- 英
- excitation contraction couping, excitation-contraction couping, EC coupling
- 関
- 筋肉、骨格筋、心筋
Wikipedia preview
出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2013/01/30 04:09:58」(JST)
[Wiki ja表示]
興奮収縮連関(こうふんしゅうしゅくれんかん、英:excitation-contraction coupling;ECC)とは生理的に発生する筋収縮において認められる細胞膜の電気変異から収縮に至るまでの一連の過程。興奮収縮連関は骨格筋、心筋、平滑筋のいずれにおいても細胞内Ca2+濃度に依存する。骨格筋や心筋では活動電位が細胞膜より横行小管を介して筋小胞体へ至り、筋小胞体からCa2+の放出を引き起こす。これにより細胞内Ca2+濃度が増加し、トロポニンとCa2+が結合し、トロポニンにアロステリックな変化が生じる。この変化によりトロポミオシンが動き、ミオシンの作用部位が露出する。これによりミオシンとアクチンが反応して筋収縮が引き起こされる。Ca2+が正常値まで低下するとトロポニンとCa2+の結合が解除され、連鎖的に筋収縮は終了する。
関連項目
参考文献
- 獣医学大辞典編集委員会編集 『明解獣医学辞典』 チクサン出版社 1991年 ISBN 4885006104
- 高橋迪雄監訳 『獣医生理学 第2版』 文永堂出版 2000年 ISBN 4830031824
外部リンク
- 興奮収縮連関-京都大学医学研究科・生体制御医学講座・細胞機能制御学(医学部生理学第2教室)
Japanese Journal
- 神経筋伝導と興奮収縮連関の電気生理学 (特集 神経筋接合部--基礎から臨床まで)
- 低酸素状態再現のために解糖系を導入した心筋細胞モデルの構築(生体工学)
- 天野 晃,冨田 幸子,松岡 達,嶋吉 隆夫,陸 健銀,松田 哲也
- 電子情報通信学会論文誌. D, 情報・システム J93-D(3), 398-408, 2010-03-01
- … 心臓は非常に多くのエネルギーを消費して血液を拍出しており,心筋細胞におけるエネルギー代謝と,心筋細胞の興奮収縮連関の関連性の解明は,病態解明等のために重要なテーマである.特に虚血性心疾患は,細胞への酸素供給低下により,細胞に異常を来す疾病であり,このような疾病における心機能の低下は,第1に酸素濃度の低下によって生じるエネルギーバランスの不均衡が原因と考えられている.虚血時の心機能の低下 …
- NAID 110007588774
- 黒川 洵子,浅田 健,古川 哲史
- 日本薬理学雑誌 135(3), 95-98, 2010-03-01
- … よる機能調節として,幅広く生体機能に関与している.セカンドメッセンジャーであるNOの作用として,これまでよく調べられてきたcGMP依存性の作用に加え,S-ニトロソ化は特に注目を集めている.心臓興奮収縮連関への影響だけでなく,心臓の電気活動を規定するイオンチャネルの機能へもS-ニトロソ化が影響することが最近明らかになりだした.NOはガス状分子であり膜を透過するが,局在化したシグナル経路が存 …
- NAID 10026334831
Related Links
- 興奮収縮連関(こうふんしゅうしゅくれんかん、英:excitation-contraction coupling;ECC )とは生理的に発生する筋収縮において認められる細胞膜の電気変異から収縮に至る までの一連の過程。興奮収縮連関は骨格筋、心筋、平滑筋のいずれにおいても細胞 ...
- ア)運動神経終末興奮エ)シナプス小胞からアセチルコリンが放出されるオ)シナプス後部 膜にアセチルコリンが受容されるキ)シナプス後部膜のNa+に対する透過性上昇コ)終板 電位発生ウ)筋膜表面に活動電位が発生するカ)興奮が横行小管に達する ...
Related Pictures
★リンクテーブル★
[★]
- 英
- muscle contraction、muscular contraction
- 同
- 筋肉収縮?
- 関
- 筋肉、興奮収縮連関、サルコメア
[★]
興奮収縮連関 excitation-contraction coupling
[★]
- 英
- exitation constraction couping
- 関
- 心筋、心筋の活動電位。興奮収縮連関
- 骨格筋とは、筋細胞膜上のL型Caチャネルと筋小胞体上のリアノジン受容体との連関の有無が異なる(PT.54)。
- 心筋の筋小胞体上のリアノジン受容体(RyR2)はL型Caチャネル
- 心筋の膜が脱分極すると、活動電位の第0相で内向きNa電流が流れ活動遠位を発生する。この後、活動電位の第2相でL型のCaチャネルが開く。すると細胞内のCa2+濃度が上昇する。Ca2+は筋小胞体からCa2+を放出させる(Ca2+ induced Ca2+ release, CICR)。ここで放出されたCa2+は筋原線維の一部の構造であるトロポニンに結合し、トロポミオシンの構造を変化させてアクチンのミオシン結合部位を露出させる。するとcross bridgeが形成されて筋収縮が起こる。
[★]
- 関
- 興奮収縮連関
PT.53-55
[★]
骨格筋の興奮収縮連関
[★]
心筋の興奮収縮連関
[★]
- 英
- coupling、linkage、association、couple
- 関
- 会合、カップリング、関連 association、共生、共役、結合、対合、配偶、連合、連合性、連鎖 linkage、連接、群集、協会、一対、カップル
[★]
- 英
- excitation、excitement、excite、fire、excitatory、exciting
- 関
- 興奮性、刺激的、励起、発火、火事