- 英
- guanidine
Wikipedia preview
出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2014/01/13 08:53:05」(JST)
[Wiki ja表示]
グアニジン |
|
IUPAC名 |
guanidine(許容慣用名) |
別名 |
イミド炭酸ジアミド |
分子式 |
CH5N3 |
分子量 |
59.07 |
CAS登録番号 |
[113-00-8] |
形状 |
無色結晶 |
融点 |
50 °C |
SMILES |
C(=N)(N)N |
グアニジン (guanidine) は示性式が HN=C(NH2)2 の構造を持つ有機化合物。強い塩基性を持つ結晶性の固体で、グアニンの分解によって得られる。またタンパク質の代謝によって生成し、尿中にも検出される。
性質[編集]
3つの窒素によって共役酸のプラスの電荷が分散安定化されるため、グアニジンは強い塩基性を示す(pKa=12.5)。生理的条件においてはプロトン化された+1価の陽イオン(グアニジニウムイオン)として存在する。
用途[編集]
プラスチックや爆薬の原料として用いられる。また水素結合を作りやすい性質から、生化学分野において塩酸塩などがタンパク質の変性剤として用いられる(しばしばGdmClと略される)。化石燃料に代わる燃料としての研究も進められている。誘導体は、有機合成において強塩基として用いられる。
誘導体[編集]
グアニジンを含む化合物としてはアミノ酸の一種アルギニンがあり、タンパク質内でDNAとの結合など重要な役割を負う。またアルギニンから生合成されたグアニジノ基を含むアルカロイドが知られており、サキシトキシンやテトロドトキシンなど強い生理作用を持つものが多い。また、ニトログアニジンは爆薬として用いられる。
近年アルギニンを多数含むペプチドが細胞膜を容易に透過することが発見され、この作用の源がグアニジノ基にあることが証明されている。グアニジノ基を多数結合させておけば大分子量のタンパク質や人工分子も容易に細胞内に取り込ませられるため、医薬・生化学分野において応用の期待が高まっている。
|
ウィキメディア・コモンズには、グアニジンに関連するカテゴリがあります。 |
UpToDate Contents
全文を閲覧するには購読必要です。 To read the full text you will need to subscribe.
Japanese Journal
- 〈Original Papers〉Eleocharis viviparaからの効率的RNA抽出法の検討
- 原田 大士朗,泉井 桂,秋田 求
- Memoirs of the Faculty of Biology-Oriented Science and Technology of Kinki University 30, 49-60, 2012-09-00
- … 実際に、グアニジン法などでは、十分に品質の高いRNAを効率よく得ることは困難であった。 …
- NAID 120004898789
- クマイザサ(Sasa senanensis Rehder)の蛋白糖化最終生成物(AGEs)生成抑制作用の研究
- 堀 未央,八木 雅之,埜本 慶太郎 [他],北野 貴大,宮崎 亮,米井 嘉一,ホリ ミオ,ヤギ マサユキ,ノモト ケイタロウ,キタノ タカヒロ,ミヤザキ リョウ,ヨネイ ヨシカズ,Hori Mio,Yagi Masayuki,Nomoto Keitaro,Kitano Takahiro,Miyazaki Ryo,Yonei Yoshikazu
- 同志社大学理工学研究報告 52(3), 223-229, 2011-10-00
- … HSA)とグルコースを反応させたin vitro実験系において,蛍光性AGEs,3-デオキシグルコソン(3DG),ペントシジン(Pent),カルボキシメチルリジン(CML)をAGEsとして評価し,陽性対照として塩酸アミノグアニジン(AG)を用い,蛍光測定法・ELISA法・HPLC法にてAGEsの測定を行った。 …
- NAID 110008694463
- 低温状態におけるタンパク質モデル化合物の疎水性相互作用に関する研究
- 吉村 幸浩,竹清 貴浩,渡邊 真佑子 [他],岡本 知カ羅
- 低温生物工学会誌 57(1), 51-54, 2011-04-15
- We have investigated the effect of guanidine hydrochloride (GdnHCl) on the hydration structure of 1-butyl-3-methylimidazolium chloride ([bmim][Cl]) used as a protein model compound. It was found that …
- NAID 110008671120
Related Links
- ChemicalBook あなたのためにグアニジン塩酸塩(50-01-1)の化学的性質を提供して、融点、価格、蒸気圧、沸点、毒性、比重、沸点、密度、分子式、分子量、物理的な性質、毒性 税関のコードなどの情報、同時にあなたは更にグアニジン ...
- 性質 3つの窒素によって共役酸のプラスの電荷が分散安定化されるため、グアニジンは強い塩基性を示す(pKa=12.5)。生理的条件においてはプロトン化された+1価の陽イオン(グアニジニウムイオン)として存在する。 用途
Related Pictures
Japan Pharmaceutical Reference
薬効分類名
販売名
ミオMIBG-I 123注射液
組成
- 1シリンジ(容量1.5mL)中3-ヨードベンジルグアニジン(123I) 放射能として111MBq(検定日時)
3-ヨードベンジルグアニジンとして0.03〜0.10mg
添加物
- 氷酢酸 適量、酢酸ナトリウム水和物 適量、塩化ナトリウム 適量
効能または効果
- 心シンチグラフィによる心臓疾患の診断
- 腫瘍シンチグラフィによる下記疾患の診断
- 神経芽腫、褐色細胞腫
心シンチグラフィ
- 通常、成人には、本品111MBqを静脈より投与し、約15分後以降にガンマカメラを用いて心シンチグラムを得る。
必要に応じて、3〜6時間後の心シンチグラムを得る。
必要に応じて、運動負荷時投与の心シンチグラムを得る。
なお、投与量は、年齢、体重により適宜増減する。
腫瘍シンチグラフィ
神経芽腫
- 通常、小児には、400MBqを最大用量として200〜400MBq/1.7m2(体表面積)を静脈より投与し、6時間後及び24時間後にガンマカメラを用いて腫瘍シンチグラムを得る。
必要に応じて、48時間後の腫瘍シンチグラムを得る。
また、通常、成人への投与量は、200〜400MBqとし、年齢、体重により適宜増減する。
褐色細胞腫
- 通常、本品111MBqを静脈より投与し、24時間後にガンマカメラを用いて腫瘍シンチグラムを得る。
必要に応じて、6時間後及び48時間後の腫瘍シンチグラムを得る。
なお、投与量は、年齢、体重等により適宜増減するが、222MBqを上限とする。
- シリンジ入り製品使用方法
- シールを取り、鉛容器の蓋をはずす。
- シリンジが鉛容器に入ったままの状態でプランジャーロッドをねじ込む(図1)。
- プランジャーロッドを持って鉛容器から取り出す(図2)。
- シリンジの先端のゴムキャップをはずし、両頭針の短い方を取りつける。このとき長針側先端のカット面が投与時に上を向くように取りつける(図3)。
- 患者に投与する(図4)。
〔注意事項〕
- ○両頭針を取りつける際、プランジャーロッドを押さないようにして下さい。
- ○シリンジ中にごくわずかに気泡が含まれている場合があります。注射液を投与してもこの気泡は通常シリンジ内に残りますが、誤って投与することのないよう気泡の位置に注意しながら投与して下さい。
〔廃棄の方法〕
- 注射針にカバーをつけた後、針をはずす。次にプランジャーロッドを取りつけた時と逆の方向に回し、取りはずす。
フランジキャップを回して取りはずし、シールドからシリンジを抜取り廃棄する。
慎重投与
- 本品の成分又はヨードに対し、過敏症の既往歴のある患者。
重大な副作用
ショック、アナフィラキシー様症状
- まれに(0.1%未満)ショック、アナフィラキシー様症状があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には適切な処置を行うこと。
有効成分に関する理化学的知見
ヨウ素123(123I)の核物理学的特性
物理的半減期
主なγ線エネルギー
- 159 keV(83.3%)
529 keV(1.4%)
27.4 keV(71.5% Te-Kα)
減衰表
★リンクテーブル★
[★]
- 英
- metaiodobenzylguanidine, MIBG, iobenguane
- 同
- 3-ヨードベンジルグアニジン 3-iodobenzylguanidine
- 関
- 放射性医薬品
- 131I-メタヨードベンジルグアニジン 131I-MIBG
- 123I-メタヨードベンジルグアニジン 123I-MIBG
- グアニジン
[★]
- 英
- amiloride
- 化
- 塩酸アミロライド amiloride hydrochloride
- 商
- MIDAMOR
- 関
- アミロライド感受性ナトリウムチャネル、上皮型Na+チャネル
http://toyota.s2.zmx.jp/cgi-bin/reference_url.cgi?ttp://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B0%E3%82%A2%E3%83%8B%E3%82%B8%E3%83%B3
[★]
- 英
- guanidine Isothiocyanate
- 関
- グアニジン、トリゾール
- 強力なタンパク質変性剤。
- 分子量 118.16
- (NH2)2CNH・HNCS
参考
- http://en.wikipedia.org/wiki/Guanidinium_thiocyanate
[★]
- 英
- guanidinium chloride
- 関
- グアニジン、塩酸グアニジン、塩酸グアニジウム
[★]
- 英
- guanidine hydrochloride
- 関
- グアニジン、塩化グアニジウム
[★]
131I-メタヨードベンジルグアニジン
[★]
メタヨードベンジルグアニジン
[★]
- 英
- guanidine thiocyanate、GTC