- 英
- primary varicose vein
- 関
- 下肢静脈瘤
原因:
静脈弁の機能不全。
誘因:
肥満、妊娠、立位作業
身体診察
ペルテステスト陽性。正常であれば、伸展運動やつま先立ち運動をさせて下腿筋ポンプ機能を作用させ、表在静脈から深部静脈へ血液を駆出することができる。穿通枝の静脈弁の機能不全があれば、深部静脈に静脈血を戻せず、下肢静脈瘤が消退せず、むしろ増悪する。
トレンデレンブルグテスト陽性。大伏在静脈、小伏在静脈、あるいは交通枝・穿通枝の静脈弁不全による。
下肢の腫脹はまれ、色素沈着は時々認められ、潰瘍形成はまれにある。
表在静脈の拡張はあるが、深部静脈の閉塞や逆流はない。
治療:
生活療法:下肢挙上、立位の回避、弾性ストッキング、包帯の着用。
外科治療が適応。皮膚病変を伴う伏在型では高位結紮術、ストリッピング、穿通枝結紮。必要に応じてレーザー治療や硬化療法も組み合わせられる。深部静脈弁不全では弁形成や弁移植も考慮される(SSUR.431)
UpToDate Contents
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Japanese Journal
- 原発性深部静脈弁不全(一次性静脈瘤を含む)に対する external banding 法による深部静脈弁形成術の成績
- 林田 直樹,平野 雅生,鬼頭 浩之,浅野 宗一,大場 正直,相馬 裕介,田村 友作,松尾 浩三,村山 博和
- 静脈学 20(3), 251-255, 2009-08-25
- NAID 10025589650
- DVTの病態と臨床 : DVTの診断, 治療について
- 川崎 富夫
- 日本血栓止血学会誌 = The Journal of Japanese Society on Thrombosis and Hemostasis 19(1), 18-21, 2008-02-01
- … Point1)深部静脈血栓症のスクリーニングでは下肢の視診と触診が最も重要である.2)一次性静脈瘤が深部静脈血栓症を発症させる証拠はない.3)中心静脈カテーテル留置時や化学療法時には上肢静脈血栓症にも注意する.4)抗凝固療法や線溶療法は出血している患者では原則として禁忌である.5)深部静脈血栓症におけるワーファリンの投与継続期間は原則として3ヶ月である. …
- NAID 10026115474
- 静脈うっ滞性潰瘍を伴う一次性静脈瘤に対する外科治療
Related Links
- 静脈瘤。静脈瘤とはどんな病気か 足の表面にあるたくさんの静脈(表在静脈という)が 拡張し、蛇行(だこう)屈曲して浮き出た状態です。静脈弁の機能不全による一次性静脈 瘤と、生まれつき静脈が拡張している先天性静脈拡張 gooヘルスケア 家庭の医学。
- はじめに : 下肢静脈瘤の病因は静脈弁不全よる一次性静脈瘤と静脈血栓の再疎通 後に静脈弁破壊伴う二次性静脈瘤、動静脈奇形を伴う先天性静脈瘤に分類される。 病態は静脈逆流によるもの、二次性静脈瘤に見られる静脈閉塞と逆流によるものがある 。
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★リンクテーブル★
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- 英
- varicose vein of lower extremity
- 関
- 末梢静脈疾患、一次性静脈瘤 primary varicose vein
疫学
分類
徴候
- 立位で大腿下部から下腿に多数の怒張・屈曲した静脈瘤を触知する
- 慢性化した例では皮膚の色素沈脈、難治性潰瘍が認められる。
症状
身体診察
- 下肢の静脈弁における不全の有無と部位を特定するための検査。
検査
治療
- 弾性ストッキング、包帯。
- 血栓摘除術、血栓溶解術:発症7日以内
-
国試
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- 英
- (順番)primary、(次元)first-order
- 関
- 一次的、一級、原発性、主要、初生、第一次、第一級、プライマリ、プライマリー、原発
[★]
- 英
- vein (Z)
- ラ
- vena
- 毛細血管から発生した静脈血を心臓に送るために使われる血管。
[★]
- 英
- varix, varicosity varicose vein