- 英
- bitterness, bitter taste
- 関
- 四基本味
WordNet
- a rough and bitter manner (同)acrimony, acerbity, jaundice, tartness, thorniness
- the property of having a harsh unpleasant taste (同)bitter
PrepTutorEJDIC
- 苦さ,苦み / 痛烈さ;苦しさ,非痛
Wikipedia preview
出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2015/06/05 02:26:02」(JST)
[Wiki ja表示]
|
この項目では、味覚について説明しています。日本の美意識については「渋み」をご覧ください。 |
|
この記事は検証可能な参考文献や出典が全く示されていないか、不十分です。
出典を追加して記事の信頼性向上にご協力ください。(2013年5月) |
苦味(にがみ)は、味覚のうちの1つ。5つの基本味の1つで、タンニンなどの苦味物質を口に入れることで知覚される。渋味(しぶみ)も生理学的には同一の味覚である。えぐ味(えぐみ)、収斂味(しゅうれんみ)などとも呼ばれるが、こちらは、同一刺激物質の、口中の舌以外の咽喉などへの刺激に対応する広義味覚を指して(つまり苦味とは区別して)用いる場合もある。液性が塩基(アルカリ)性であることが多い。
目次
- 1 苦味物質
- 2 苦味のうまさ
- 3 脚注
- 4 関連項目
苦味物質
渋柿、茶、ワインなどに含まれるタンニンは、口に入れると強い苦味を感じさせる。これはタンニンが舌や口腔粘膜のタンパク質と結合して変性させることによると言われている。このようなタンニンによる粘膜の変性作用のことを「収斂作用」と呼ぶ。苦味は厳密には味覚の一種というよりも、このタンパク変性によって生じる痛みや触覚に近い感覚だと言われており、このため苦味のことを収斂味と呼ぶこともある。
タンニンが苦味を感じさせるためにはそのタンニンの水溶性が高く唾液に溶けることが必要である。逆に、縮合タンニンの重合度が増したことなどによって不溶化すると苦味を感じさせなくなる。渋柿を甘くするために干し柿にするのは、この効果を狙ってのことである。
タンニンと同様の生理的作用を引き起こす苦味物質としては、他に茶などに含まれるカテキン、コーヒーなどに含まれるクロロゲン酸などがある。デナトニウムは、最も苦味の強い物質としてギネスブックにも記載されている。
苦味のうまさ
苦味と渋味は生理学的には同一の感覚であり、味覚の差は苦味物質の濃度、混合比率、複合体の形成[1]などによってもたらされる。
「苦い」という味覚は古来より敬遠される傾向にあったので「苦々しい(苦いものを食べた時のような渋い顔)」、「臥薪嘗胆(がしんしょうたん、苦い肝を嘗めて辛い思いを忘れずに精進する」、「苦虫を噛み潰したよう(不愉快な時のな顔つき)」などといった言葉の語源にもなっている。
適度な苦味はブラックコーヒー、魚介類の「わた」など内臓料理の珍味、酒、渋茶(濃茶)などで親しまれているケースもある。微かに苦いと感じることを「ほろ苦い」という。適度なほろ苦さは好まれる傾向にあるが、どのレベルの苦さを「ほろ苦い」と感じるかは人による。
苦味のあるもの
- ブラックコーヒー
- 濃く入れた紅茶、緑茶(無糖ストレートのもの)
- 粉薬の一部
- 煎じ薬
- 丸薬の一部(正露丸など)
- ビール
- 渋柿
- 魚介類の内臓を使った料理
- ニガウリ
- ビターチョコレート
- アモバン
- 苦味チンキ
- カンパリ
脚注
- ^ 水中における茶カテキン/カフェイン複合体の結合エネルギー
関連項目
UpToDate Contents
全文を閲覧するには購読必要です。 To read the full text you will need to subscribe.
Japanese Journal
- 筒井 圭,今井 啓雄
- 比較生理生化学 32(1), 24-29, 2015
- … 苦味感覚は主に舌の味蕾に発現するG蛋白質共役型受容体(GPCR)である苦味受容体(TAS2R)によって担われている。 … ヒトゲノムには26種類のTAS2R遺伝子が存在し,それぞれが多種類かつ異なるセットのリガンドを受容することで多くの苦味物質の認識が実現されている。 …
- NAID 130005062337
- 桒田 寛子,寺本 あい,治部 祐里 [他],田淵 真愉美,石井 香代子,渕上 倫子
- 日本調理科学会誌 48(1), 31-38, 2015
- … 高圧処理法のマーマレードは加熱処理法と比べて,外果皮が硬く,⊿Eが小さく,色の変化が抑制されたが,ゼリー部の粘性,官能評価の苦味に有意差はなかった。 …
- NAID 130005002314
Related Links
- 苦味物質で誤飲防止 非常に強い苦味を持つデナトニウムという物質は、10ppb(ppbは10億分の1)の濃度でもその味を感じ取れ、ギネスブックにも乗っている史上最強の苦味物質です。強烈な苦味が子どもの誤飲などを防ぐため、殺虫剤 ...
- デジタル大辞泉 - 苦味の用語解説 - 苦い味。にがみ。 ... 出典|小学館 この辞書の凡例を見る 監修:松村明 編集委員:池上秋彦、金田弘、杉崎一雄、鈴木丹士郎、中嶋尚、林巨樹、飛田良文
Related Pictures
Japan Pharmaceutical Reference
薬効分類名
販売名
苦味チンキ
組成
==
==
- 本品100mL中にトウヒ5g、センブリ0.5g、サンショウ0.5gの可溶成分を含むチンキ剤である。
添加物としてエタノールを含有する。
禁忌
==
==
- ジスルフィラム、シアナミド、カルモフール、プロカルバジン塩酸塩を投与中の患者(「1.相互作用」の項参照)
効能または効果
- 矯味・矯臭の目的で調剤に用いる。
また、苦味健胃剤の調剤に用いる。
★リンクテーブル★
[★]
- 英
- bitter
- 関
- 苦味
[★]
- 英
- bitter tincture
- ラ
- tinctura amara
- 関
- 佐薬
- トウヒ、センブリ、サンショウ
[★]
- 英
- taste
- 関
- 味覚、五大味覚