- 54歳の男性。3日前からの口渇、悪心および嘔吐を訴えて来院した。1か月前から頚部腫瘤に気付いていた。右頚部と両側腋窩とに2×2cm大のリンパ節を数個ずつ触知する。皮膚に隆起性の皮疹を多数認める。血液所見:赤血球347万、Hb 10.2g/dl、白血球9,700、血小板5.8万。末梢血塗抹May-Giemsa染色標本を以下に示す。
- a. (1)(2)(3)
- b. (1)(2)(5)
- c. (1)(4)(5)
- d. (2)(3)(4)
- e. (3)(4)(5)
[正答]
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★リンクテーブル★
[★]
- 32歳の女性。皮膚の出血斑を主訴に来院した。5か月前から誘因なく肩や膝に径2~3cmの皮下出血斑が出現するのに気付いた。2週前から歯磨きで血がにじんだり、入浴時に強くこすった部位に点状出血斑がでるようになった。常用薬はない。貧血、黄疸、リンパ節腫大および肝脾腫を認めない。血液所見:赤沈15mm/1時間、Hb10.5g/dl、白血球4,500、血小板2万、網赤血球15‰。プロトロンビン時間(PT)95%(基準80~120)、APTT33秒(基準対照32.2)、フィブリノゲン243mg/dl(基準200~400)、FDP10μg/ml以下(基準10以下)。血清生化学所見に異常はない。免疫学所見:CRP陰性、抗核抗体陰性、直接Coombs試験陰性。骨髄穿刺所見:有核細胞数は正常。巨核球は増加しているが異型細胞を認めない。
[正答]
※国試ナビ4※ [096D034]←[国試_096]→[096D036]
[★]
- 38歳の男性。6か月前から徐々に進行する動悸と息切れとのため来院した。
- 体格栄養中等度。脈拍90/分、整。血圧128/76 mmHg。四肢に数個の紫斑を認める。頚部リンパ節腫大はない。眼瞼結膜は貧血様であるが、眼球結膜に黄疸はない。胸部所見に異常はなく、腹部は平坦、軟で肝・脾を触知しない。
- 血液所見:赤血球198万、Hb6.8g/dl、Ht22%、白血球2,300、血小板4.5万。
- 血清生化学所見:総蛋白6.5g/dl、総ビリルビン1.0mg/dl、AST(GOT)45単位(基準40以下)、ALT(GPT)30単位(基準35以下)、LDH770単位(基準176~353)。骨髄血塗抹May-Giemsa染色標本を以下に示す。
- この病態について誤っているのはどれか。
- a. 高齢者に多い。
- b. 無効造血がある。
- c. 染色体異常がみられる。
- d. 急性白血病への移行がある。
- e. 分化誘導療法の有効性が高い。
[正答]
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