パミドロン酸
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Japanese Journal
- 症例 パミドロン酸二ナトリウムが疼痛の軽減に有効であった難治性CRPS type 1の1症例
- 田村 和貴,中村 昭博,松尾 聡,伊藤 重彦
- 肺癌 42(3), 209-213, 2002-03-14
- … hypercalcemia of malignancyによる二次性尿崩症と考えられた.パミドロン酸二ナトリウム30mgにて高Ca血症と多尿は速やかに改善したが,多発肺転移から呼吸不全を生じ死亡した.腫瘍組織の免疫組織学的検討では腫瘍細胞の細胞質にPTHrP抗原の発現を認めた.結論.二次性尿崩症を生じたPTHrP産生肺癌の1例を経験した.心肺機能低下例での高Ca血症治療においてパミドロン酸二ナトリウムは単剤でも有効であった. …
- NAID 110003127855
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- パミドロン酸二Na点滴静注用15mg「F」,パミドロン酸二ナトリウム水和物注射用.
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Japan Pharmaceutical Reference
薬効分類名
販売名
アレディア点滴静注用15mg
組成
成分・含量
- 1バイアル中パミドロン酸二ナトリウム無水物として15mg
添加物
禁忌
- 本剤の成分又は他のビスホスホン酸塩に対し、過敏症の既往歴のある患者
効能または効果
- 悪性腫瘍による高カルシウム血症
- 乳癌の溶骨性骨転移(化学療法、内分泌療法、あるいは放射線療法と併用すること)
悪性腫瘍による高カルシウム血症
- 通常、成人にはパミドロン酸二ナトリウム(無水物)として30〜45mgを4時間以上かけて、単回点滴静脈内投与する。なお、再投与が必要な場合には、初回投与による反応を確認するために少なくとも1週間の投与間隔を置くこと。
乳癌の溶骨性骨転移
- 通常、成人にはパミドロン酸二ナトリウム(無水物)として90mgを4時間以上かけて、4週間間隔で点滴静脈内投与する。
<点滴液の調製法>
- 1バイアルに日局「注射用水」、日局「生理食塩液」又は日局「ブドウ糖注射液(5%)」5mLを加えて溶解後、総量として500mL以上の日局「生理食塩液」又は日局「ブドウ糖注射液(5%)」に希釈する。
- 乳癌の溶骨性骨転移の患者に本剤を投与する場合、本剤の用量は90mgを超えないこと。〔腎機能が悪化するおそれがある。〕
慎重投与
- 重篤な腎障害のある患者〔腎機能が悪化するおそれがある。〕
- 全身状態が極めて不良である患者〔急激な血圧低下をきたした症例が報告されている。〕
- 心疾患のある患者(特に高齢者)〔生理食塩液の過量負荷により左室不全・うっ血性心不全を起こすおそれがある。また、本剤投与後通常1〜2日にみられる発熱も心疾患の悪化に関与するおそれがある。〕(「高齢者への投与」の項参照)
重大な副作用
**ショック、アナフィラキシー様症状(いずれも頻度不明)
- ショック、アナフィラキシー様症状(気管支痙攣、呼吸困難、喘鳴等)があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。
**急性腎不全(1%未満)、ネフローゼ症候群(巣状分節性糸球体硬化症等による)、間質性腎炎(いずれも頻度不明)
- 急性腎不全、ネフローゼ症候群(巣状分節性糸球体硬化症等による)、間質性腎炎があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど、適切な処置を行うこと。(「重要な基本的注意」の項参照)
**臨床症状を伴う低カルシウム血症(1%未満)
- テタニー、手指のしびれ等を伴う低カルシウム血症があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど、適切な処置を行うこと。(「重要な基本的注意」の項参照)
**間質性肺炎(頻度不明)
- 間質性肺炎があらわれることがあるので、咳嗽、呼吸困難、発熱、肺音の異常(捻髪音)等が認められた場合には、速やかに胸部X線、胸部CT、血清マーカー等の検査を実施すること。間質性肺炎が疑われた場合には投与を中止し、副腎皮質ホルモン剤の投与等の適切な処置を行うこと。
*顎骨壊死・顎骨骨髄炎(頻度不明)
- 顎骨壊死・顎骨骨髄炎があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど、適切な処置を行うこと。(「重要な基本的注意」の項参照)
*大腿骨転子下及び近位大腿骨骨幹部の非定型骨折(頻度不明)
- 大腿骨転子下及び近位大腿骨骨幹部の非定型骨折を生じることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど、適切な処置を行うこと。(「重要な基本的注意」の項参照)
薬効薬理
血清カルシウム低下作用
- 悪性腫瘍による高カルシウム血症患者に対してパミドロン酸二ナトリウム30〜45mgを単回点滴静脈内投与したとき、投与開始2日目から血清補正カルシウム濃度を低下させ、その効果は投与開始14日目にも認められている。2〜5)
- ラットを用いた腫瘍移植あるいは活性型ビタミンD3誘発高カルシウム血症モデルにパミドロン酸二ナトリウムを皮下投与したとき、用量依存的に血清カルシウム濃度を低下させる。8)
- ラットを用いたコレカルシフェロール誘発高カルシウム血症モデルにおいて、パミドロン酸二ナトリウム0.8mg/kgを1回静脈内投与したとき長期持続性の血清カルシウム低下が認められている。9)
破骨細胞に対する作用
- パミドロン酸の作用機序は未だ十分に解明されていないが、以下の実験結果から次のような機序が考えられている。10)
- ウシ大腿皮質骨から調製した骨スライスをパミドロン酸二ナトリウムを含む溶液中に前浸漬し、あらかじめ骨表面にパミドロン酸を吸着させた上で破骨細胞と培養した場合に破骨細胞による骨吸収が抑制される。一方、同じ実験系であらかじめ破骨細胞の活性を低下させておくとパミドロン酸の作用が認められなくなる。これらのことから、骨に吸着したパミドロン酸が破骨細胞の骨吸収により遊離し、破骨細胞が高濃度のパミドロン酸にさらされることにより骨吸収機能が抑制されることが示唆される。
有効成分に関する理化学的知見
一般名
- パミドロン酸二ナトリウム水和物(Pamidronate Disodium Hydrate)
化学名
- Disodium3-amino-1-hydroxypropylidene-1,1-bisphosphonate pentahydrate
分子式
分子量
性状
- 白色の結晶性の粉末で、においはない。水にやや溶けにくく、エタノール(95)又はジエチルエーテルにほとんど溶けない。
融点
★リンクテーブル★
[★]
- 英
- pamidronate、pamidronic acid
- 同
- パミドロネート、パミドロン酸二ナトリウム pamidronate disodium
- 商
- アレディア Aredia
他に分類されない代謝性医薬品
[★]
パミドロン酸。パミドロン酸二ナトリウム
[★]
- 英
- sodium, natrium, Na
- 関
- Na+
血液(血清)中のナトリウム (臨床検査法提要第32版)
尿中のナトリウム
- <20 mEq/l (正常と判断できる範囲)
- >40 mEq/l (腎性腎不全を示唆)
尿Na,Kと血清Naによる血清Naの予測
- 経口摂取と輸液による自由水の摂取がなければ
- 尿([Na+]+[K+]) < 血清[Na+] → 血清[Na+]上昇
- 尿([Na+]+[K+]) = 血清[Na+] → 血清[Na+]普遍
- 尿([Na+]+[K+]) > 血清[Na+] → 血清[Na+]低下
食品中の食塩量
- ほとんどの製品ラベルに記載されている、ナトリウム[g]はそのまま食塩量[g]と考えることができないので、指導する債には注意を促す。
- 分子量から考えるとNa(23), Cl(35.5)なので、ナトリウムx[g]は食塩 x /23 * (23 + 35.5)、つまり2.54 * x [g]となる。
- 例えば、小生が常食している某社のインスタントラーメンにはナトリウム2[g]との記載があるが、これは5.08gの食塩が含まれているということになる。もちろんスープは全部飲む。1日3袋食べたことがあるのだが、、、
臨床関連
[★]
- 英
- thorium、Th
- 関
- トロトラスト、232Th
概念
- 参考1
- 原子番号:90
- 元素記号:Th
- アクチノイド元素の一つ
- 銀白色の金属。
- 安定同位体は存在しない。
- 北欧神話の軍神または雷神トールにちなんで名づけられた。
同位体
- 参考1
同位体
|
NA
|
半減期
|
DM
|
DE (MeV)
|
DP
|
228Th
|
trace
|
1.9116 y
|
α
|
5.52
|
224Ra
|
229Th
|
syn
|
7340 y
|
α
|
5.168
|
225Ra
|
230Th
|
trace
|
75380 y
|
α
|
4.77
|
226Ra
|
231Th
|
trace
|
25.5 h
|
β
|
0.39
|
231Pa
|
232Th
|
100 %
|
1.405 × 1010 y
|
α
|
4.083
|
228Ra
|
234Th
|
trace
|
24.1 d
|
β
|
0.27
|
234Pa
|
参考
- http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%88%E3%83%AA%E3%82%A6%E3%83%A0
[★]
- 英
- bird、avian
- 関
- 鳥類