- 70歳の男性。全身倦怠感と食思不振とを主訴に来院した。6か月前から肺癌のため抗癌化学療法を受けている。意識は清明。身体所見に異常はない。尿所見:浸透圧600mOsm/l(基準50~1,300)、蛋白(-)、糖(-)。血清生化学所見:尿素窒素10mg/dl、クレアチニン0.6mg/dl、尿酸1.1mg/dl、Na120mEq/l、K4.0mEq/l、Cl87mEq/l、浸透圧249mOsm/l(基準275~288)。この患者で行うのはどれか。
- a. 水制限
- b. 食塩負荷
- c. 生理食塩水の投与
- d. 5%ブドウ糖液の投与
- e. サイアザイド系利尿薬の投与
[正答]
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★リンクテーブル★
[★]
- 35歳の男性。2週前から続く血尿と血痰とを主訴に来院した。意識は清明。身長171cm、体重63kg。体温37.2℃。脈拍80/分、整。血圧172/104mmHg。眼瞼と両側下腿とに浮腫を認める。肺野にcoarse cracklesを聴取する。尿所見:肉眼的血尿、蛋白2+、糖(-)。血液所見:赤血球350万、Hb10.2g/dl、Ht30%、白血球8,200、血小板16万。血清生化学所見:総蛋白6.4g/dl、アルブミン4.5g/dl、尿素窒素52mg/dl、クレアチニン4.7mg/dl、尿酸7.5mg/dl、胸部エックス線写真で両側上中肺野に斑状陰影を認める。全身状態が悪く、腎生検が施行できない。正常ヒト糸球体組織に患者血清と標識抗ヒトIgG抗体とを反応させた蛍光写真を以下に示す。病態として考えられるのはどれか。
- a. 感染病原体が糸球体に沈着した。
- b. 血清中の免疫複合体が糸球体に沈着した。
- c. 破壊された肺の成分が糸球体に沈着した。
- d. 血清中の抗体が糸球体構成成分に結合した。
- e. 糸球体に沈着した流血抗原に血清中の抗体が結合した。
[正答]
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[★]
- 41歳の男性。3週前に生体腎移植を受けた。術後経過は順調であったが2日前から軽度の発熱と移植腎部の疼痛とが出現し、尿量が減少した。意識は清明。体温37.4℃。血圧150/90mmHg。24時間尿量800ml。血清生化学所見:尿素窒素30mg/dl、クレアチニン2.1mg/dl、Na134mEq/l、K5.0mEq/l、Cl97mEq/l、胸部エックス線写真に異常を認めない。腹部超音波ドプラ検査で移植腎の腫大と腎血流の減少とを認める。腎盂腎杯の拡張像は認めない。考えられるのはどれか。
[正答]
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