- 16歳の男子。運動中の息苦しさに不安をもって来院した。3kmのジョギング中とその後とに呼吸促迫と胸苦しさを感じており、マラソン中に急死した友人のニュースを聞いたので心配になった。
- 心臓と肺との診察所見に異常はなく、胸部エックス線写真と心電図とにも異常所見がないこと、呼吸促迫は運動による生理的な現象であることを説明した。その後「なぜ運動中に呼吸が速くなるのか。直後には1分間に38回もあったことがある。」と質問を受けた。この男子への適切な説明はどれか。
- a. 運動中の血圧の上昇を代償するため
- b. 運動中の喀痰の排泄を容易にするため
- c. 運動中の心拍出量の減少を代償するため
- d. 運動中の酸素消費量の増加に対応するため
- e. 運動中の二酸化炭素の産生量を減少させるため
[正答]
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★リンクテーブル★
[★]
- 15年前からRaynaud症状と関節痛とがあった。11か月前から労作時の息切れを自覚し、近くの病院で非ステロイド性抗炎症薬とプロスタグランジン系血管拡張薬とを処方されていた。
- 意識は清明。身長151cm、体重41kg。体温36.8℃。呼吸数24/分。脈拍76/分、整。血圧112/70mmHg。頚静脈の怒張を認めない。胸部にfine crackles(捻髪音)を聴取する。II音の肺動脈成分の亢進を認める。四肢に浮腫はない。
- 血液所見:赤血球430万、Hb13.6g、Ht40%、白血球8,800(好中球81%、単球4%、リンパ球15%)、血小板29万。
- 免疫学所見:抗核抗体1,280倍(基準20倍以下)、抗DNA抗体48倍陽性、抗RNP抗体16倍陽性、CH50 39単位(基準30~40)。動脈血ガス分析(自発呼吸、room air):pH7.42、PaO2 72Torr、PaCO2 34Torr。
- この患者で考えられることはどれか。
- (1) 大動脈炎症候群
- (2) 肺動脈弁狭窄症
- (3) 肺高血圧
- (4) 肺線維症
- (5) 左心不全
- a. (1)(2)
- b. (1)(5)
- c. (2)(3)
- d. (3)(4)
- e. (4)(5)
[正答]
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[★]
- 生後5日の新生児。在胎40週、生体重2,600gで出生した。皮膚には軽度黄疸を認める。筋緊張は屈筋優位で、四肢を活発に動かす。哺乳力は良好で、空腹時には大きな声で啼泣する。呼吸数40/分。心拍数120/分。肝臓を右肋骨弓下に2cm触知する。母乳栄養で、便の回数は1日4回である。児の血液型はA型、Rh(+)、母親はO型、Rh(+)である。適切な対応はどれか。
- a. 保育器に収容する。
- b. 5%ブドウ糖液を点滴する。
- c. 光線療法を行う。
- d. 肝庇護薬を投与する。
- e. 母乳栄養を継続する。
[正答]
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