- 関
- 心筋シンチグラフィ、タリウムシンチ、シンチ
- K+とほぼ同様の挙動を示し、Na/K ATPaseを介して心筋細胞に取り込まれる。一回の灌流で心筋内に取り込まれその取り込みは冠血流に依存するために、心筋血流分布を反映するといわれている。
- 早期像(静注後10分後)、後期像?(3-4時間後) ← 虚血心筋におけるタリウムの再分布を見るため。半減期73hr。放出エネルギー低。解像度が悪い
- タリウム再分布 → 心筋虚血
- 固定性欠損像 → 心筋梗塞による壊死心筋
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- しかし、^<99m>Tc-MIBIは再分布現象を示さないため負荷心筋シンチグラフイでは、負荷 時と安静時の2度投与になるため検査方法等を考慮する必要がある。以上、今回の結果 から^<99m>Tc-MIBIは新しい心筋血流製剤として期待される。 ...
★リンクテーブル★
[★]
- 関
- シンチグラフィー、シンチグラム
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肺換気シンチグラム
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骨髄シンチグラム
甲状腺シンチグラム
- 123I :(甲状腺摂取率)3時間値5-20%、24時間値15-35%
- 99mTcO4-:(甲状腺摂取率)30分値0.4-3.0%。唾液腺、唾液への生理的な取り込みが多いためバックグラウンドが高い。
- 131I :全身シンチグラムに使用。甲状腺全摘出後に行う。
- 123I-MIBG:甲状腺髄様癌
- 210Tl:分化型甲状腺癌
- 67Ga:甲状腺未分化癌、甲状腺悪性リンパ腫
副甲状腺シンチグラム
- 99mTc-MIBI:ヘキサキス(2-メトキシイソブチルイソニトリル)テクネチウム(99mTc):副甲状腺腫に集積
副腎髄質シンチグラム
副腎皮質シンチグラム
- 131I-アドステロール:クッシング症候群や原発性アルドステロンの確定診断に有用。たぶんステロール環をもっており副腎皮質に取り込まれる
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[★]
- 英
- thallium, Tl
- 関
- 201Tl-塩化タリウム、タリウム中毒
"母親に劇物"事件の原因物質とされる「タリウム」ってどんな金属?
物性
- 灰色ないし銀白色の柔らかい金属(モース硬度1.2)。地殻には0.6ppm(0.00006%)ほど存在。
分布
- 銅、鉛、亜鉛などの硫化鉱物に微量に含まれており、精製の際の副産物として回収される
産業
- 光学レンズ、低温用温度計、半導体、放射能の測定に使用されるシンチレーションカウンターなどの製造に使われる。
- 1950年代初めまで、酢酸タリウム軟膏が多毛症の治療薬として使用された。
- 脱毛剤として用いられる。
化合物
毒性
- 毒性の強い金属
- 推定致死量はタリウムとして8~12mg/kg
- 暴露径路:気道や皮膚
- 消化管からの吸収された場合、通常、12~24時間後に発症し、初期症状として消化器症状と神経症状が現われる。
- 少量摂取:嘔気、嘔吐、食欲不振、上腹部痛、感覚障害、筋力低下、運動失調等の症状が現われる。重篤な場合には発熱、痙攣を起こし、肺炎、呼吸抑制、循環障害で死に至る。
- 特徴的な症状:脱毛。通常2週間、大量摂取時5日で出現。
- 典型的に症状:多発神経炎、脳症、消化器症状、脱毛
動態
- カリウムとほぼ同じ動態を呈する。これはタリウムイオンはカリウムとほぼ同じ大きさであるため。カリウム濃度の高い神経、肝臓、心筋などの細胞膜やミトコンドリアで、カリウムの1/10の濃度でこれと競合し、毒作用を現わす
- SH基を有する酵素を阻害。他の重金属と同様の性質。システインのタンパク及びケラチンへの合成が障害されることで脱毛に至ると考えられている。
- 細胞内のリボフラビン(ビタミンB2)と不溶性の化合物を作り脱毛、神経炎、皮膚炎などの原因と考えられている
排泄
検査
- 24時間尿中タリウム濃度が5ng/mL以下(原子吸光分析による)
- 全血中タリウム濃度2μg/L以下
[★]
- 英
- cardiac muscle (K), heart muscle, myocard cardiac muscle, myocardium
- 関
- 心筋の活動電位、横紋筋、筋肉
- 筋小胞体が発達していない
心筋の酸素消費量 (SPC.226)
- (tension-time index)=左心室内圧曲線収縮期相の面積(mmHg/s)×心拍数
- (doble product)∝(tension-time index)
- 1. 骨格筋細胞と違い心筋細胞は介在板を有しており、介在板近傍に存在するギャップ結合によって活動電位が伝播する。
- 2. ギャップジャンクションを通じて活動電位が伝播すると、心筋細胞膜上の電位依存性Na+チャネルが開き、脱分極が筋細胞全体に広がる。
- 3. 脱分極はT細管(横行管)に伝わり、T細管に存在する電位依存性のタンパク質の構造を変化させ、筋小胞体上のCa2+放出チャネルを開く。
- 4. さらに少し遅れてCa2+/Na+チャネルが長時間開口し、細胞内に多量のCa2+/Na+を取り込む。
- 5. 心筋細胞のT細管は細胞外部に開口しており、Ca2+の取り込みが容易になっている。
- 6. このようにして、細胞外と筋小胞体中のCa2+が細胞質に拡散する。
- 7. ここで、筋収縮に関わるアクチンフィラメントにトロポミオシンとトロポニンが結合し、収縮開始を妨げているが、Ca2+がトロポニンに結合すると、トロポミオシンがアクチンフィラメント上で場所を変える。
- 8. この結果、トロポミオシンが覆い隠していたアクチンフィラメントのミオシン結合部位が露出する。
- 9. ミオシンはATPの加水分解のエネルギーを使って、アクチンフィラメントに結合できる構造をとり、アクチンに結合する。
- 10. ミオシンがアクチンフィラメントで首振り運動をすることで筋収縮が起こる。
Henry Gray (1825-1861). Anatomy of the Human Body. 1918.