- 医師と糖尿病患者Aさんとの会話を以下に示す。
- 医師「Aさん、今日の検査の結果では、空腹時血糖は122mg/dlですがHbA1cは8.5%で、先月の8.3%に比べて良くありませんね」
- 患者「先生、どうも食事療法が上手くいきません。どうしたらよいでしょうか」
- 医師①「では、最近の食事の内容について、どうぞ、ご自由に詳しく話してください」
- 患者「いつも朝食は和食で、ご飯は軽く二膳と・・・(中略)・・・です。それから、時に間食もしています」
- 医師②「はい、それで(うなずく)」
- 患者「最近、勤務が三交替になり、仕事が終わると同僚と軽く食事をすることも多く、日によって薬を飲み忘れることがあります」
- 医師③「それで、Aさんとしてはご自分の病気をどのようにお考えですか。どうしてほしいと患っていますか」
- 患者「勤務形態が変わったので、食事の時間が不規則になっています。薬を飲み忘れないようにしたいのです」
- 医師④「そうですか、飲み忘れをできるだけなくし、糖尿病の改善に向けて力になりたいと思います」
- 患者「よろしくお願いします」
- 医師⑤「他にも何か言い忘れたご心配な点がありますか」
- 誤っているのはどれか。
- a. ①は開放型の質問である。
- b. ②は面接の促進に役立っている。
- c. ③は解釈モデルを聞いている。
- d. ④は患者支援の姿勢を示している。
- e. ⑤は評価的対応である。
[正答]
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★リンクテーブル★
[★]
- 85歳の女性。「夕方になると右鼠径部から大陰唇にかけて腫れて痛い」という訴えで来院した。医師と患者との面接内容を以下に示す。
- 医師①「いつから、どんな症状があるのか、ゆっくり話してみてください」
- 患者「2年前からこのあたりが痛むのです」(右鼠径部を指差す)
- 医師「そうですか」
- 患者「それに股のあたりが夕方になると腫れてきます」
- 医師②「それはご心配ですね」
- 患者「心配で夜も眠れなくなってしまいましたj
- 医師「2年間どうしていらっしゃいましたか」
- 患者「整形外科にも外科にも産婦人科にも行きました」
- 医師③「どんなふうに言われましたか」
- 患者「なんともないと言われました。CTも撮りましたのに」
- 医師「夕方腫れてくるなら、ヘルニアって言われませんでしたか」
- 患者「いいえ」
- 医師④「‥‥・(沈黙)‥‥・」
- 患者「前はこんなふうじゃなかったんです」
- 医師「こんなふうじゃないというと?」
- 患者「主人はそれは大きな人でして。私は長い聞きちんと介護できましたから」
- 医師「それはいつころのことですか」
- 患者「8年前から2年前までです」
- 医師⑤「そうするとご主人が亡くなられてから、痛みが始まったのですか」
- a. ①は限定的で患者が話しにくい質問である。
- b. ②は唐突な応答になっている。
- c. ③は診断することを回避しようとしている。
- d. ④は話の促進に役立っている。
- e. ⑤は患者の心の傷を逆なでしている。
[正答]
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[★]
- 26歳の女性。1週前からの全身倦怠感、発熱および咽頭痛を主訴に来院した。扁桃は発赤し、白苔が付着している。頭部にリンパ節腫脹を認める。胸部聴診では心音、呼吸音に異常を認めない。腹部は平坦、軟で、右肋骨弓下に肝を2cm触知し、肺濁音界の拡大を認める。
- 血液所見:赤血球386万、Hb11.5g/dl、Ht35%、白血球11,000(桿状核好中球10%、分葉核好中球30%、好酸球2%、好塩基球1%、リンパ球45%、異型リンパ球12%)、血小板13万。
- 血清生化学所見:総ビリルビン1.0mg/dl、AST186単位、ALT196単位、LDH670単位(基準176~353)。
- 予想される病原体はどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [099C005]←[国試_099]→[099C007]