- 英
- gall
- 関
- 胆汁
WordNet
- irritate or vex; "It galls me that we lost the suit" (同)irk
- a skin sore caused by chafing
- abnormal swelling of plant tissue caused by insects or microorganisms or injury
PrepTutorEJDIC
- 《古》(特に牛の)胆汁(たんじゅう) / (経験などの)苦さ,苦々しい思い《+『of』+『名』》 / 《英話》(…する)厚かましさ,ずうずうしさ《+『to』 do》
- (皮膚の)すり傷;(特に馬具による馬の)くらずれ / …‘の'皮膚(皮)をすりむく / 〈人〉‘を'いらだたせる / すれてひりひりする,すりむける
- 虫こぶ(昆虫の働きによって樹木,特にカシの木の葉などにできる)
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出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2015/11/05 06:40:22」(JST)
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イングリッシュオーク(
Quercus robur )の先端に形成されたタマバチの一種(
Andricus quercuscalicis)の虫こぶ(写真左上、塊状の部分)。
ケヤキの葉についたケヤキフシアブラムシの虫こぶ。
割った中にオレンジ色の虫体と蝋質の綿が見える
クリの枝に発生したクリタマバチの虫こぶ(褐色の塊状の部分)。
虫こぶ(虫瘤、英: gall)は、植物組織が異常な発達を起こしてできるこぶ状の突起のこと。虫癭(ちゅうえい)ともいい、英語カナ読みのゴールが使われることもある。それらはさまざまな寄生生物の寄生によって、植物体が異常な成長をすることで形成される。
目次
- 1 概要
- 2 でき方
- 3 生き物とのかかわり
- 4 関連項目
- 5 参考文献
- 6 外部リンク
概要
虫こぶと呼ばれるものは葉に見られるほか、草類の茎や樹木の細枝、花や果実などに見られることもある。その名の通りに昆虫の寄生によって形成されるものが多いが、ダニや線虫によるものや、菌類によるもの、細菌によるものもある。それらはその原因によってダニえいや菌えい、細菌ならクラウンゴールなどと呼び分けることもあるが、すべてまとめて虫こぶという場合も多い。ゴールという語はそれらすべてに適用される。
植物以外にも適用される例もあり、たとえばパラシテラというカビは近縁のケカビに寄生するが、その際に菌糸の付着部分がふくれるのもゴールと呼ぶ。
数少ない虫こぶの図鑑として『日本原色 虫えい図鑑』がある。
また、その原因となった昆虫により、虫こぶ自体に「~フシ」という名前がつけられている。
でき方
ハチ目のタマバチの仲間やハエ目のタマバエの仲間、カイガラムシなどが産卵管を植物体に差し込み、内部に卵を産む。卵の状態ではそれほど目立たない虫こぶも、幼虫、蛹と成長していくうちに大きく膨れ上がり色づいて立派な虫こぶとなる。
生き物とのかかわり
人間
虫こぶは時には果樹などにもできる。害虫として作物に寄生する昆虫が虫こぶを作るものの場合、表面に昆虫が露出していないので駆除がしづらい。さらに病気を持ち込むこともあり、タマバチやタマバエは厄介な害虫として君臨している。
役に立つ例もある。オークやヌルデの虫こぶにはタンニンが豊富に含まれるため、それぞれ皮革のなめし剤やお歯黒の材料として用いられた。マタタビ酒と呼ばれるものの原料(通称マタタビの実)はマタタビの生果ではなく、マタタビミタマバエによる「マタタビフクレフシ」という虫こぶとなった果実である。
動物
ネコやトラなどネコ科の動物が、いわゆるマタタビ酔いを起こすのは、マタタビ生果ではなく、当該寄生昆虫によってマタタビの果実が変化した虫癭果(香気を発しやすいよう、粉末にすると効果が高い)である。
関連項目
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ウィキメディア・コモンズには、虫こぶに関連するカテゴリがあります。 |
- 寄生
- 没食子酸(Gallic acid):ブナ科にできる没食子(Gallnuts)から発見・命名された。
参考文献
- 湯川淳一・桝田長編著 『日本原色虫えい図鑑』 全国農村教育協会、1996年、ISBN 4-88137-061-8。
- 薄葉重、『虫こぶハンドブック』、(2003)、文一総合出版
外部リンク
Japanese Journal
- 5月例会報告 多摩森林公園で5月の自然を満喫! 井上大成さんと園内野外観察&虫こぶインクで字を書こう!
- 漂着物学会会報「どんぶらこ」 = Report of Japan Driftological Society 52, 16-17, 2015-12-25
- NAID 120005704204
- 日本産Stathmopoda pedella種群の再検討(鱗翅目:ニセマイコガ科)
Related Links
- 虫こぶのできる植物 虫こぶはとは「虫えい」とも呼ばれ、ダニ、アブラムシ、タマバエの幼虫など、さまざまな虫が、植物に寄生することでできる部分を言う。多くはこぶ状になるため、虫こぶと呼ばれている。虫こぶは、寄生した虫 ...
- ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 - 虫こぶの用語解説 - 〈もっしょくし〉とも読む。ブナ科ナラ属Quercusなどの若枝の付け根に寄生したインクタマバチCynips gallaetinctoriaeによってできる虫こぶ。樹種,虫種以外は五倍子と同じである。
★リンクテーブル★
[★]
- 関
- bile、biliary、cholic
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- 英
- (打撲による) bump、(はれ物)swelling, lump, wen、(らくだの)hump, (木の)knot, gnarl
[★]
- 英
- worm、bug
- 関
- 寄生虫、バグ