- 生後5日の新生児。在胎40週、生体重2,600gで出生した。皮膚には軽度黄疸を認める。筋緊張は屈筋優位で、四肢を活発に動かす。哺乳力は良好で、空腹時には大きな声で啼泣する。呼吸数40/分。心拍数120/分。肝臓を右肋骨弓下に2cm触知する。母乳栄養で、便の回数は1日4回である。児の血液型はA型、Rh(+)、母親はO型、Rh(+)である。適切な対応はどれか。
- a. 保育器に収容する。
- b. 5%ブドウ糖液を点滴する。
- c. 光線療法を行う。
- d. 肝庇護薬を投与する。
- e. 母乳栄養を継続する。
[正答]
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[★]
- 16歳の男子。運動中の息苦しさに不安をもって来院した。3kmのジョギング中とその後とに呼吸促迫と胸苦しさを感じており、マラソン中に急死した友人のニュースを聞いたので心配になった。
- 心臓と肺との診察所見に異常はなく、胸部エックス線写真と心電図とにも異常所見がないこと、呼吸促迫は運動による生理的な現象であることを説明した。その後「なぜ運動中に呼吸が速くなるのか。直後には1分間に38回もあったことがある。」と質問を受けた。この男子への適切な説明はどれか。
- a. 運動中の血圧の上昇を代償するため
- b. 運動中の喀痰の排泄を容易にするため
- c. 運動中の心拍出量の減少を代償するため
- d. 運動中の酸素消費量の増加に対応するため
- e. 運動中の二酸化炭素の産生量を減少させるため
[正答]
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[★]
- 11か月の乳児。嘔吐、下痢および傾眠状態を主訴に来院した。3日前から発熱と下痢とが出現した。昨日から白っぽい下痢便が頻回になり、嘔吐を伴うようになった。今朝からお茶を少量飲んでも嘔吐し、うとうとして元気がなくなった。1週前の体重は9.4kgであった。来院時、体重8.4㎏。体温37.6℃。傾眠状態で大泉門は軽度に陥凹し、眼球も落ち込んでいる。皮膚緊満度は中等度に低下し、.腹壁緊張も低下している。最初の24時間の適切な輸液量はどれか。
- a. 400ml
- b. 800ml
- c. 1,600ml
- d. 2,400ml
- e. 3,200ml
[正答]
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