- 35歳の男性。39℃を超える発熱、全身の筋肉痛および関節痛を訴えて来院した。
- カメラマンとして西サモア諸島に2週間滞在し、10日前に帰国した。撮影中よく蚊に剌されたと言う。意識は清明。体温39.5℃、脈拍92/分、整。血圧110/76mmHg。軟口蓋に小出血点が散在しているが、頬粘膜に紅暈を伴った白色斑は認めない。頚部リンパ節腫大はない。腹部では肝を右肋骨弓下に1cm触知し、肺濁音界の拡大を認める。
- 尿所見:蛋白1+、糖(-)。血液所見:赤血球450万、Hb14.5g/dl、Ht41%、白血球2,800、血小板8万。血清生化学所見:血糖102mg/dl、総蛋白7.2g/dl、尿素窒素28mg/dl、クレアチニン1.0mg/dl、総ビリルビン2.3mg/dl、AST156単位(基準40以下)、ALT223単位(基準35以下)、Na140mEq/l、K4.0mEq/l、Cl99mEq/l。CRP1.6mg/dl(基準0.3以下)。
- 発熱3日目に全身に発疹が出現した。その時の写真を以下に示す。
- 考えられるのはどれか。
[正答]
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★リンクテーブル★
[★]
- 9か月の男児。発熱、咳および喀痰を主訴に来院した。3か月前から中耳炎と副鼻腔炎とを繰り返している。体温38.6℃、呼吸数30/分。脈拍104/分、整。聴診上、右上中陣にcoarse cracklesを聴取する。尿所見:蛋白1+、潜血(-)。血液所見:赤血球410万、Hb13.5g/dl、白血球12,300。血清生化学所見:血糖82mg/dl、総蛋白7.0g/dl、Na140mEq/l、K3.5mEq/l、Cl 100mEq/l。lgG100mg/dl(基準240~620)、lgA検出感度以下(基準10~35)、lgM検出感度以下(基準40~95)。CRP18.9mg/dl(基準0.3以下)。
- a. 遺伝性である。
- b. 胸腺腫を認める。
- c. T細胞は減少する。
- d. B細胞は減少する。
- e. 肺炎球菌抗体価が高い。
[正答]
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[★]
- 27歳の女性。下腹部痛を主訴に来院した。2週前から多量の膿性帯下を認めていたが、7日前から下腹部痛をきたし、3日前から悪寒を伴う発熱がある。下腹部全体にBlumberg徴候を認め、内診でDouglas窩に抵抗と圧痛とを認める。白血球19,500、CRP10.4mg/dl(基準0.3以下)。子宮頚管分泌物検査:クラミジア抗原陽性。適切な治療はどれか。
- a. 膣洗浄
- b. 卵管通水
- c. 抗菌薬殺与
- d. 抗ウイルス薬投与
- e. 付属器摘出術
[正答]
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