- 英
- life support
- 関
- 生命維持、救命措置
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出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2016/01/02 09:45:04」(JST)
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救急処置(きゅうきゅうしょち)とは、傷病者を救助し、医師または救急隊員に引き継ぐまでの救命処置及び応急手当をいう。 なお、救命手当とは一般市民の行う救急蘇生法のことであり、心肺蘇生法および止血、近年では自動体外式除細動器(AED)の使用も含まれる。 また、応急手当とは救急蘇生法を除いた、一般市民の行う手当てであり、主に骨折、脱臼、捻挫、熱傷などの処置を指す。
目次
- 1 一般市民による救急処置
- 2 関連項目
- 3 参考文献
一般市民による救急処置
救急処置が直ちに必要な例
緊急度の高い順から
- これらに対しては救急車や医師の到着を待たず直ちに心肺蘇生法を行わなければならない。
- 意識障害
- 大量の出血
- 範囲が広い、程度が強い熱傷
- 中毒
- これらに対しては直ちに救急車を呼び、もし受傷・発症機転を目撃していればそれを救急隊員・医師に証言することが望まれる。
なお、いくつかの傷病が合併して起こっている場合、緊急度の高いものから手当てをしなければならない。
注意点
- 救急処置はあくまでも医師等への引継ぎを目的としているため、救命手当、応急手当にとどめ、必ず医師の診察を受けさせる。
- 死亡の診断は医師がその資格において行う
- 原則として医薬品等(市販の軟膏、アロエ果汁等)を使用してはならない。ただし、急病などの場合、本人が医師から処方された医薬品は使用してよい場合がある(例:ニトログリセリン。他人にたいして処方された薬は絶対に使用しないこと)
- 救助者自身の安全を確保し、二次事故、二次災害の防止に努める。
関連項目
- 日本赤十字社
- 赤十字救急法救急員
- 救命講習
- 応急手当普及員
- 応急手当指導員
- 日本の救助隊
参考文献
- 『改訂3版 救急蘇生法の指針 市民用』(へるす出版、2006年)
- 『改訂3版 救急蘇生法の指針 市民用・解説編』(へるす出版、2006年)
- 『応急手当講習テキスト』(東京法令出版)
- 『赤十字救急法基礎講習テキスト』(日本赤十字社、平成20年)
- 『赤十字救急法講習教本』(日本赤十字社、平成20年)
- 『救急法教本』(国際救急法研究所、1997年)
- 『全訂 消防団員実務必携』(東京法令出版、平成23年)
救急医学(救急医療) |
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関連項目 |
日本の救助隊 - 赤十字社 - 国境なき医師団 - 世界の医療団 - 救世軍 - スター・オブ・ライフ
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UpToDate Contents
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- 1. 中度と重度の急性外傷性脳損傷のマネージメントmanagement of acute moderate and severe traumatic brain injury [show details]
…and management of increased intracranial pressure (ICP) should begin in the ED. Immediate lifesaving measures must be instituted in patients demonstrating clinical signs of impending or ongoing cerebral …
- 2. 子宮破裂:帝王切開後の発生uterine rupture after previous cesarean birth [show details]
…pregnancies needs to be considered, but this desire may be superseded by the need for prompt, lifesaving measures, such as hysterectomy. The decision to perform hysterectomy is based on a combination of factors …
- 3. 酸素供給方法および低酸素血症のメカニズムmeasures of oxygenation and mechanisms of hypoxemia [show details]
…blood cells whose hemoglobin is bound to oxygen. It is most commonly measured noninvasively by pulse oximetry, but can also be measured by arterial blood gas. Abnormal SaO2 has not been defined because …
- 4. 成人に生じる手術部位感染の予防策の概要overview of control measures for prevention of surgical site infection in adults [show details]
…patients, those who received at least two of the above measures had lower rates of SSI (adjusted odds ratio 0.85, 95% CI 0.74-0.95) . The general measures for the prevention of SSI are reviewed here. Considerations …
- 5. 成人における確定診断を得られていない低血圧やショックの評価および初期アプローチevaluation of and initial approach to the adult patient with undifferentiated hypotension and shock [show details]
… Patients should be assessed for the need for an immediate or early intervention so that lifesaving therapies can be administered promptly.… imaging when necessary to facilitate timely source control. Serial vital signs, and serum lactate measures, can be used to risk-stratify the septic patient. Patients who present with hypotension associated …
Japanese Journal
- 初期救命処置が生存のカギを握る 胃拡張・胃捻転症候群:GDV (特集 もうあせらない! 一次診療のエマージェンシーケア(Part3)緊急性の高い疾患(2))
- Clinic note : journal of clinical daily treatment for small animals 13(6), 36-51, 2017-06
- NAID 40021237724
- 老人福祉施設職員・家族が全ての救命処置を望まず対応に苦慮した心肺停止不搬送症例 (救急活動事例研究(第8回))
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★リンクテーブル★
[★]
- a 看護師も情報提供することができる。
- b 新薬の臨床試験においては必要ない。
- c 病名告知には親族の了解が必要である。
- d 未成年の患者では本人の承諾は必要ない。
- e 事前の意思が不明な意識障害の患者には救命処置をしてはならない。
[正答]
※国試ナビ4※ [107E069]←[国試_107]→[107F002]
[★]
- 英
- basic life support BLS
- 関
- ALS
手順
- 2-1. あれば経過観察
- 2-2. 呼吸がないが、脈拍はあるか?
- 2-2-1. あれば人工呼吸
- 2-2-2. なければ3. CPR
- 3. 呼吸がなければ、心肺蘇生(胸骨圧迫+人工呼吸)を行う ・・・ 1人の場合は胸骨圧迫:人工呼吸=30:2 2人の場合は胸骨圧迫:人工呼吸=15:2
乳児の脈触知について
- 頚部の皮下組織が厚く、頚が短いことから総頚動脈を触知しづらい。このため、上腕動脈で脈を触知するようにする。
[★]
- 英
- advanced life support ALS
- 同
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[★]
- 英
- advanced cardiac life support ACLS
[★]
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- lifesaving、life-saving