- 次の文を読み、19~21の問いに答えよ。
- 48歳の男性。全身倦怠感、食欲不振、尿の濃染および黒色便を訴えて来院した。
- 現病歴 : 5日間連続して毎日、日本酒5合以上を飲み体調を崩した。腹部の膨隆や両下肢の浮腫が次第に明瞭となり、今朝、黒色便を排出した。常習飲酒家である(3合/日)。
- 既往歴 : 27歳の時、交通事故で輸血を受けた。
- 現症 : 意識は清明。身長169cm、体重61kg。体温36.8℃。脈拍64/分、整。血圧142/86mmHg。眼瞼結膜はやや貧血様、眼球結膜には軽度の黄疸を認める。胸部に異常は認めない。腹部では腹壁に静脈怒張が認められ、肝を剣状突起下で3cm触知する。腹水と両下肢の浮腫とを認める。
- 検査所見 : 尿所見:蛋白(-)、糖(-)、ビリルビン1+。
- 血液所見:赤血球320万、Hb9.6g/dl、白血球4,200、血小板9.2万、プロトロンビン時間60%(基準80~120)。血清生化学所見:総蛋白6.6g/dl、アルブミン2.9g/dl、γーグロブリン34.5%、尿素窒素48mg/dl、クレアチニン0.8mg/dl、尿酸5.2mg/dl、総コレステロール126mg/dl、総ビリルビン2.8mg/dl、直接ビリルビン1.4mg/dl、AST224単位(基準40以下)、ALT185単位(基準35以下)、γーGTP462単位(基準8~50)。HCV抗体陽性。ICG試験(15分値)32.4%(基準10以下)。
[正答]
※国試ナビ4※ [097C018]←[国試_097]→[097C020]
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[★]
- 次の文を読み、19~21の問いに答えよ。
- 48歳の男性。全身倦怠感、食欲不振、尿の濃染および黒色便を訴えて来院した。
- 現病歴 : 5日間連続して毎日、日本酒5合以上を飲み体調を崩した。腹部の膨隆や両下肢の浮腫が次第に明瞭となり、今朝、黒色便を排出した。常習飲酒家である(3合/日)。
- 既往歴 : 27歳の時、交通事故で輸血を受けた。
- 現症 : 意識は清明。身長169cm、体重61kg。体温36.8℃。脈拍64/分、整。血圧142/86mmHg。眼瞼結膜はやや貧血様、眼球結膜には軽度の黄疸を認める。胸部に異常は認めない。腹部では腹壁に静脈怒張が認められ、肝を剣状突起下で3cm触知する。腹水と両下肢の浮腫とを認める。
- 検査所見 : 尿所見:蛋白(-)、糖(-)、ビリルビン1+。
- 血液所見:赤血球320万、Hb9.6g/dl、白血球4,200、血小板9.2万、プロトロンビン時間60%(基準80~120)。血清生化学所見:総蛋白6.6g/dl、アルブミン2.9g/dl、γーグロブリン34.5%、尿素窒素48mg/dl、クレアチニン0.8mg/dl、尿酸5.2mg/dl、総コレステロール126mg/dl、総ビリルビン2.8mg/dl、直接ビリルビン1.4mg/dl、AST224単位(基準40以下)、ALT185単位(基準35以下)、γーGTP462単位(基準8~50)。HCV抗体陽性。ICG試験(15分値)32.4%(基準10以下)。
- この患者の尿素窒素上昇の原因として最も考えられるのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [097C019]←[国試_097]→[097C021]
[★]
- 次の文を読み、16~18の問いに答えよ。
- 19歳の未婚女性。月経が発来しないことを主訴に来院した。
- 既往歴・家族歴: 特記すべきことはない。
- 現症 : 身長140cm、体重41kg,脈拍72/分、整。血圧130/80mmHg。乳房発育は不良。腹部は平坦で、圧痛や抵抗を認めず、肝・脾を触知しない。陰毛を認めず、処女膜は閉鎖している。
- 検査所見 : 血液所見:赤血球480万、Hb13.7g/dl、Ht41%、白血球6,000。血清生化学所見:総蛋白6.7g/dl、TSH0.22μU/ml(基準0.2~4.0)、LH21mIU/ml(基準2.1~7.0)、FSH65mIU/ml(基準4.4~8.0)、プロラクチン5ng/ml(基準4~15)、freeT4 1.5ng/dl(基準0.8~2.2)、コルチゾール10μg/dl(基準5.2~12.6)、エストラジオール10pg/ml以下(基準25~75)、総テストステロン40ng/dl(基準30~90)。経腹超音波検査で子宮は発育不良であり、卵巣は両側とも確認できない。
- a. Kaufmann療法
- b. クロミフェン投与
- c. ゴナドトロピン投与
- d. ブロモクリプチン投与
- e. 副腎皮質ステロイド薬投与
[正答]
※国試ナビ4※ [097C017]←[国試_097]→[097C019]