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Japanese Journal
- 病原大腸菌(下痢原性大腸菌)による下痢発症の分子機構
- 唐澤 忠宏,倉園 久生,竹田 美文
- 日本内科学会雑誌 83(7), 1212-1216, 1994
- … 熱性エンテロトキシンと耐熱性エンテロトキシンの2種類のエンテロトキシンを産生し,これが腸管上皮細胞の細胞内情報伝達系を介して水様性下痢を起こす.腸管出血性大腸菌は,細胞毒性を持っVero毒素(志賀毒素様毒素)を産生し,毒素が腸管粘膜組織に傷害を与えて,血性下痢を起こす.細胞侵入性大腸菌は赤痢菌と同様,腸管粘膜組織に侵入・拡散し,組織を破壊して血性下痢を起こす.病原性大腸菌と腸管粘着性大腸菌の下 …
- NAID 130000899209
- 志賀毒素とvero毒素(志賀毒素様毒素):構造と作用機序
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- ベロ毒素(vero toxin;VT)の存在は1977年カナダの研究者により報告された.彼らは,ある種の大腸菌がベロ細胞に対して致死活性を有する物質を産生することをみいだし,ベロ毒素と名付けた.1982年アメリカで発生したハンバーガー食中毒事件の原因菌として腸管出血性大腸菌が発見され,本菌 ...
- 志賀毒素の構造と作用 志賀毒素は,Aサブユニット(酵素活性を有す)と5量体のBサブユニット(標的細胞への結合に関与)とが,非共有結合で結合しています。毒素の受容体は,スフィンゴ脂質のグロボトリオシルセラミド(Gb3)で,Gb3の糖ドメインは細胞表面に局在しており,Bサブユニット ...
- を志賀毒素1(Stx1)と志賀毒素2(Stx2)とすることが提 唱され,名称の統一化が図られた(5,33,35)。したがっ て,本総説では,志賀赤痢菌の産生する志賀毒素とEHEC の産生する志賀毒素様毒素をまとめて志賀毒素とし,区別
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★リンクテーブル★
[★]
- 英
- Vero toxin verotoxin VT
- 同
- Vero毒素、志賀類似毒素 志賀毒素様毒素、志賀毒素様群毒素 Shiga-like toxin SLT
- 関
- 腸管出血性大腸菌、ベロ毒素産生性大腸菌
[★]
- 英
- toxin
- 関
- 内毒素、外毒素
外毒素
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内毒素
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ポリペプチド
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リポ多糖体(lipopolysaccharide: LPS)
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細菌細胞からの分泌
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グラム陰性菌の細胞壁の外膜に存在
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宿主組織内-拡散
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細菌細胞の崩壊により放出
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多くは熱不安定性
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熱安定性
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分泌部位~遠隔部位に作用
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血行性に拡散しエンドトキシンショック
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トキソイド化可
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トキソイド化不可(毒性中心はリピドA)
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[★]
- 英
- Shiga toxin, shiga toxin
- 同
- Stx
- 関
- ベロ毒素