- 71歳の男性。感冒症状のため近医を受診した際に赤沈の亢進を指摘され、精査のため来院した。3年前に大腸ポリープの内視鏡切除術を受けた。自覚症状はなく、全身状態も良好である。尿所見:蛋白(-)、糖(-)。血液所見:赤沈45mm/1時間、赤血球435万、Hb14.7g/dl、Ht43%、白血球7,100、血小板19万。血清生化学所見:総蛋白8.2g/dl、アルブミン4.3g/dl、IgG2,235mg/dl(基準960~1,960)、lgA356mg/dl(基準110~410)、IgM150mg/dl(基準65~350)、尿素窒素12mg/dl、クレアチニン1.0mg/dl、総ビリルビン0.9mg/dl、AST20単位、ALT18単位、LDH243単位(基準176~353)。CRP0.1mg/dl。血清免疫電気泳動写真を以下に示す。対応として適切なのはどれか。
[正答]
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★リンクテーブル★
[★]
- 74歳の男性。発熱、咳および易疲労感のため来院した。3か月前から疲れやすさを自覚していたが、4日前から38℃台の発熱と咳とが出現した。意識は清明。体温38.6℃。脈拍96/分、整。血圧138/82mmHg。眼瞼結膜は蒼白。右下肺野にcoarse cracklesを聴取する。
- 血液所見:赤血球210万、Hb7.2g/dl、Ht22%、網赤血球6‰、白血球3,000(桿状核好中球3%、分葉核好中球46%、好酸球2%、好塩基球3%、単球12%、リンパ球34%)、血小板8.2万。
- 血清生化学所見:総蛋白6.5g/dl、アルブミン4.0g/dl、尿素窒素22mg/dl、クレアチニン1.6mg/dl、尿酸8.3mg/d、総コレステロール126mg/dl、総ビリルビン0.8mg/dl、AST40単位、ALT35単位、LDH520単位(基準176~353)、Na140mEq/l、K4.2mEq/l、Fe260μg/dl、フェリチン340ng/ml(基準20~120)。CRP3.4mg/dl。
- 骨髄血塗沫鉄染色標本を以下に示す。この疾患について正しいのはどれか。
- (1) 白血球機能異常はない。
- (2) 無効造血がみられる。
- (3) 2相性赤血球がみられる。
- (4) 白血病に移行することはない。
- (5) Philadelphia染色体がみられる。
- a. (1)(2)
- b. (1)(5)
- c. (2)(3)
- d. (3)(4)
- e. (4)(5)
[正答]
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[★]
- 65歳の男性。感冒症状のため近医を受診したところ、蛋白尿を指摘され精査のため来院した。尿所見:蛋白3+、糖(-)、潜血2+、沈渣に赤血球10~20/1視野、白血球3~5/1視野。血液所見:赤血球400万、Hb13.0g/dl、Ht39%。血清生化学所見:空腹時血糖90mg/dl、総蛋白6.4g/dl、アルブミン4.0g/dl、尿素窒素32mg/dl、クレアチニン4.0mg/dl、尿酸8.0mg/dl、総コレステロール200mg/dl。腹部超音波検査で腎臓の萎縮を認めない。腎生検の光顕PAS染色標本を以下に示す。最も考えられるのはどれか。
[正答]
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