- 28歳の男性。長期海外出張から帰国した後に全身倦怠感が出現したため、産業医の勧めで来院した。検査を行ったが異常はなく、心身症と診断した。患者はその後無断欠勤を続けており、会社から診断書を発行して欲しいとの連絡を電話で受けた。
- a. 本人の同意を得て欲しいと伝える。
- b. 家族の同意を得て欲しいと伝える。
- c. 診断書を作成し本人に郵送する。
- d. 診断書を作成し産業医に郵送する。
- e. 診断書を作成し会社に郵送する。
[正答]
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★リンクテーブル★
[★]
- 85歳の女性。「夕方になると右鼠径部から大陰唇にかけて腫れて痛い」という訴えで来院した。医師と患者との面接内容を以下に示す。
- 医師①「いつから、どんな症状があるのか、ゆっくり話してみてください」
- 患者「2年前からこのあたりが痛むのです」(右鼠径部を指差す)
- 医師「そうですか」
- 患者「それに股のあたりが夕方になると腫れてきます」
- 医師②「それはご心配ですね」
- 患者「心配で夜も眠れなくなってしまいましたj
- 医師「2年間どうしていらっしゃいましたか」
- 患者「整形外科にも外科にも産婦人科にも行きました」
- 医師③「どんなふうに言われましたか」
- 患者「なんともないと言われました。CTも撮りましたのに」
- 医師「夕方腫れてくるなら、ヘルニアって言われませんでしたか」
- 患者「いいえ」
- 医師④「‥‥・(沈黙)‥‥・」
- 患者「前はこんなふうじゃなかったんです」
- 医師「こんなふうじゃないというと?」
- 患者「主人はそれは大きな人でして。私は長い聞きちんと介護できましたから」
- 医師「それはいつころのことですか」
- 患者「8年前から2年前までです」
- 医師⑤「そうするとご主人が亡くなられてから、痛みが始まったのですか」
- a. ①は限定的で患者が話しにくい質問である。
- b. ②は唐突な応答になっている。
- c. ③は診断することを回避しようとしている。
- d. ④は話の促進に役立っている。
- e. ⑤は患者の心の傷を逆なでしている。
[正答]
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[★]
- 28歳の男性。歩行障害を主訴に来院した。兄も歩行障害があり、脊髄小脳変性症と診断されている。自分の症状がよく似ており、その病気ではないかと心配している。診察で、小脳性運動失調が認められ、遺伝性小脳変性症と診断された。
- 医師の対応として適切なのはどれか。
- a. 遺伝子診断を受けるように強く勧める。
- b. 疾患について患者が理解するまでよく説明する。
- c. 職場の上司に診断名を知らせる。
- d. 看護師やソーシャルワーカーの支援を求めない。
- e. 同意を得ずに家系調査を行う。
[正答]
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