- 英
- guaiacol
- 商
- カルビタール、クレオドン、ペリオドン、ホルマリン・グアヤコール、メトコール
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出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2016/01/13 12:29:06」(JST)
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グアイアコール |
|
IUPAC名 |
グアイアコール(許容慣用名)
2-メトキシフェノール(系統名) |
別名 |
グアヤコール |
分子式 |
C7H8O2 |
分子量 |
124.13 |
CAS登録番号 |
[90-05-1] |
形状 |
無色または淡黄色の固体または液体 |
密度と相 |
1.112 g/cm3, 液体 |
融点 |
28 °C |
沸点 |
204-206 °C |
SMILES |
COc1ccccc1O |
グアイアコール (guaiacol) とは、有機化合物の一種で、示性式は 2-CH3OC6H4OH と表されるフェノール類。グアヤコールとも呼ばれる。
バニリン(香料)、グアヤコールスルホン酸カリウム(医薬)などを人工合成する際の原料とされ、虫歯の治療時には歯髄神経の麻痺・消毒に用いられる。正露丸の主剤である日局クレオソートに多く含まれる[1]。
ユソウボク(Guaiacum sp.)から発見されたことにより命名された。ユソウボク及び日局クレオソートから製造されるが、後者の場合はリグニンの熱分解により生じる。
誤って口内粘膜にふれた場合は即時に洗浄する。現在はあまり使われなくなり、他の薬が使われることが多くなっている。刺激性・毒性があり、成人致死量は3-10グラム[1]。
参考文献
- ^ a b 「o-メトキシフェノール」『化学物質の環境リスク評価 第7巻』環境省環境保健部環境リスク評価室、2009年3月
外部リンク
グアイアコール Guaiacol data
|
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Japanese Journal
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- 濱田 康弘,前田 宗宏,橋本 修一,勝海 一郎
- 日本歯科保存学雑誌 53(4), 428-448, 2010-08-31
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- 別名 (英名) Catechol Monomethyl Ether 別名 (英名) 2-Hydroxyanisole 別名 (英名) 2-Methoxyphenol 別名 (英名) Pyrocatechol Monomethyl Ether 和名 グアヤコール 和名別名 カテコールモノメチルエーテル 和名別名 2-ヒドロキシアニソール
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Japan Pharmaceutical Reference
薬効分類名
販売名
クレオドン
組成
有効成分(100mL中)
効能または効果
効能・効果
- 齲窩及び根管の消毒、歯髄炎の鎮痛鎮静、根端(尖)性歯周組織炎の鎮痛鎮静
用法・用量
歯髄処置の場合
- 齲窩の拡大、清掃後、適量を小綿球に浸潤させて窩内に挿入し、仮封する。
根管処置の場合
- 齲窩・根管(髄腔)の拡大、清掃後、適量を滅菌綿繊維又はペーパーポイントに浸潤させて根管内に挿入し、仮封する。
薬効薬理
薬理作用
- 本剤はグアヤコールの迅速な局所麻酔作用により6)、齲窩の消毒、各種の歯髄炎及び根端(尖)性歯周組織炎に対し優れた鎮痛鎮静、消炎作用を示す1)3)7)。
消毒作用
- グアヤコールのフェノール係数は0.9であり、消毒作用を有するとともに4)、各種細菌、真菌に対しても広範な抗菌力を持つ2)。
有効成分に関する理化学的知見
グアヤコール8)
一般名
化学名
分子式
性状
- 本品は無色〜淡紅色澄明の油状の液又は無色の結晶で、特異な芳香があり、液は強く光線を屈折する。本品はジメチルホルムアミド、エタノール(95)又はジエチルエーテルと混和する。本品は水にやや溶けにくい。(結晶の融点は約28℃である。)
★リンクテーブル★
[★]
グアヤコール、パラクロルフェノール
- 関
- 歯科用鎮痛鎮静剤
[★]
ホルマリン、グアヤコール
[★]
- 英
- guaiacolsulfonate、potassium guaiacolsulfonate
- 関
- グアヤコールスルホン酸カリウム
[★]
- 英
- potassium guaiacolsulfonate
- 関
- グアヤコールスルホン酸
[★]
- 英
- guaiacol glyceryl ether
- 関
- グアイフェネシン
[★]
グアヤコール、ホルマリン