- 38歳の男性。6か月前から徐々に進行する動悸と息切れとのため来院した。
- 体格栄養中等度。脈拍90/分、整。血圧128/76 mmHg。四肢に数個の紫斑を認める。頚部リンパ節腫大はない。眼瞼結膜は貧血様であるが、眼球結膜に黄疸はない。胸部所見に異常はなく、腹部は平坦、軟で肝・脾を触知しない。
- 血液所見:赤血球198万、Hb6.8g/dl、Ht22%、白血球2,300、血小板4.5万。
- 血清生化学所見:総蛋白6.5g/dl、総ビリルビン1.0mg/dl、AST(GOT)45単位(基準40以下)、ALT(GPT)30単位(基準35以下)、LDH770単位(基準176~353)。骨髄血塗抹May-Giemsa染色標本を以下に示す。
- この病態について誤っているのはどれか。
- a. 高齢者に多い。
- b. 無効造血がある。
- c. 染色体異常がみられる。
- d. 急性白血病への移行がある。
- e. 分化誘導療法の有効性が高い。
[正答]
※国試ナビ4※ [096D032]←[国試_096]→[096D034]
★リンクテーブル★
[★]
- 54歳の男性。3日前からの口渇、悪心および嘔吐を訴えて来院した。1か月前から頚部腫瘤に気付いていた。右頚部と両側腋窩とに2×2cm大のリンパ節を数個ずつ触知する。皮膚に隆起性の皮疹を多数認める。血液所見:赤血球347万、Hb 10.2g/dl、白血球9,700、血小板5.8万。末梢血塗抹May-Giemsa染色標本を以下に示す。
- a. (1)(2)(3)
- b. (1)(2)(5)
- c. (1)(4)(5)
- d. (2)(3)(4)
- e. (3)(4)(5)
[正答]
※国試ナビ4※ [096D033]←[国試_096]→[096D035]
[★]
- 75歳の女性。3か月前から食欲不振と腹部膨満とがあり、最近増悪してきたので来院した。3年前に進行胃癌の手術を受けた。この3か月で体重が5kg減少した。上腹部痛はない。全身のやせが著明で腹部は膨隆している。眼瞼結膜は貧血様、頚部にリンパ節は触知しない。腹部に波動を認める。血液所見:赤血球320万、Hb 9.5g/dl、白血球7,200、血小板46万。
- 現在の病態把握に最も有用なのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [096D031]←[国試_096]→[096D033]