- 関
- たん白アミノ酸製剤
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- 使用制限等 1. 高ナトリウム血症、高クロル血症、アジソン病、高カリウム血症、高窒素血症、乏尿、高リン血症、副甲状腺機能低下症、甲状腺機能低下症、高マグネシウム血症、高カルシウム血症、肝性昏睡又はその恐れ・疑い、重篤な腎 ...
- 警告 ビタミンB 1 を併用せずに高カロリー輸液療法を施行すると重篤なアシドーシスが発現することがあるので、必ずビタミンB 1 を併用すること。(〈用法及び用量に関連する使用上の注意〉の項参照) ビタミンB 1 欠乏症と思われる重篤な ...
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Japan Pharmaceutical Reference
薬効分類名
販売名
ピーエヌツイン−1号輸液
組成
- 本剤はI層 (糖・電解質) とII層 (アミノ酸) が隔壁で仕切られたプラスチック製容器で構成される二室タイプのキット製品である。
I層 (糖・電解質) 成分 (容量 800mL中)
- ブドウ糖 120.0 g
塩化ナトリウム 2.920 g
酢酸カリウム 2.160 g
リン酸二水素カリウム 1.088 g
硫酸マグネシウム水和物 0.7400g
グルコン酸カルシウム水和物 1.792 g
硫酸亜鉛水和物 5.752mg
I層 (糖・電解質) 添加物 (容量 800mL中)
II層 (アミノ酸) 成分 (容量 200mL中)
- L‐イソロイシン 1.120g
L‐ロイシン 2.500g
L‐リシン酢酸塩 2.480g
L‐メチオニン 0.700g
L‐フェニルアラニン 1.870g
L‐トレオニン 1.300g
L‐トリプトファン 0.260g
L‐バリン 0.900g
L‐アラニン 1.240g
L‐アルギニン 1.580g
L‐アスパラギン酸 0.760g
L‐システイン 0.200g
L‐グルタミン酸 1.300g
L‐ヒスチジン 1.200g
L‐プロリン 0.660g
L‐セリン 0.440g
L‐チロシン 0.070g
グリシン 2.140g
アミノ酸濃度 10.360%
II層 (アミノ酸) 添加物 (容量 200mL中)
混合後 糖量 (容量 1000mL中)
混合後 電解質量 (容量 1000mL中)
- Na+ ★ 50mEq
K+ 30mEq
Mg2+ 6mEq
Ca2+ 8mEq
Cl− 50mEq
SO42− 6mEq
Acetate− ★★ 34mEq
Phosphate 8mmol
Gluconate− 8mEq
Zn 20μmol
★: 安定剤のNa+を含む。
★★: アミノ酸由来のAcetate−を含む。
混合後 アミノ酸量 (容量 1000mL中)
- アミノ酸合計 20.720g
アミノ酸濃度 2.072%
総遊離アミノ酸量 20.0g
総遊離アミノ酸濃度 2.00%
必須アミノ酸/非必須アミノ酸 1.09
混合後 (容量 1000mL中)
- 非蛋白カロリー量 480kcal
総カロリー量 560kcal
非蛋白カロリー/N 158
総窒素量 3040mg
禁忌
- 高ナトリウム血症の患者[本剤の電解質組成により高ナトリウム血症を悪化させるおそれがある。]
- 高クロール血症の患者[本剤の電解質組成により高クロール血症を悪化させるおそれがある。]
- 高カリウム血症、乏尿、アジソン病、高窒素血症の患者[腎からのカリウム排泄障害のため症状を悪化させるおそれがある。]
- 高リン血症、副甲状腺機能低下症の患者[本剤の電解質組成により高リン血症を悪化させるおそれがある。]
- 高マグネシウム血症、甲状腺機能低下症の患者[本剤の電解質組成により高マグネシウム血症を悪化させるおそれがある。]
- 高カルシウム血症の患者[本剤の電解質組成により高カルシウム血症を悪化させるおそれがある。]
- 肝性昏睡又は肝性昏睡のおそれのある患者[アミノ酸インバランスを助長し、肝性昏睡を悪化又は誘発させるおそれがある。]
- 重篤な腎障害のある患者[窒素及び水負荷の増加により腎機能を悪化させるおそれがある。]
- アミノ酸代謝異常のある患者[アミノ酸インバランスを助長させるおそれがある。]
効能または効果
- 経口、経腸管栄養補給が不能又は不十分で、経中心静脈栄養に頼らざるを得ない場合の水分、電解質、アミノ酸、カロリー補給
ピーエヌツイン‐1号輸液
- 経中心静脈栄養療法の開始時で、耐糖能が不明の場合や耐糖能が低下している場合の開始液として、あるいは侵襲時等で耐糖能が低下しており、ブドウ糖を制限する必要がある場合の維持液として用いる。
用時隔壁部を開通し、I層及びII層の液を混合して維持液又は開始液とする。
通常、成人1日2000mLの開始液又は維持液を24時間かけて中心静脈内に持続点滴注入する。
なお、症状、年齢、体重に応じて適宜増減する。
ピーエヌツイン‐2号輸液
用時隔壁部を開通し、I層及びII層の液を混合して維持液とする。
通常、成人1日2200mLの維持液を24時間かけて中心静脈内に持続点滴注入する。
なお、症状、年齢、体重に応じて適宜増減する。
ピーエヌツイン‐3号輸液
用時隔壁部を開通し、I層及びII層の液を混合して維持液とする。
通常、成人1日2400mLの維持液を24時間かけて中心静脈内に持続点滴注入する。
なお、症状、年齢、体重に応じて適宜増減する。
〔混合方法〕
- 容器を外袋から取り出したのち、以下の図のように取り扱う。
- 高カロリー輸液療法施行中にビタミンB1欠乏により重篤なアシドーシスが起こることがあるので、必ず必要量 (1日3mg以上を目安) のビタミンB1を併用すること。
慎重投与
- 菌血症の患者[カテーテルが二次感染巣となることがあり、敗血症さらには敗血症性ショックを起こすおそれがある。]
- 高張性脱水症の患者[本剤の電解質組成により脱水症を助長させるおそれがある。]
- 腎疾患に基づく腎不全のある患者[水・電解質の調節障害により循環不全を起こすおそれがある。]
- 重症熱傷の患者[循環血液量の増加により心負荷増大のおそれがある。]
- 高カリウム血症を伴わない腎不全のある患者[ナトリウム負荷によるカリウム排泄の阻害、窒素負荷による血中尿素窒素の上昇のため腎不全症状を悪化させるおそれがある。]
- 心不全のある患者[循環血液量の増加により心負荷増大のおそれがある。]
- 閉塞性尿路疾患により尿量が減少している患者[水排泄障害により原病の症状を悪化させるおそれがある。]
- 糖尿病の患者[高血糖を起こすおそれがある。]
- 尿崩症の患者[水・電解質の過剰投与により水・電解質異常を起こすおそれがある。]
- 高度のアシドーシスの患者[本剤の電解質組成によりアシドーシスを悪化させるおそれがある。]
- 膵炎、膵硬化症、膵腫瘍等の膵障害のある患者[高血糖等耐糖能異常を起こすおそれがある。]
重大な副作用
アシドーシス
- 重篤なアシドーシスがあらわれることがある (「警告」の項参照)。
高血糖
- 本剤は高濃度のブドウ糖含有製剤なので、ときに過度の高血糖、高浸透圧利尿、口渇があらわれるので、このような症状があらわれた場合には、インスリン投与等の適切な処置を行うこと。
薬効薬理
- ピーエヌツイン‐1号輸液、2号輸液及び3号輸液にビタミン類を配合し、ラットの中心静脈内に投与した結果、同カロリーを経口摂取した場合あるいは対照とした栄養輸液を投与した場合とほぼ同等の栄養効果が得られた。
また、ラットにおいて本剤のブドウ糖、電解質及びアミノ酸の配合比が適切であることが明らかになった。1〜2)
★リンクテーブル★
[★]
- 英
- infusion, transfusion
- 同
- 輸注
種類
- NSU. 731
-
- 維持輸液剤:一日の水・電解質バランスを保つべく作成される
- 輸液期間が長くなる場合に用いられる。
- Na+, Cl-は少なく、K+、HPO4-ブドウ糖を含む
乳幼児
- 1. 脱水になりやすい。
- 2. 腎機能が未熟。(K排泄能が低い)
- 3. 低血糖になりやすい
輸液量
- 新生児:80-120 ml/kg/日 ← 成人よりも多い
- 乳児下痢症に対する初期輸液:Na 90mEq/l, Cl 70mEql/L, ブドウ糖 2.6%, 乳酸 20mEq/L
投与量の計算
- 体重には身長とBMI22としたときの標準体重を用いる。
- 尿量 + 不感蒸泄(700ml) + 代謝水(5ml x 体重)
乳幼児
- 小児の薬の選び方・使い方
- 10kg以下 100ml/hr
- 10-20kg 200ml/hr
- 20-30kg 300ml/hr
- 30-40kg 400ml/hr
- 成人用のクレンメ:20滴で1ml (1滴 50ul)
- 小児用のクレンメ:60滴で1ml
- x (ml/hr) = 20x (滴/時) = x/3 (滴/分) = x/180 (滴/秒)
- ∴ x (ml/hr) で輸液するためには 180/x (秒/滴) となるようにクレンメの滴下速度を調節する。
[★]
- 関
- 高カロリー輸液用製剤