ak.f.st-hatena.com/images


★リンクテーブル★
先読みアセチルコリン受容体」「アセチルコリン」「副交感神経」「anticholinesterase
国試過去問097D044」「100C012」「096H049
リンク元ムスカリン受容体」「プラリドキシム」「フィゾスチグミン」「エドロホニウム」「ドネペジル
拡張検索アセチルコリンエステラーゼ阻害薬
関連記事コリンエステラーゼ」「リン」「エス」「コリン」「

アセチルコリン受容体」

  [★]

acetylcholine receptor, AChR
コリン作動性受容体 (SPC.134)、Ach受容体アセチルコリン作動性受容体
アドレナリン受容体アセチルコリン

アセチルコリン受容体 (SP.412)

アセチルコリン受容体 作動薬 遮断薬 存在部位 作用
ニコチン性受容体 イオンチャネル型受容体 NN ジメチルフェニルピペラジニウム トリメタファン 自律神経節 節後細胞脱分極(fast EPSP発生)
ニコチン ヘキサメソニウム 副腎髄質 カテコールアミン分泌促進
ムスカリン性受容体 Gタンパク共役型受容体 M1 オキソトレモリン ピレンゼピン 自律神経節 節後細胞脱分極(slow EPSP発生)
ムスカリン アトロピン
M2 ムスカリン トリピトラミン 心臓 心拍数,伝導速度,心房収縮力低下
アトロピン
M3 ムスカリン ダリフェナシン 平滑筋 収縮
アトロピン 分泌腺 分泌促進



アセチルコリン」

  [★]

acetylcholine (K), ACh
塩化アセチルコリンアセチルコリン塩化物 acetylcholine chloride
オビソートノイコリンエー
アセチルコリン受容体アセチルコリンエステラーゼ、muscannic acetylcholine

作用機序

構造式

  • 構造式:(CH3)3N+-CH2-CH2-OCO-CH3

代謝

薬理作用

心臓 (SPC.154)

  • 収縮力抑制
  • 心拍数減少
  • 伝導速度現象
洞房結節のK+に対する透過性を高め、静止電位を低下させるため

血管

血圧

平滑筋

分泌腺

骨格筋

交換神経終末

副交感神経」

  [★]

parasympathetic nerve (B)
pars parasympathica
自律神経系副交感神経系 parasympathetic nervous system



  • CN III, CN VII, CN IX, CN X
  • S2-S4

分布


Henry Gray (1825-1861). Anatomy of the Human Body. 1918.



anticholinesterase」

  [★]

WordNet   license wordnet

「a medicine that inhibits cholinesterase by combining with it and so has a cholinergic effect」

097D044」

  [★]

  • 76歳の男性。発熱と食欲不振とを主訴に搬入された。60歳ころから手足のふるえ、歩きにくさ、大きな声が出ない及び動作が遅くなるなどの症状が出現し、徐々に進行してきたため外出するのがおっくうになった。歩行障害は当初、薬物治療によって軽快していたが、近年薬効は乏しくなった。体温39.8℃。脈拍120/分、整。胸部にcoarse crackles(水泡音)を徳取した。意識は清明であったが、頚部と四肢との筋固縮、四肢の安静時振戦および無動を認め、歩行はできなかった。誤嚥性肺炎と敗血症とのために第12病日に死亡した。剖検時の脳組織H-E染色標本を以下に示す。
  • この患者の基礎疾患に用いられる薬物はどれか。
  • a. (1)(2)
  • b. (1)(5)
  • c. (2)(3)
  • d. (3)(4)
  • e. (4)(5)


[正答]
※国試ナビ4※ 097D043]←[国試_097]→[097D045

100C012」

  [★]

  • 次の文を読み、10~12の問いに答えよ。
  • 59歳の女性。言動の変化を心配した夫に付き添われ来院した。
  • 現病歴 : 夫は「妻は元来料理が得意であったが、最近献立が毎日同じで味付けもまずくなった。しかも料理を焦がすことが多い」と訴える。市場に買い物に出て迷子になり、隣人に連れられ帰宅したこともあった。
  • 既往歴 : 特記すべきことはない。
  • 生活歴 : 25歳で現在の夫と結婚。専業主婦で一男二女をもうけた。元来明るく家事育児も問題なくこなした。
  • 現症 : 意識は清明。身だしなみは整っている。本人はニコニコ笑って「ちよっと体の調子が悪いんです」と答える。
  • 治療薬として適切なのはどれか。
[正答]


※国試ナビ4※ 100C011]←[国試_100]→[100C013

096H049」

  [★]

  • a. (1)(2)(3)
  • b. (1)(2)(5)
  • c. (1)(4)(5)
  • d. (2)(3)(4)
  • e. (3)(4)(5)
[正答]


※国試ナビ4※ 096H048]←[国試_096]→[096H050

ムスカリン受容体」

  [★]

muscarinic receptor
ムスカリン性受容体ムスカリン性アセチルコリン受容体 muscarinic cholinergic receptors mAChR
アセチルコリン受容体ニコチン受容体ムスカリン受容体拮抗薬受容体
  • アセチルコリン受容体のサブタイプ
  • 7回膜貫通型のGタンパク質共役型受容体 →ニコチン受容体はイオンチャネル型
β-アドレナリン受容体などと類似の構造と機能を有する (SPC.66)
  • M1受容体は自律神経節の節後ニューロンでslow EPSPの発生に関与 (⇔NNfast EPSPの発生に関与) (SP.412)
  • M2受容体は心臓に抑制的
  • M3受容体は平滑筋収縮、分泌線分泌促進

ムスカリン受容体 (SP.412)

アセチルコリン受容体 作動薬 遮断薬 存在部位 作用
ムスカリン性受容体 M1 オキソトレモリン ピレンゼピン 自律神経節 節後細胞脱分極

slow EPSP発生)

ムスカリン アトロピン
M2 ムスカリン トリピトラミン 心臓 心拍数,伝導速度,心房収縮力低下
アトロピン
M3 ムスカリン ダリフェナシン 平滑筋 収縮
アトロピン 分泌腺 分泌促進

ムスカリン性受容体 (出典?)

ムスカリン性受容体 局在 反応 シグナル伝達系
M1 自律神経節 脱分極 Gq→PLC→IP3/DAG
中枢神経  
M2 心臓 洞房結節 脱分極の抑制、過分極 Gi→K+チャネル開
心房 収縮力↓ Gi→cAMP↓→電位依存性L型Caチャネル閉
房室結節 伝導速度↓  
心室 収縮力↓  
M3 平滑筋 収縮 Gq→PLC→IP3/DAG
血管内皮細胞 拡張 NO産生
外分泌腺 分泌促進 Gq→PLC→IP3/DAG

ムスカリン受容体作動薬・拮抗薬の臨床応用

種類 疾患への適応
ムスカリン作動薬 緑内障、手術後の腸管麻痺、尿閉
コリンエステラーゼ阻害薬 緑内障、手術後の腸管麻痺、尿閉重症筋無力症の診断・治療、アルツハイマー病
ムスカリン受容体拮抗薬 鎮痙薬(消化管、胆管、尿路など)、胃・十二指腸潰瘍、散瞳薬、パーキンソン病、麻酔前投与




プラリドキシム」

  [★]

pralidoxime
パム静注, Protopam
プラリドキシムヨウ化メチル2-pyridine aldoxime methiodide 2-PAM PAMヨウ化プラリドキシム pralidoxime iodide
有機リン剤中毒コリンエステラーゼ阻害薬


概念

  • 有機リン化合物中毒治療
  • コリンエステラーゼを再活性化させる。

薬効薬理

パム静注500mg
  • コリンエステラーゼ(ChE)賦活作用
  • (1) マウスにパラチオン他7種類の有機リン剤を投与した実験において、各臓器のChE活性を回復させることが認められている。1)
  • (2) マウスにパラチオン他8種類の有機リン剤を投与した実験において、LD50値が上昇することが認められている。2)
  • (3) ウサギにパラチオン他8種類の有機リン剤を投与した実験において、血液中のChE活性を回復させることが認められている。2)
  • (4) ヒト血液を用いたin vitroの実験において、スミチオン他9種類の有機リン剤によって阻害されたChE活性を回復させることが認められている。3)

添付文書

  • パム静注500mg
[display]http://www.info.pmda.go.jp/go/pack/3929401A1035_3_04/3929401A1035_3_04?view=body



フィゾスチグミン」

  [★]

physostigmine
エゼリン eserine
サリチル酸フィゾスチグミン physostigmine salicylateサリチル酸エゼリン eserine salicylate
Antilirium
コリンエステラーゼネオスチグミン
  • コリンエステラーゼ阻害薬
  • 三級アミン
  • 血液脳関門を通過する (⇔ネオスチグミン)
→中毒量で中枢神経作用を呈する。
不安、不眠、振戦、けいれん、呼吸・循環の抑制

薬理作用

瞳孔括約筋の収縮:縮瞳眼内圧低下
毛様体筋の収縮:調節けいれん(毛様体突起水晶体に接近→小帯線維弛緩→水晶体肥厚→巨視症)


エドロホニウム」

  [★]

edrophonium
塩化エドロホニウム edrophonium chloride
エドロフォニウム
アンチレクスEnlon, Reverso, Tensilon テンシロン
抗コリンエステラーゼ薬 コリンエステラーゼ阻害薬コリンエステラーゼネオスチグミン
[show details]

薬理作用

  • 可逆的コリンエステラーゼ阻害薬
  • (1)抗コリンエステラーゼ作用、(2)ニコチン性受容体に対するアセチルコリン様の直接刺激作用
  • 骨格筋の線維束性攣縮を示す




ドネペジル」

  [★]

donepezil
塩酸ドネペジル
アリセプト Aricept
アルツハイマー病その他の中枢神経系用薬


  • 抗認知症薬
  • コリンエステラーゼ阻害薬。可逆的
  • 血液脳関門を抜けて脳内でのアセチルコリン濃度を上昇させ、症状を和らげる
脳への移行が多い
末梢性副作用が服無い。(ドネペシルは偽性コリンエステラーゼの阻害が少ない)
肝毒性が少ない


心臓刺激
伝導障害、既往歴
末梢のアセチルコリンエステラーゼの阻害作用による副作用


アセチルコリンエステラーゼ阻害薬」

  [★]

acetylcholinesterase inhibitor
抗コリンエステラーゼ薬コリンエステラーゼ阻害剤アセチルコリンエステラーゼ阻害剤


コリンエステラーゼ」

  [★]

cholinesterase, ChE


概念

  • コリンエステラーゼはコリンエステルをコリンと有機酸に加水分解する酵素(LAB.601)
  • 血清中のコリンエステラーゼは、アセチルコリン、ブチルコリン、ベンゾイルコリンなどのコリンエステルや、α-ナフチル酢酸などの非コリン性エステルも加水分解する(LAB.601)

阻害薬

可逆的阻害薬 カルバミン酸誘導体

不可逆的阻害薬 有機リン製剤

  • 有機リン系農薬
  • パラチオン、マラソン、スミチオン、サリン

不可逆的阻害薬により不活性化されたChEの賦活化

コリンエステラーゼの比較 (SPC.157)

  主な存在部位 主な機能 基質特異性
アセチルコリン カルバコール アセチル-β-メチルコリン ブチリルコリン
アセチルコリンエステラーゼ AchE 脳、コリン作動性シナプス AChをコリンと酢酸に分解 + - + -
偽コリンエステラーゼ pseudo-ChE (=BuChE) 血清、肝臓 健康診断の指標

低値:肝硬変肝炎・有機リン系農薬中毒

+ - - +


リン」

  [★]

phosphorus P
serum phosphorus level

分子量

  • 30.973762 u (wikipedia)

基準値

血清中のリンおよびリン化合物(リン酸イオンなどとして存在)を無機リン(P)として定量した値。
  • (serum)phosphorus, inorganic 2.5–4.3 mg/dL(HIM.Appendix)
  • 2.5-4.5 mg/dL (QB)

尿細管での分泌・再吸収

近位尿細管 70%
遠位尿細管 20%
排泄:10%

尿細管における再吸収の調節要素

臨床関連

参考

  • 1. wikiepdia
[display]http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AA%E3%83%B3





エス」

  [★]

id
Es
イド
リビドー


  • フリードリヒ・ニーチェが使用し、ゲオルグ・グロデック(Georg・Groddeck)の『エスとの対話』("Gesellschaft")などで使われた用語で、彼と交流があったジークムント・フロイトが採用した精神分析学用語ともなった。(なお、1953年にジェイムズ・ストレイチーによるフロイト翻訳全集の英訳の際、エスはイド(ラテン語)と訳されアメリカ系の精神分析学で流布された。)自我参照。(wikipedia jaより)

参考


コリン」

  [★]

choline
塩化コリン
アセチルコリン


choline + acetylCoA → acetylcholine + CoA


薬」

  [★]

drug, agent
薬物
作用薬ドラッグ媒介物病原体麻薬薬剤薬物代理人薬品





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