5網に分類される。 魚類、両生類、爬虫類、鳥類、哺乳類
出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2015/12/05 05:51:26」(JST)
脊椎動物亜門 | |||||||||
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生息年代: カンブリア紀-現在, 525–0 Ma
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脊椎動物(せきついどうぶつ、Vertebrata)は、動物の分類のひとつ。現在主流の説では脊索動物門に属するとされ、脊索と置き換わった脊椎をもつ。魚類、両生類、爬虫類、鳥類、哺乳類の5類からなり、無脊椎動物に比べて(脊椎動物である)人間にとって類縁関係が近く、なじみの深い生物によって構成されているグループである。
脊椎動物を、脊椎動物門として取り扱う分類と、より広い範囲の動物を含む脊索動物門の一部である脊椎動物亜門として取り扱う分類があるが、近年は後者が多数派になってきている。
動物全体を、脊椎動物とそれ以外のすべてを含む無脊椎動物との2つに分ける分類もあるが、これはヒトを含む脊椎動物を重要視してそれを中心に考えるときの便宜的な分類法である。脊椎動物の種数は動物界全体の5パーセントにも満たない。(動物の分類を参照)
ヌタウナギ綱は、伝統的な分類では脊椎動物の無顎類(無顎上綱)に含まれるとされてきたが、この仲間は脊椎を持たない。そこでこれを脊椎動物から外し、かわりに従来の脊椎動物と同じ範囲を含むグループとして有頭動物を導入するという分類が提唱されている。 一方、ヌタウナギの胚発生において、ヒトを含めた顎口類等と同じく脊椎動物に特徴的な「神経堤細胞」を確認したとの研究結果が出ている。[1]
脊椎動物亜門に含まれる綱は、下記のとおりである。
なお、棘魚綱、肉鰭綱、条鰭綱の上位分類として硬骨魚綱 Osteichthyes を設ける分類もある。この場合、3綱は亜綱として扱われる。上に示した分類体系は、現在主流となっている Nelson (2006) の分類に従っている。詳細は魚類の項を参照。
有頭動物を導入する分類では以下のようになる。
また下記の分類法は、脊椎動物を門として扱っている別の分類法のひとつである。
ウィキスピーシーズに脊椎動物亜門に関する情報があります。 |
ウィキメディア・コモンズには、脊椎動物に関連するカテゴリがあります。 |
上の綱リストは、下のグループほど後になって地球上に現れたものの順に配列されている。逆に、上のものほど原始的な脊椎動物の特徴をより多く残しており、最初に現れた脊椎動物は、現在の無顎類のような動物であったのではないかと推定されている。
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リンク元 | 「肢帯」「Vertebrata」「vertebrate」「craniate」 |
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肢帯 (limb girdle) とは、脊椎動物の体幹中にあり四肢の基部となる骨格組織である。肩帯と腰帯の2つがある。
前肢の基部となる肢帯を肩帯、後肢の基部となる肢帯を腰帯と呼ぶ。前肢と後肢は魚類の対鰭(胸鰭・腹鰭)に由来しており古くは7対の対鰭をもつ魚類も存在したが、肩帯・腰帯以外の肢帯を持つ脊椎動物は未だ知られていない。四肢本体(自由肢)とは本来別の物であるが、文脈上自由肢も含めて言及されていることがある。
その主な機能は以下の2点である。
前肢の基部となる。構成骨は肩甲骨・前烏口骨・烏口骨・鎖骨・上鎖骨・間鎖骨などである。腰帯に比べて構成骨も多く、歴史も古い。詳しくは肩帯を参照のこと。
後肢の基部となる。構成骨は腸骨・恥骨・坐骨が基本となる。この三種の構成骨は腰帯形成以来ほとんど変化がない。詳しくは腰帯を参照のこと。
自由肢においては上腕骨と大腿骨、橈骨と脛骨、尺骨と腓骨のように前肢と後肢それぞれの構成骨格がかなりの確証を持って対応されられていることから、肢帯における構成骨格も肩帯と腰帯で対応させられることがある。
例えば、背側にある構成要素(腰帯では腸骨)・腹側で関節窩の前方にある構成要素(同じく恥骨)・腹側で関節窩の後方にある構成要素(同じく坐骨)に肩帯を対応させ、【腸骨/恥骨/坐骨】と【肩甲骨/前烏口骨/烏口骨】、または【肩甲骨/鎖骨/前烏口骨】が対応するとされる。
しかし、腰帯の構成骨がその進化を通じてほぼ三種だけであること・腰帯の構成骨は全て内骨格性骨格であることに対し、肩帯の構成骨は進化の中で現れたり消えたり多種にわたる上に内骨格性骨格だけでなく皮骨性骨格も含むことから、どれがどれに対応するかは人によって意見が異なり、真に対応が見られるのかについても疑問が持たれている。例に挙げた対応では、前者は烏口骨は肩帯進化の中でかなり後半になってから現れた構成骨であること、後者は恥骨は内骨格性骨格であるのに鎖骨は皮骨性骨格であること、などの問題がある。最近ではあまり肢帯の構成骨における前後の対応や相同性については言及されないことが多い。
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