ジブカイン、パラホルムアルデヒド
Japanese Journal
- 特定非営利活動法人日本歯周病学会,ペリオドンタルメディシン委員会,西村 英紀,山崎 和久,野村 慶雄,三辺 正人,宮田 隆,森田 学
- 日本歯周病学会会誌 53(3), 197-200, 2011-09-02
- NAID 10029549003
- 中等度歯周炎症例に対するコーヌステレスコープデンチャーとサポーティブペリオドンタルセラピー
Related Links
- ペリオドン,パラホルムアルデヒド・塩酸ジブカインパスタ.
- 2009年10月1日 ... 抜髄後、ペリオドンを入れて、2重にキャビトンで仮封。抜髄すれば痛みからいずれ開放 されると信じていたのですが、読みが甘すぎました。まだ歯根の先端辺りに痛みを感じ ます。
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Japan Pharmaceutical Reference
薬効分類名
販売名
ペリオドン
組成
100g中に次の成分を含有する。
有効成分
- パラホルムアルデヒド 50g
ジブカイン塩酸塩 26g
添加物
禁忌
- ホルムアルデヒド又はジブカイン塩酸塩に対し過敏症の既往歴のある患者
効能または効果
効能・効果
用法・用量
- 適量を付着させた滅菌綿繊維又はペーパーポイントを根管内に挿入し仮封する。
- 本剤は腐食性を有するので、次のことに注意すること。
- 応用期間は7日間を限度とし、多量に貼付しないこと。
- 残存歯髄の失活では、範囲に応じ貼付量、期間を減じること。
- 急性炎症状を示す場合には、鎮痛、鎮静、消炎等の処置を行ってから使用すること。
- 貼付時の仮封は薬剤の口腔内への漏出を防ぐため、封鎖効果の良好な仮封剤(材)を用いること。
重大な副作用
ショック、アナフィラキシー様症状
(頻度不明)
- ショック、アナフィラキシー様症状を起こすことがあるので、観察を十分に行い、血圧低下、血管浮腫、呼吸困難、じんま疹、掻痒感、潮紅、嘔気等が現れた場合には、直ちに使用を中止し、適切な処置を行うこと。
中枢神経
(頻度不明)
- 振戦、けいれん等の中毒症状が現れることがあるので、観察を十分に行い、このような症状が現れた場合には、直ちに使用を中止し、ジアゼパム又は超短時間作用型バルビツール酸製剤(チオペンタールナトリウム等)の投与等の適切な処置を行うこと。
薬効薬理
- 本剤の主成分パラホルムアルデヒドは根管内で徐々にホルムアルデヒドガスを発生し、殺菌作用及び蛋白凝固作用を発現する1)。
また、ジブカイン塩酸塩は局所麻酔作用を持ち4)、ホルムアルデヒドの刺激により発現する疼痛を緩和する。
有効成分に関する理化学的知見
パラホルムアルデヒド4)
一般名
- パラホルムアルデヒド
(Paraformaldehyde)
化学名
分子式
性状
- 本品は白色の粉末で、わずかにホルムアルデヒド臭があり、加熱するとき、強い刺激性のにおいを発する。本品は水、エタノール(95)又はジエチルエーテルにほとんど溶けない。本品は熱湯、熱希塩酸、水酸化ナトリウム試液又はアンモニア試液に溶ける。本品は約100℃で昇華する。
ジブカイン塩酸塩4)
一般名
- ジブカイン塩酸塩
(Dibucaine Hydrochloride)
化学名
- 2-Butyloxy-N-(2-diethylaminoethyl)-4-quinolinecarboxamide monohydrochloride
分子式
- C20H29N3O2・HCl(分子量:379.92)
性状
- 本品は白色の結晶又は結晶性の粉末である。本品は水、エタノール(95)又は酢酸(100)に極めて溶けやすく、無水酢酸に溶けやすく、ジエチルエーテルにほとんど溶けない。本品は吸湿性である。
★リンクテーブル★
[★]
- 英
- dibucaine
- 化
- ジブカイン塩酸塩, 塩酸ジブカイン, dibucaine hydrochloride
- 商
- ペルカミンエス、ジカベリン、ジブカルソー、タイオゼット、トリガイン、ネオビタカイン、ネオペルカミン、ビーセルファ、プロクトセディル、プロネスパスタアロマ、ペリオドン、ペルカミン
- 関
- シンコカイン、局所麻酔薬
[★]
- 英
- guaiacol
- 商
- カルビタール、クレオドン、ペリオドン、ホルマリン・グアヤコール、メトコール