- 英
- synaptophysin
- 同
- 主要シナプス小胞蛋白p38 major synaptic vesicle protein p38
- 酸性の膜糖タンパク質。
- 分子量は38kDa
- 機能は詳細明らかではないが、シナプス小胞のエンドサイトーシスに関与しているらしいことがわかってきた。
- 発現細胞/組織は神経内分泌細胞、ニューロン(シナプス小胞を介した神経伝達を行うもの)
- 臓器局在としては、副腎髄質、下垂体、膵などの神経・神経内分泌細胞
- 細胞内局在としては細胞膜、特に神経細胞のシナプス小胞膜に存在する
- 免疫病理の分野では肺/胃腸膵管系の神経内分泌腫瘍(神経芽細胞腫、ガングリオブラストーマ、褐色細胞腫、パラガングリオーマ)と上皮系神経内分泌腫瘍との鑑別に有用とされている。
- 免疫組織化学では細胞膜で陽性となる。
UpToDate Contents
全文を閲覧するには購読必要です。 To read the full text you will need to subscribe.
Japanese Journal
- 20年の経過で局所再発を来した膵solid-pseudopapillary neoplasmの1切除例
- 間下 直樹,越川 克己,谷口 健次,望月 能成,横山 裕之,末永 裕之,桑原 恭子
- 日本消化器外科学会雑誌 43(9), 948-952, 2010-09-01
- … 腫瘍生検を施行,SPNと診断されたため,十二指腸を温存して腫瘍核出術を施行した.病理組織学的検査所見は小型類円形の核,好酸性の胞体をもつ細胞が充実性あるいは偽乳頭状に増生しており,免疫染色検査ではNSE,ビメンチン,PgR,シナプトフィジン陽性であった.術前の腫瘍生検と同様にSPNと診断され,20年前の膵腫瘍と同一であった.長期間の経過で局所再発を来したSPNの1切除例を経験したので,文献的考察を加えて報告する. …
- NAID 110007701027
- 新規神経栄養因子様低分子化合物T-817MAの薬効薬理
- 福島 哲郎
- 日本薬理学雑誌 136(1), 11-14, 2010-07-01
- … ,T-817MAは神経保護効果に加え,神経ネットワークを再構築することにより症状を改善する効果を有すると示唆された.また,ヒト変異タウ(P301L)トランスジェニックマウスにおける海馬歯状回領域のシナプトフィジンの低下を抑制し,認知機能の低下を改善するなど,T-817MAの神経保護効果の作用メカニズムは,軸索変性に対する抑制作用が関与していることが示唆されている.以上より,T-817MAはADの進行を抑制し, …
- NAID 10026544376
Related Links
- 詳細の表示を試みましたが、サイトのオーナーによって制限されているため表示できません。
- 免疫組織化学における特徴は、クロモグラニンA chromogranin A、シナプトフィジンsynaptophysin、CD56(neural cell adhesion molecule)の発現が知られている。ペプチドホルモンが産生される過程で、DNA ...
- いつも勉強させていただいております。 今回、シナプスの形成や発達を調べるにあたり、まずシナプシンやシナプトフィジンなどのプレシナプスマーカーとなるタンパクを染色しようと思っています。ところが、シナプシンと ...
Related Pictures
★リンクテーブル★
[★]
- 英
- neuroendocrine tumor NET
- 関
- 肺神経内分泌腫瘍、神経内分泌細胞
- 神経内分泌細胞由来の腫瘍である。
- 神経内分泌細胞は全身に分布し、膵臓、下垂体、甲状腺、福甲状腺、副腎、消化管、胸腺、肺などに存在する。
- 神経内分泌細胞のマーカーはクロモグラニンA、シナプロフィジンであるため、病理標本ではこれに対する抗体を用いて蛍光抗体法により染色する。
- 神経内分泌腫瘍は以前はカルチノイドと名付けられていたが、現在では悪性腫瘍として認識されている。
免疫組織化学
検査
- ソマトスタチン受容体シンチグラフィー:多くのNETにはソマトスタチン受容体2(somatostatin receptor2 SSTR2が発現しているので、NETの局在診断、遠隔転移の検索、治療効果判定で活用されることが期待される。(日本内科学会雑誌 2017年 Vol.106No.3)
参考
- 神経内分泌腫瘍 エルゼビア・ジャパン株式会社 2009年1月スタート
- http://www.netlinks.jp