- 42歳の男性。生来健康であった。屋根から転落し頭部、胸部および骨盤の多発外傷を受け、救急車で搬入された。身長170 cm、体重68kg。緊急手術が行われ、約7,000mlの輸血を受けた。術後6日目の身体所見として、意識は傾眠。体温37.8℃。脈拍110/分、整。血圧116/76mmHg。人工呼吸中であり両側胸部にfine crackles(捻髪音)を聴取する。心雑音はない。動脈血ガス分析(FiO2 0.6):PaO2 82Torr、PaCO2 43Torr。このときの胸部エックス線写真を以下に示す。
- この患者の病態について正しいのはどれか。
- (1) 気道抵抗が減少している。
- (2) 肺の生理的死腔が減少している。
- (3) 肺コンプライアンスが減少している。
- (4) 透過亢進型肺水腫を伴う。
- (5) 肺塞栓症を伴う。
- a. (1)(2)
- b. (1)(5)
- c. (2)(3)
- d. (3)(4)
- e. (4)(5)
[正答]
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★リンクテーブル★
[★]
- 25歳の男性。暴漢にナイフで大腿部を刺され救急車で来院した。大量の動脈性出血を認める。
- 直ちに行うべき処置はどれか。
- (1) 仰臥位として頭を低くする。
- (2) 静脈路を確保する。
- (3) 出血部の直接圧迫止血を行う。
- (4) 止血薬を投与する。
- (5) 鉗子による止血を行う。
- a. (1)(2)(3)
- b. (1)(2)(5)
- c. (1)(4)(5)
- d. (2)(3)(4)
- e. (3)(4)(5)
[正答]
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[★]
- 26歳の男性。スキーで転倒し、診療所に搬送された。意識は清明で会話は可能である。強い頚部痛と両上肢のしびれ感とを訴え、軽度の四肢運動麻痺を認める。まず行うべき処置はどれか。
- a. 頚部冷却
- b. 気道確保
- c. 鎮痛薬投与
- d. 頭部安静固定
- e. 頚椎徒手整復
[正答]
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