脳波検査

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和文文献

  • 脳波検査 (ミニ特集 熱性けいれんの診療 : 新ガイドラインでどう変わったか)
  • 脳波上3Hz棘徐波複合が出現したときの心電図R-R間隔変化 : 意識障害の客観的指標への取り組み
  • "脳波が読める"と学生が実感できる脳波教育法の実践
  • 臨床検査学教育 : 日本臨床検査学教育学会機関誌 7(2), 179-186, 2015
  • NAID 40020568604

関連リンク

脳は、非常に微弱な電流を流し続けており、その微細な電位差は、頭部の表皮上で常に 変化しています。頭部に電極を付け、その電流を増幅器にかけ、波形として記録するの が脳波検査です。てんかん、脳腫瘍、脳挫傷などが疑われるときに行なわれます。

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脳波検査脳波検査5e5d9645.jpg脳波検査脳波検査99999


★リンクテーブル★
国試過去問099I007」「095H018」「108D043」「102G065」「107G058」「100I038」「108E044」「097F027」「105I066」「106G039」「108H025」「099F041」「103E055」「106I076」「108A033」「095C036」「104B027
関連記事脳波」「検査

099I007」

  [★]

  • 次の文を読み、7~9の問いに答えよ。
  • 2歳3か月の男児。発熱、意識障害およびけいれんを主訴に救急車で搬送された。
  • 現病歴 : 3日前から発熱、不機嫌および食思不振を認めた。昨日夕方から本日にかけて頻回に嘔吐があった。次第に意識が低下し、母親の呼びかけに対してやっと開眼する程度であったが、本日昼からけいれんが頻発し、刺激に反応しなくなった。
  • 出生・発達歴:在胎40週、出生体重3,200g。首の坐りは3か月。寝返りは6か月。坐位は7か月。つかまり立ちは9か月、歩行は13か月。
  • 既往歴 : 生後7か月のとき、発熱と同時に強直性けいれんを認めた。けいれんの持続は2分で、自然に止まった。脳波検査を受けたが異常は指摘されず、治療も受けていない。
  • 現症 : 身長86cm、体重12.5kg。体温39.2℃。呼吸数30/分。脈拍128/分、整。血圧106/68mmHg。顔つきは無表情。けいれんは認めない。外表奇形は認めない。皮膚は湿潤しており、皮疹を認めない。大泉門は閉鎖し眼瞼結膜に貧血はなく、眼球結膜に黄疸を認めない。仰臥位で頭部を持ち上げると抵抗がある。咽頭は軽度発赤。表在リンパ節は触知しない。呼吸音は正常である。不整脈と心雑音とは認めない。腹部は平坦、軟で、腫瘤は触知しない。
  • 検査所見 : 血液所見:赤血球420万、Hb11.8g/dl、Ht39%、白血球24,000(好中球72%、好酸球1%、単球6%、リンパ球21%)、血小板18万。
  • 血清生化学所見:総蛋白7.1g/dl、アルブミン4.6g/dl、尿素窒素12mg/dl、クレアチニン0.6 mg/dl、アンモニア28μg/dl(基準18?048)、AST28単位、ALT12単位、LDH365単位(基準176?0353)、アルカリホスファターゼ120単位(基準260以下)、Na134mEq/l、K4.2mEq/l、Cl 98mEq/l。CRP13.6mg/dl。
  • まず行う検査はどれか。
  • (1) 頭部エックス線単純撮影
  • (2) 脳波検査
  • (3) 頭部MRA
  • (4) 頭部CT
  • (5) 脳脊髄液検査
  • a. (1)(2)
  • b. (1)(5)
  • c. (2)(3)
  • d. (3)(4)
  • e. (4)(5)
[正答]


※国試ナビ4※ 099I006]←[国試_099]→[099I008

095H018」

  [★]

  • 次の文を読み、16~18の問いに答えよ。
  • 1歳6か月の男児。発熱と顔色不良とを主訴に来院した。
  • 出生歴 : 在胎40週、自然分娩で出生した。出生時の身長51cm、体重3,240g、頭囲33.5cm、胸囲33.0cm。Apgarスコア10点(1分)。
  • 発育歴・既往歴 : 精神運動発達は正常である。予防接種はBCG、ポリオワクチン2回およびDPT I期完了。9か月時に突発性発疹に罹患した。
  • 現病歴 : 昨夕、不機嫌、38℃台の発熱および顔色不良に気付いた。夜は眠ったが今朝も不機嫌で元気がなかった。
  • 現症 : 身長82cm、体重10.2kg。体温37.8℃。呼吸数60/分。脈拍160/分、整。血圧96/64mmHg。意識はやや傾眠状態。顔色不良で顔貌は無欲状である。大泉門は閉鎖している。胸部に異常所見はない。咽頭は軽度に発赤し、粘膜疹はない。リンパ節は触知しない。鼓膜の発赤はない。仰臥位で、頭部を前屈すると股間節と膝関節とで下肢が屈曲し、また両下肢を伸展位で掌上すると膝が屈曲する。足底をさすると足趾は底屈する。
  • 検査所見 : 尿所見:異常なし。血液所見:赤血球394万、Hb 10.6g/dl、白血球2,900(後骨髄球2%、桿状核好中球10%、分葉核好中球54%、単球12%、リンパ球22%)、血小板12万。CRP 11.2mg/dl(基準0.3以下)。
  • この患児の診断に最も有用なのはどれか。
  • a. 咽頭培養
  • b. 脳波検査
  • c. 血清ウイルス抗体価
  • d. 頭部CT
  • e. 脳脊髄液検査
[正答]


※国試ナビ4※ 095H017]←[国試_095]→[095H019

108D043」

  [★]

  • 52歳の女性。ふらつきと視力低下とを主訴に来院した。 1か月前から頭重感があり、 1週前からふらつきと左眼の見にくさとを自覚していた。既往歴に特記すべきことはない。母親が高血圧。意識は清明。身長 157 cm、体重 56 kg。体温 36.0 ℃。脈拍 96/分、整。血圧 268/166 mmHg。呼吸数 16/分。頸静脈の怒張を認めない。甲状腺腫を触知しない。心音と呼吸音とに異常を認めない。腹部は平坦、軟で、肝・脾を触知しない。下肢に浮腫を認めない。尿所見:蛋白 1+、糖 (-)、潜血 (-)、沈渣に円柱を認めない。血液所見:赤血球 382万、 Hb 10.5 g/dl、Ht 32%、白血球4,000、血小板 2.5万。血液生化学所見:総蛋白 7.6 g/dl、アルブミン 4.9 g/dl、尿素窒素 38 mg/dl、クレアチニン 2.6 mg/dl、尿酸 6.2 mg/dl、血糖 106mg/dl、HbA1c(NGSP)5.8%(基準 4.6~6.2)、総コレステロール 242 mg/dl、Na 141 mEq/l、K 3.8 mEq/l、Cl 107mEq/l、Ca 9.6 mg/dl、P 4.0 mg/dl。心電図で左室肥大所見を認める。胸部エックス線写真で心胸郭比 56%。腹部超音波検査で腎尿路系に異常を認めない。各種ホルモン検査を提出した。
  • 次に行う検査として適切なのはどれか。


[正答]


※国試ナビ4※ 108D042]←[国試_108]→[108D044

102G065」

  [★]

  • 次の文を読み、64~66の問いに答えよ。
  • 21歳の男性。「就職など、将来のことが心配である」という訴えで来院した。
  • 現病歴:大学卒業を控え、就職活動でいろいろな企業の面接を受けた。しかし面接担当者の前では恐怖感があり声が出なかった。
  • 出生・発達歴:在胎38週、自然分娩で出生した。手先は不器用であったが、言語発達の遅れはなかった。幼小児期は周りの人と視線が合わず、独り遊びが多かった。小学校では、プロ野球選手の背番号や経歴について非常に興味を持ち「プロ野球博士」と言われていた。小学校、中学校、高校では運動が苦手で、いじめられたり、からかわれたりすることが多かった。その後現役で希望の大学の工学部に入学した。友達は少なく恋愛経験もない。
  • 既往歴:特記すべきことはない。
  • 現症:意識は清明。身長172cm、体重55kg。体温36.1℃。脈拍76/分、整。血圧120/78mmHg。診察室では不安な様子で下を向き視線を合わせない。
  • 診断に最も有用な検査はどれか。
[正答]


※国試ナビ4※ 102G064]←[国試_102]→[102G066

107G058」

  [★]

  • 21歳の男性。プールサイドで転倒して右の側頭部を強く打ち、創部から少量の出血がみられるため来院した。意識は清明で神経学的異常はみられなかった。右の側頭部に頭皮挫創があり創処置を行った。頭部エックス線写真(別冊No.11A)と頭部単純CT(別冊No.11B)を別に示す。創傷部から少量の出血があり、再度創傷処置を行っていたところ、意識レベルが急速にJCSⅢ-100に低下し、左上下肢麻痺、左瞳孔の散大および対光反射の消失がみられた。
  • まず行うべきなのはどれか。



[正答]


※国試ナビ4※ 107G057]←[国試_107]→[107G059

100I038」

  [★]

  • 1か月の乳児。1か月健康診査で来院した。在胎37週、自然分娩で出生した。出生体重2,700g、身長48.0cm。日齢6にビタミンKを内服した。母乳栄養。排便回数1日5~7回。便は黄色が多いが緑色を呈することがある。便性は柔らかく粘液が混じることもあり、酸臭がする。哺乳時間は15分で、1日哺乳回数6~8回。母親は、大きな音にぴっくりしたように両手を大きく拡げて足をすくめる動作が気になるという。来院時体重3,600g。肋骨弓下に肝を2cm触知する。
  • 正しいのはどれか。
[正答]


※国試ナビ4※ 100I037]←[国試_100]→[100I039

108E044」

  [★]

  • 1歳 7か月の男児。 1歳 6か月健康診査を目的として来院した。妊娠・分娩経過を含め、これまで健康診査などで異常を指摘されたことはない。有意語はパパ、ママ、マンマ、バーバの 4つを言う。歩くことも可能であるが、最近 2週間ほど歩かなくなった。身長 78.6 cm、体重 9.5 kg、頭囲 52.0 cm、大泉門 2.3×2.5 cm。眼球運動に異常なく、心音と呼吸音とに異常を認めない。泣くときに両側下肢を伸展し、内転内旋する動きがみられる。
  • まず行うのはどれか。


[正答]


※国試ナビ4※ 108E043]←[国試_108]→[108E045

097F027」

  [★]

  • 12歳の女児。発熱と頭痛とを主訴に来院した。昨夜から発熱があり頭痛が出現し、市販の感冒薬を服用したが改善しなかった。身長152cm、体重44kg。体温39.5℃。脈拍96/分、整。血圧134/70mmHg。見当識障害と項部硬直とを認めるが、明らかな運動麻痺はない。白血球16,000。脳脊髄液所見:初圧250mmH20(基準70~170)、細胞数2,800/mm3(基準0~2)(多核球80%)、蛋白90mg/dl(基準15~45)、糖25mg/dl(基準50~75)。
  • 診断に最も有用なのはどれか。
  • a. 脳生検
  • b. 脳波検査
  • c. 頭部CT
  • d. 脳脊髄液細菌培養
  • e. ウイルス抗体検査
[正答]


※国試ナビ4※ 097F026]←[国試_097]→[097F028

105I066」

  [★]

  • 70歳の男性。物忘れを心配した娘に伴われて来院した。3年前に妻と死別し、現在は娘夫婦と同居している。1年前から物忘れが目立つようになり、徐々に進行した。半年前から「妻が赤い服を着て現れる」と言うようになった。表情は乏しく、暗算をさせると右手がふるえて、手関節筋強剛がみられる。Mini-Mental State Examination(MMSE)では15点(30点満点)である。
  • この患者の診断に最も有用なのはどれか。



[正答]


※国試ナビ4※ 105I065]←[国試_105]→[105I067

106G039」

  [★]

  • 25歳の男性。交通事故で頭部を強く打ち、 10分間ほど意識がなかった。頭痛が続くため、 30分後に友人に伴われて独歩で来院した。意識は清明。数字の順唱は4桁しかできない。頭部CTにて側頭骨に線状骨折を認め、少量の硬膜外血腫を認める。
  • 現時点の対応として適切なのはどれか。
  • a そのまま帰宅させる。
  • b 直ちに脳波検査を行う。
  • c 直ちに脳血管造影を行う。
  • d 2-4時間後に頭部CTを撮影する。
  • e 翌日、線状骨折に対して手術を行う。


[正答]


※国試ナビ4※ 106G038]←[国試_106]→[106G040

108H025」

  [★]

  • 58歳の男性。 30分前に突然背部痛を訴え、顔面を含む左半身麻痺が出現したため搬入された。意識レベルは JCSII-10。体温 36.2℃。脈拍 76/分。右上肢血圧 84/42mmHg、左上肢血圧 152/68 mmHg。SpO2 98% (マスク 4 l/分酸素投与下 )。血液検査では腎機能障害を認めなかった。頭部 CTでは明らかな異常所見を認めなかった。
  • 直ちに行う検査として適切なのはどれか。
  • a 脳波検査
  • b 頭部血管造影
  • c 頭部単純MRI
  • d 胸腹部造影CT
  • e 心筋血流SPECT


[正答]


※国試ナビ4※ 108H024]←[国試_108]→[108H026

099F041」

  [★]

  • 73歳の男性。
  • 起床時に左上下肢の力の入りにくさと、ろれつの回りにくさとに気付き、救急車で搬送された。
  • 5年前、洞不全症候群のため、ペースメーカー埋込術を施行されている。意識混濁。身長160cm、体重58kg。脈拍60/分、整。血圧110/68mmHg。左片麻痺を認め、左Babinski徴候陽性。右共同偏視がある。
  • まず行う検査はどれか。
[正答]


※国試ナビ4※ 099F040]←[国試_099]→[099F042

103E055」

  [★]

  • 55歳の男性。一過性に意識消失したため搬入された。1週前から黒色便に気付いていた。意識は清明。顔面は蒼白。冷汗を認める。体温37.0℃。脈拍104/分、整。血圧 92/62 mmHg。血液所見:赤血球314万、Hb 10.4g/dl、白血球 10,600、血小板 22万。動脈血ガス分析(自発呼吸、room air): pH 7.30、PaO2 82 Torr、PaCO2 36 Torr。
  • 静脈路を確保した上で、まず行うのはどれか。
[正答]


※国試ナビ4※ 103E054]←[国試_103]→[103E056

106I076」

  [★]

  • 生後0日の新生児。在胎32週3日、 2,060gで出生した。 Apgarスコアは7点(1分)、 8点(5分)であった。出生後4時間で無呼吸が出現した。心拍数136/分。呼吸数20/分。 SpO2 97%(roomair)。体動は弱い。看護師によると、間欠的に手足を突っ張るような発作があるという。
  • まず行うべき検査はどれか。


[正答]


※国試ナビ4※ 106I075]←[国試_106]→[106I077

108A033」

  [★]

  • 62歳の女性。交通事故で頭部を強く打って搬入された。搬入後、頭痛を訴え嘔吐を繰り返しているうちに意識レベルが低下し、 JCSIII-100となった。右瞳孔が散大し、対光反射が消失している。心拍数 62/分、整。血圧 180/90 mmHg。呼吸数 24/分。 SpO299%(マスク 6 l/分酸素投与下 )。
  • 診断のためにまず行うべきなのはどれか。


[正答]


※国試ナビ4※ 108A032]←[国試_108]→[108A034

095C036」

  [★]

  • 59歳の男性。仕事中に急に頭が痛いと訴えて倒れたため救急車で搬送された。体温37.2℃。呼吸数30/分。脈拍70/分、整。血圧190/100 mmHg。嘔吐があり、興奮と多動とがみられる。神経学的身体診察では、意識レベルの軽度低下と右上下肢の麻痺とを認める。
  • まず行うべき検査はどれか。
[正答]


※国試ナビ4※ 095C035]←[国試_095]→[095C037

104B027」

  [★]

  • つかまり立ちはできるが、歩行のできない1歳2か月の幼児への対応で適切なのはどれか。
[正答]


※国試ナビ4※ 104B026]←[国試_104]→[104B028

脳波」

  [★]

electroencephalography, EEG
脳電図 electroencephalogram
脳波計 electroencephalograph異常脳波



概念

  • 頭皮上に電極をおいて記録される脳の電気活動。
  • ニューロンにおけるEPSPとIPSPにより発生する。

電極の配置法

  • 国際10-20法

脳波の種類

  • 周波数の変化:1-25Hz、振幅の変化:10-150μV
  • 周波数で分類:14-25Hzのβ波、8-13Hzのα波、4-7Hzのθ波、0.5-3.5Hzのδ波
  • 振幅はβ波が最も小さくδ波が大きい。
  名称 周波数(Hz)
ベータ波 β波 13<
アルファ波 α波 8< <13
シータ波 θ波 4< <8
デルタ波 δ波 <4
beta > alpha > theta > delta ; BATD


脳波の生理的変化

  • 年齢:幼若児:δ波のような徐波。4-5歳:α波出現。10-12歳:成人の脳波
  • 覚醒と睡眠:覚醒時にはβ波を主とする低振幅速波が優勢。睡眠時にはδ波を伴う高振幅徐波が優勢。α波は覚醒安静時の閉眼状態でみられ、β波は開眼状態ないし精神的活動が高まった時に現れ、δ波とθ波は睡眠時やその他の状態でみられる。

脳波の年齢的変化

 新生児  :覚醒時と睡眠時の脳波区別がつかず、低い振幅で3Hz以下の周波数の波が連続して見られるのみ。
 1~2週目:紡錘波様の10Hz前後の短時間波が片側性(+,-のみ)に見られる。覚醒と睡眠は脳波の筋電図に混入しているかによる。
 2ヶ月前後:入眠時に全般性の徐波が頭部後半を主に見られるようになる。
 6ヶ月以後:瘤波が中心領付近に2相性で高振幅に鋭い形で出現。中心領から前頭部にかけて13~15Hzの紡錘波がみられる。
 1歳まで :非対称、非同期性。深い睡眠時には瘤波や紡錘波が消失し、不規則でやや高振幅の徐波が見られる。覚醒時にはδ範囲徐波が高振幅の群波で出現。
 2~3歳 :浅眠時に中心瘤波が両半球同期性にみられるようになる。また、前頭部を中心に12~15Hzの紡錘波が出現する。深眠時は1歳と変わらない。
 4~5歳 :傾眠時に平坦化や高振幅の徐波がみられる。浅眠時や深眠時は2~3歳とかわらない。
 5~7歳 :浅眠時に高振幅の瘤波が両側同期性に中心領、頭頂部を中心に出現する。紡錘波は13~15Hzで頭頂-後頭部優位。他は特に変化はない。
 8~10歳 :傾眠時には平坦となり成人に近い脳波を示す。瘤波は浅眠時に必ずみられ中心領、頭頂部にはっきり現れる。14Hzの紡錘波は頭頂部に12Hzの紡錘波は前頭部を中心に現れる。
 11~14歳 :傾眠時には平坦化がみられ、ときに5~7Hzのサインカーブ様の波が中等度の振幅で前頭部にみられる。浅眠時には、瘤波が高振幅で頭頂部にみられ、12Hzの紡錘波が前頭部優位に出現する。深眠時などには変化はない。
 14歳以降 :成人とほとんど同じような睡眠脳波を示すようになる。

脳波の測定

  • 安静時脳波
  • 静かな脳波検査室で、覚醒・閉眼状態で記録する。正常な成人の覚醒時脳波はα波が主体の基礎律動である。速波が多少混在することはあるが、徐波はほとんどでない。
  • 脳波賦活法:安静時の脳波では小さく隠れている脳波異常を顕著に出現させる方法。
  • (1) 開閉眼賦活法
  • 正常では安静閉眼時には後頭部優位にα波が出現し、開眼によりα波が減衰する(α-blocking)。α-blockingに問題がある時は、覚醒機構の障害が疑われる。
  • (2) 過呼吸賦活法
  • 閉眼下で3分間過呼吸を行わせる。build upが出現したりする(振幅増大、周波数低下。小児に50%、成人に10%出現。過呼吸中止後30秒以上持続する場合は異常)。また、てんかんの欠神発作の誘発に有効(欠神発作+3Hz棘徐波複合)。
  • (3) 睡眠賦活法
  • 自然もしくは薬剤を使用して睡眠状態で行う。てんかんの複雑部分発作の誘発に有効。
  • (4) 光賦活法/閃光刺激法
  • 閉眼下、眼前30cmの場所で光の点滅による刺激を、周波数を変えながら行う。正常では、光刺激の周波数と同じかその倍の周波数の脳波が頭頂後頭部に出現する光駆動反応がみられる。また、異常反応として光けいれん反応光ミオクローヌス反応がある。

脳波が発生するメカニズム

脳波 (臨床脳波と脳波解析 第1版 新興医学出版 p.1-2)

  • ニューロンの中で脳波に最も密接な電気活動を生じるのは、大脳皮質第V層に細胞体が存在する大錐体細胞である。
  • 大錐体細胞は皮質第5層にある細胞体から皮質表面に向かって垂直方向に長い樹状突起を伸ばしている。先端樹状突起のうち深層部第4層に位置する部位には、感覚中継核などの視床特殊核ニューロンの軸索終末部が直接または間接的にシナプスを形成し、また浅層部の第II,III層には主として視床非特殊核ニューロンの終末部がシナプスを形成している。
  • ここで、深層部にEPSPが起こると、深層部は電気的に陰性、浅層部は陽性となるためにニューロン内部に電流が生じ、電場が形成される。これが脳波として観察される。

医学大辞典

  • 脳波の発生機序は全て明らかとなっていない。
  • 大脳皮質の錐体細胞群に発生する興奮性シナプス電流が主因と考えられている。
  • 錐体細胞は皮質表面に向かって尖端樹状突起を伸ばし、これに対して視床からの豊富な興奮性投射終末が終わる。
  • これらの終末に視床からのインパルスが達すると、その部位にはシナプス電流が流れ込んで吸い込みsinkを形成し、離れたところには受動的な湧き出しsourceが形成される。
  • その結果として、吸い込み部分が陰性となり湧き出しが陽性となる電位勾配が生じ、多数の電気的双極子electric dipoleが大脳皮質*に一時的に出現することになる。
  • このようにして、皮質錐体細胞をもとにして開かれた電場がつくられることになるので、遠く離れた頭皮上の記録電極に電場電位の変動が及び、その記録が可能になると考えられる。

判読方法

  • 背景脳波(基礎律動)と突発波に分けて判読する。

背景脳波

  • その電極下の神経細胞群が示す基本的律動:安静時 = α律動を、活動時 = 低振幅のβ律動、睡眠時 = stageに応じた脳波
  • 高振幅徐波化は、一般にその領域における神経細胞群の機能低下・抑制ないし未成熟の状態を示す

突発波

  • 一過性の律動変化:突発・群発

脳波測定上の注意点

  • 検査室の周囲を安静に保つ。
  • 前日はなるべく洗髪し、きれいにしておく
  • 乳幼児の場合、安静を保つため眠ってもらう。

臨床関連


検査」

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検定試験視察視診調べる調査テスト点検検討監査診察




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