ジフェニドール
Japanese Journal
- 症例 降圧剤の副作用を懸念する高齢女性 できれば血圧の薬は飲みたくありません。 (あなたの薬歴、採点します!--読者代表の服薬指導と薬歴記載を専門家が評価)
- 日経ドラッグインフォメーションpremium (123), 18-26, 2008-01-10
- 新田洋子、65歳。目まいのため1カ月前に内科診療所を受診。今回が2回目の来局。前回受診時の血圧は188/100mmHgと高く、ノルバスク(一般名:ベシル酸アムロジピン)とセファドール(ジフェニドール塩酸塩)が処方された。医師から食生活の乱れや睡眠不足を指摘され、薬剤師も食事の指導を行った。薬歴簿によると、アレルギー歴などはない。
- NAID 140000156416
- 塩酸ジフェニドール (セファドール^【○!R】) による多発性固定薬疹の1例
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Japan Pharmaceutical Reference
薬効分類名
販売名
組成
組成
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添加物
- 乳糖水和物、トウモロコシデンプン、酒石酸水素カリウム、ポリビニルアルコール(部分けん化物)、カルメロース、タルク、ステアリン酸マグネシウム、ヒプロメロース、プロピレングリコール、カルナウバロウ、黄色三二酸化鉄を含有する。
禁忌
- 重篤な腎機能障害のある患者
[本剤の排泄が低下し、蓄積が起こり副作用の発現のおそれがある。]
- 本剤に過敏症の既往歴のある患者
効能または効果
セファドール錠25mg
- 通常成人1回1〜2錠、1日3回経口投与する。年齢、症状により適宜増減する。
セファドール顆粒10%
- 通常1回0.25〜0.5g(ジフェニドール塩酸塩として25〜50mg)を1日3回経口投与する。
慎重投与
- 緑内障の患者
[抗コリン作用により眼圧を上昇させるおそれがある。]
- 薬疹、蕁麻疹等の既往歴のある患者
- 前立腺肥大等尿路に閉塞性疾患のある患者
[抗コリン作用により排尿困難を悪化させることがある。]
- 胃腸管に閉塞のある患者
[抗コリン作用により症状を悪化させることがある。]
薬効薬理
椎骨動脈の循環改善作用
- ジフェニドール塩酸塩は、アンジオテンシンIIにより攣縮した椎骨動脈を緩解し、その血流量を増加させる(イヌ)4)。
また、血管攣縮による一側椎骨動脈血流障害を有するめまい患者での臨床薬理実験でも、患側の異常緊張を緩解し、その血流量を増加させ、健側と患側の血流のアンバランスを是正することが認められている5)。
前庭神経路の調整作用
- 前庭神経刺激による前庭神経外側核の誘発電位を測定するとき、ジフェニドール塩酸塩 0.5mg/kg(i. v.) は末梢前庭神経からの異常なインパルスを遮断する(ネコ)6),7)。更に 1mg/kg(i. v.) は、前庭神経核刺激による視床下部の誘発電位をも抑制する(ラット)8)。しかもこれらの用量では脳波、心電図等に影響を及ぼさない。
眼振抑制作用
- テトラサイクリン注入による迷路障害ウサギの自発水平性眼振9)及び振子様回転刺激によるウサギの眼振を抑制する10)。更に外傷性頭位眩暈症の患者で、本剤の投与により眼振出現の潜伏時間の延長と出現程度の減弱がみられる11)。
有効成分に関する理化学的知見
融点
性状
- 本品は白色の結晶又は結晶性の粉末で、においはない。
本品はメタノールに溶けやすく、エタノール(95)にやや溶けやすく、水又は酢酸(100)にやや溶けにくく、ジエチルエーテルにほとんど溶けない。
★リンクテーブル★
[★]
- 英
- anti-vertigenous drug
商品
[★]
- 英
- difenidol
- 化
- ジフェニドール塩酸塩 塩酸ジフェニドール difenidol hydrochloride
- 商
- サタノロン、シュランダー、セファドール、ソブラリン、トスペラール、ピネロロ、ジェフロン、メカルミン