疾患 | 症状発現部位 | 好発年齢 | 歩行による症状 | 痛みを生じる歩行距離 | 休憩の効果 | 体位の影響 | その他の特徴 |
PAD | 患者ごとに特定の部位 | ASOは中高年以降若年者に好発する疾患もある | 疼痛、だるさ、こむらがえり、しびれを伴うことがある | 一定の距離で発現 | 数分で軽減 | なし | 限局性の腸骨動脈病変では足部動脈の触知が正常なことがある。内腸骨動脈病変では勃起障害を伴うことがある。 |
腰部脊柱管狭窄症(神経根型) | 臀部から下肢後面が多い。片側性が多い | 中高年以降 | 疼痛、しびれ、だるさ(単根性) | 日によって距離に変動がみられる。自転車や前屈(押し車)歩行では症状が出にくい。 | 数分で軽減立っているだけ、座り続けでも痛む。 | 前屈姿勢や座位で休むと改善しやすい。腰を反らせると悪化。 | 腰痛、変形性脊椎症、変性すべり症の既往 |
腰部脊柱管狭窄症(馬尾型) | 臀部から下肢後面が多い。両側性が多い | 中高年以降 | 同上および脱力。神経根型よりも症状が重く広範囲(多根性) | 同上 | 同上 | 同上 | 同上。直腸膀胱障害や会陰部の感覚障害を伴うことがある |
慢性コンパートメント症候群 | 下腿部(とくに前脛骨筋部)が多い。50~70% が両側性 | 若年で筋肉量の多い人(スポーツ選手など) | 疼痛、圧迫感、緊満感、だるさ | 運動開始後に徐々に発現 | 軽減に時間がかかる(10 分以上) | なし | しばしば腫脹や圧痛、感覚・運動麻痺(dropfoot)を伴う |
慢性静脈不全症 | 下肢全体、とくに下腿が多い | 若年では少ない | 疼痛、圧迫感、緊満感、だるさ | ゆっくりと軽減立っているだけ、座り続けでも痛む | 下肢挙上で改善 | 深部静脈血栓症の既往。静脈うっ滞、浮腫 | |
変形性股関節症 | 股関節、臀部、大腿部、膝関節 | 中高年以降の女性に多い | 疼痛、だるさ、鈍痛 | 立ち上がるときや歩行開始時にも痛むことがある | すぐには軽減しない | 体重をかけない姿勢で改善。安静時でも痛むことがある | 先天性股関節脱臼、大腿骨骨折、関節リウマチの既往。関節可動域の制限 |
足部・足関節疾患 | 足関節、足部、足底アーチ | さまざま | 疼痛、だるさ、鈍痛、しびれ | 立ち上がるときや歩行開始時にも痛むことがある | すぐには軽減しない | 体重をかけない姿勢でも改善しないことが多い | しばしば足部の変形を伴う |
出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2014/09/12 03:48:37」(JST)
間欠跛行、間歇跛行(かんけつはこう)、間欠性跛行、間歇性跛行(かんけつせいはこう)とは、歩行などで下肢に負荷をかけると、次第に下肢の疼痛・しびれ・冷えを感じ、一時休息することにより症状が軽減し、再び運動が可能となること。
原因疾患としては腰部脊柱管狭窄症、閉塞性動脈硬化症、閉塞性血栓性血管炎などが多い。
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