- 英
- pesticide residue, residual pesticide
- 関
- 農薬中毒、農薬
Wikipedia preview
出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2014/07/19 08:28:38」(JST)
[Wiki ja表示]
残留農薬(ざんりゅうのうやく)とは、食物に残った農薬のこと。
概要
食品衛生法では、農薬取締法で定義される農薬に加え飼料添加物や動物医薬品についても、その残留量が基準を超えてはならないと定められている。残留基準は厚生労働省薬事・食品衛生審議会の答申を受けて厚生労働大臣が定め[1]、別に定めのない限り、厚生労働大臣の定める残留基準は0.01ppmとされており、これを一律基準と呼ぶ[2]。
農薬の残留基準は作物の種類ごとに定められている。これは少量しか摂取しない作物と大量に摂取する作物とでは残留濃度が同じでも体内に取り込む量が異なることや、調理の仕方によって取り除かれる割合が異なることなどによる。残留基準を定めるには動物実験を行って一日摂取許容量を決定するなど多大な時間とコストがかかるため、あらゆる作物に残留基準を定めることはできない。
基準値を超えた残留農薬が検出されて問題となるよくあるケースに、その作物に適用のない農薬(無登録農薬)がドリフトなどによって付着してしまったという例がある。この場合、残留していた量が適用のある作物で定められた残留基準に満たなくても、適用のない作物では一律基準が用いられるため、安全性とは無関係に基準値超過となってしまうことがある。
関連項目
- 農薬
- 農薬中毒
- 残留農薬等に関するポジティブリスト制度
- 一日摂取許容量
- 無登録農薬
- 無農薬栽培
- 有機農法
脚注
- ^ 食品衛生法第十一条
- ^ “平成17年厚生労働省告示第497号 食品衛生法第11条第3項の規定により人の健康を損なうおそれのない量として厚生労働大臣が定める量を定める件” (プレスリリース), 厚生労働省 医薬食品局 食品安全部, (2005年11月), http://www.mhlw.go.jp/houdou/2005/11/h1129-2.html
外部リンク
農薬 |
|
農薬 |
生物農薬 - 特定農薬 - 植物成長調整剤 - 燻蒸 - 殺菌剤 - 殺虫剤 - 農薬飛散 - 農薬中毒 - 残留農薬 - 殺鼠剤 - ポストハーベスト
|
|
|
関連項目 |
生物的防除 - 総合的病害虫管理 - 残留性有機汚染物質 - 防除 - 農薬取締法
|
|
Category:農薬 |
|
UpToDate Contents
全文を閲覧するには購読必要です。 To read the full text you will need to subscribe.
Japanese Journal
- 食品中の残留農薬 : 消費者へのリスクは依然として低い
- 果実・果汁情報関係 海外 EUにおける「食品中の残留農薬調査結果」(2015年) : 調査試料の約44%から残留農薬を検出
- りんご輸出で残留農薬基準値をクリアする 世界に向けた販路拡大を目指して (特集 農産物輸出に必要な技術)
Related Links
- 厚生労働省では、都道府県等の協力を得て、輸入品及び国産品における農薬等の残留実態調査(モニタリング調査)を実施するとともに、国民が日常の食事を通じてどの程度の農薬等を摂取しているかを把握するため、農薬等の摂取量 ...
- 残留農薬等ポジティブリスト制度について (食品に残留する農薬、飼料添加物及び動物用医薬品の限度量)食品は、農薬、飼料添加物及び動物用医薬品(以下「農薬等」という。)が厚生労働大臣の定める量(一律基準)を超えて ...
★リンクテーブル★
[★]
- 英
- drug, agent
- 同
- 薬物
- 関
- 作用薬、剤、ドラッグ、媒介物、病原体、麻薬、薬剤、薬物、代理人、薬品
[★]
- 英
- agricultural chemical、agrochemical、(殺虫剤)pesticide
- 関
- 殺虫剤、殺虫薬、農芸化学、農芸化学的、農業化学品
[★]
- 英
- residual
- 関
- 残渣、剰余