デュビン・ジョンソン症候群

出典: meddic

Dubin-Johnson syndrome, DJS
Dubin-Johnson症候群デュービン・ジョンソン症候群
デュビン・スプリンツ症候群 Dubin-Sprinz syndrome


検査

  • (腹腔鏡などによる)肉眼所見:黒色肝
  • ブロムスルファレイン試験 BSP試験:45分前まではブロムスルファレインの血中濃度は低下傾向にあるが、45分以降血中濃度が再上昇していく。グルクロン酸抱合を受けたBSPであるとされる。 → 肝細胞にtrapされて抱合を受けるが、排泄できないのでleakしてきたのであろうか??


体質性黄疸 (IMD.875)

体質性黄疸 遺伝形式* ビリルビン型 ビリルビン値 予後
Crigler-Najjar症候群I型 常染色体劣性 間接型(非抱合) 21-31mg/dl 致死的
Crigler-Najjar症候群II型 常染色体劣性 8-18mg/dl 良好
Gilbert症候群 常染色体優性 <6mg/dl きわめて良好
Dubin-Johnson症候群 常染色体劣性 直接型(抱合) 2-5(-25)mg/dl きわめて良好
Rotor症候群 常染色体劣性 2-5(-20)mg/dl きわめて良好
*劣性か優性かについては例外あり


参考

  • 1. [charged] Inherited disorders associated with conjugated hyperbilirubinemia - uptodate [1]

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出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2014/09/12 06:14:24」(JST)

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関連リンク

これとは反対に、直接型ビリルビンが優位となる体質性黄疸には、肝臓が色素の沈着 により特徴的な黒色を示すデュビン・ジョンソン症候群と、色素沈着のないローター 症候群とがあり、いずれも発症は思春期以降です。 症状の現れ方、治療の方法 ...
なお、この治療法は非抱合型ビリルビンを低下させる目的にしか使えず、抱合型 ビリルビンが高いとブロンズベイビー症候群を起こすので禁忌となる。 ... 抱合, クリグラー・ナジャール症候群. 排泄, デュビン・ジョンソン症候群、ローター症候群 ...

関連画像

型 デュビン ジョンソン 症候群


★リンクテーブル★
リンク元ブロムスルファレイン試験」「インドシアニングリーン試験」「ローター症候群」「MRP-2」「Dubin-Johnson症候群
関連記事症候群」「」「症候」「ビン

ブロムスルファレイン試験」

  [★]

bromsulphalein test, bromsulphalein excretion test
(国)BSP試験 BSP test
ICG試験

概念

  • 肝機能検査の一つであり、肝の異物排泄機能検査である。
  • 色素の血中消失率(fractional disappearance rate)と血中停滞率(retention rate)を算出する。
  • ブロムスルファレインはショックなどの副作用があるため、インドシアニングリーンに取って代わられている。
  • それでも、デュビン・ジョンソン症候群の診断には有用である。

生理、動態

  • BSPは血中で血漿蛋白質と結合し、70-80%は肝臓に接種され、グルタチオン抱合を受け、胆汁中に大部分が排泄される。(LAB.1356)
  • 約2%は腎臓から排泄され、その他は網内系で分解される。(LAB.1356)
  • BSP試験は注射後、30分、または45分後の血中停滞率をみるのが一般的。(LAB.1356)

副作用・合併症

  • BSPの静注時に血管痛、嘔気、胸痛、めまいなどを来すことがある。
  • まれにショック症状をきたすことがある。

方法=

  • 体重に応じた量のBSP液を静脈注射。30分後/45分後に対側から採血し、血清を分離。

判定

血中停滞率

基準値

LAB.1356
  • 30分値:0-5%:正常
  • 45分値:0-2%:正常
45分値の法が用いられる。
LAB.1356
  • 5%以上、肝障害
  • 15%まで、軽度肝障害
  • 15%以上、高度肝障害

5-15%(中等度上昇)

検査値の本参考

15%以上(高度上昇)

検査値の本参考

疾患との関連

デュビン・ジョンソン症候群

  • デュビン・ジョンソン症候群の診断に有用な検査である。
  • (おそらく)30, 45, 60, 90, 120分後の採血を行う。
  • 45分前まではブロムスルファレインの血中濃度は低下傾向にあるが、45分以降血中濃度が再上昇していく。
  • この所見はデュビン・ジョンソン症候群に特徴的な所見とされている

ローター症候群

  • 著明な異常値

まとめ

  ICG試験 BSP試験 その他
血中消失率
(K)
15分血中停滞率
(R15)
血中停滞率
45分値
健常者 0.168-0.206 0-10% 正常  
ジルベール症候群 正常(1)  
デュビン・ジョンソン症候群 正常~軽度異常(2) 低下後再上昇  
ローター症候群   >70%
70-80(3)
異常値
45-50%(3)
黄疸
ICG排泄異常症   >70%   肝機能検査正常
慢性肝炎 0.1-0.15 10-30%    
肝硬変 0.077 >30%, 平均35%    
 
肝臓での処理 代謝されない グルタチオン抱合  
         
(1) 正常のことが多い(QB.B-267)、正常か時に中等度の異常(LAB.1358)
(2)(QB.B-267)、正常(LAB.1358)

注意

  • 肝細胞での処理がビリルビンと競合するので、血中ビリルビンが3-5mg/dlの場合、検査の意義はない。


インドシアニングリーン試験」

  [★]

indocyanine green test, ICG test
インドシアニングリーン負荷試験インドシアニングリーン排泄試験。(国)ICG試験 ICG testICG負荷試験
インドシアニングリーンブロムスルファレイン試験肝予備能評価
[show details]

概念

  • 暗緑色の色素であるインドシアニングリーンを用いた肝機能検査の一つであり、肝の異物排泄機能検査である。
  • 色素の血中消失率(fractional disappearance rate)と血中停滞率(retention rate)(15分停滞率, R15)を算出する。
  • 肝血流と肝細胞の色素摂取機能を反映し、肝硬変の診断や肝予備能の評価などに用いられる。
肝血流 : 肝細胞ICG摂取能力: ICGの胆汁への排泄能力 = 3 : 1 : 1 (QB.B-268)
  • 肝外排泄がほとんどなく、肝臓の初回通過効果が大きいので、R15、KICGは有効肝血流量の良い指標となる
  • 肝硬変の診断や肝予備能の評価などに用いられ、肝切除術の術前検査としては必須である。
  • BSPと比べて、色素の肝外処理の比率、測定誤差、副作用が少ないなどの利点を有する(LAB.LAB.1357)

動態

  • 血液中ではアルブミン(LAB.1357)・α1-リポ蛋白(医学事典)と結合する。
  • ICGの90%以上が肝細胞に摂取され、抱合などの代謝を受けずに胆汁中へ排泄される。

判定

基準範囲

LAB.1358
  • 15分血中停滞率(R):0-10%
  • 血中消失率(K):0.168-0.206
  • 最大除去率ICG Rmax:3.18±1.62 mg/kg/分

10-30%(中等度上昇)

  • [高頻度]慢性肝炎 
  • [可能性]肝硬変

30%以上(高度上昇)

  • [高頻度・可能性]肝硬変  →  80%以上では黄疸、腹水をしたきた重篤な肝不全状態が想定される

疾患・病態との関連

まとめ

  ICG試験 BSP試験 その他
血中消失率
(K)
15分血中停滞率
(R15)
血中停滞率
45分値
健常者 0.168-0.206 0-10% 正常  
ジルベール症候群 正常(1)  
デュビン・ジョンソン症候群 正常~軽度異常(2) 低下後再上昇  
ローター症候群   >70%
70-80(3)
異常値
45-50%(3)
黄疸
ICG排泄異常症   >70%   肝機能検査正常
慢性肝炎 0.1-0.15 10-30%    
肝硬変 0.077 >30%, 平均35%    
 
肝臓での処理 代謝されない グルタチオン抱合  
         
(1) 正常のことが多い(QB.B-267)、正常か時に中等度の異常(LAB.1358)
(2)(QB.B-267)、正常(LAB.1358)

国試



ローター症候群」

  [★]

Rotor syndrome RS
(国試)Rotor症候群ローター型高ビリルビン血症 Rotor hyperbilirubinemiaRotor型過ビリルビン血症
黄疸高直接ビリルビン血症


概念

  • 軽度の直接ビリルビン血症を呈する疾患で体質黄疸の一つである。

検査

HIM.1913 参考1
  • 間接ビリルビン:軽度高値
  • 肝機能:正常
  • 肝臓表面の外観:正常   ⇔  デュビン・ジョンソン症候群黒色肝を呈する
  • ブロムスルファレイン試験BPSの血中停滞率が異常に上昇(すなわち排泄が遅延)する  →  抱合化されたBPSを肝細胞内にとどめておく機構が障害を受けているという仮説が立てられている(HIM.1931)
  • コポルフィリンI:胆汁に多く含まれて排泄されるが、本疾患では体循環に逆流し尿中に排泄される   ⇔ デュビン・ジョンソン症候群では尿中コポルフィリンI排泄は正常
  • 経口胆嚢造影:胆嚢が造影される  ⇔ デュビン・ジョンソン症候群では造影されない

参考

  • 1. [charged] Inherited disorders associated with conjugated hyperbilirubinemia - uptodate [2]


体質性黄疸 (IMD.875)

体質性黄疸 遺伝形式* ビリルビン型 ビリルビン値 予後
Crigler-Najjar症候群I型 常染色体劣性 間接型(非抱合) 21-31mg/dl 致死的
Crigler-Najjar症候群II型 常染色体劣性 8-18mg/dl 良好
Gilbert症候群 常染色体優性 <6mg/dl きわめて良好
Dubin-Johnson症候群 常染色体劣性 直接型(抱合) 2-5(-25)mg/dl きわめて良好
Rotor症候群 常染色体劣性 2-5(-20)mg/dl きわめて良好
*劣性か優性かについては例外あり


MRP-2」

  [★]

MRP2
  • デュビン・ジョンソン症候群の発症と関連している


Dubin-Johnson症候群」

  [★] デュビン・ジョンソン症候群


症候群」

  [★]

syndrome, symptom-complex
症状群
[[]]
  • 成因や病理学的所見からではなく、複数の症候の組み合わせによって診断される診断名あるいは疾患


内分泌

先天的代謝異常

高プロラクチン血症

分娩後の視床下部障害によるプロラクチン分泌抑制因子の分泌抑制のため、高プロラクチン血症を呈する。
分娩に関係なくプロラクチン分泌抑制因子の分泌抑制をきたし、高プロラクチン血症を呈する。

性腺機能低下

嗅覚の低下・脱出、低ゴナドトロピン性性腺機能低下症
肥満、網膜色素変性症、知能低下、低ゴナドトロピン性性器発育不全、多指症、低身長

性早熟

思春期早発症、多発性線維性骨異形成症、皮膚色素沈着
女性型の肥満、性器の発育障害の2主徴を示し、視床下部に器質的障害をもつ疾患群。

脳神経外科・神経内科

  • Wallenberg症候群 ワレンベルグ症候群:椎骨動脈、後下小脳動脈の血栓塞栓症などで生じる。頚部より下位で温度覚の障害が健側に出現するのに対し、頚部より上位では障害側に温度覚の障害が出現する。



群」

  [★]

group
グループ集団分類群れグループ化


症候」

  [★]

symptom and sign
症状, 徴候 兆候


ビン」

  [★]

bottle
ビンづめ




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